イッツ・ア・スモールワールド
デスギー「この野郎!いい加減どけえええ!!天怒爆突!!!」
ダガーラ「ぐあっ!!」
デスギーが全身から放った衝撃波「天怒爆突」を受け止めきれなかったダガーラは弾き飛ばされてしまい、デスギーは瞬時に次の標的をシン達に向ける。
デスギー「はっはっはっ!さぁ、ようやくお前らの番だ!!覚悟はいいな!!」
シン「イシュっ!!にげてっ!!」
イシュタル「いやっ!!わたし、またあのときみたいに・・・デスギーとたたかったときみたいに、おかーさんをおいていきたくない!!ここにいるっ!!」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・ぁぁ・・・!!」
と、その時シン・ゴジラ(鎌倉さん)がシンにアクセサリーを渡し、突如シンとイシュタルの前に立って体を震わせ始めるや、シン・ゴジラ(鎌倉さん)の全身を、赤い奔流のようなオーラが包んで行く。
シン、イシュタル「「シンゴジ・・・?」」
デスギー「なにをする気か知らないが、シン・ゴジラだろうがなんだろうがしょせんは子供!!おれに敵うと思うなぁ!!!」
ダガーラ「や、やめろ!!」
デスギー「これでもくらえぇっ!!!三重渦撃ほ・・・」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
デスギーが三つの火炎弾が相互に絡み合わせて放つ奥義「三重渦撃砲」を放とうとした、その瞬間。
シン・ゴジラ(鎌倉さん)が天を見上げながら絶叫したかと思うと、まるで体を燃やすかのように全身のオーラを急激に駆け巡らせる。
するとシン・ゴジラ(鎌倉さん)の甚平服から手が飛び出し、曲がり気味の足が直立し、猫背だった背中が真っ直ぐになり、髪が伸びて橙色のおかっぱ頭に変わり・・・所謂「第三形態」へと、その姿を変えた。
デスギー「なっ!!?」
シン、イシュタル「「し、シンゴジが、おっきくなった!!」」
ダガーラ「・・・まるで進化だ・・・」
そう、シン・ゴジラ(鎌倉さん)は自身の体を急激に成長させ、ダガーラの言う通り「進化」したのだった。
従来なら数年は掛かる進化を僅かな間に実行させた、その膨大なエネルギーを引き出したのは、シンを守ると言う自身の強い願い・・・
そして、シンを傷付けたデスギーへの激しい怒り。
デスギー「バ、バカなっ!!?そんな事があってたまるかよぉ!!」
ダガーラ「お前はどうやら、余計な事をし過ぎたみたいだな・・・!」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「すぅぅぅぅぅ・・・はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)は大きく息を吸い、超高熱の息吹として吐き出してデスギーを攻撃。
灼熱の宇宙怪獣であるデスギーは超高熱を諸ともせずに息吹を受け止めるものの、単純に息吹の勢いが強すぎて反撃に転じられない。
デスギー「ぐうううっ!なんてパワーだ、まだ子供だってのに・・・!!」
ダガーラ「今だ!いけっ、縦列毒撃砲弾!!」
デスギー「なっ!!」
その隙にダガーラは立ち上がるや即座に背中から放出する対空光弾「縦列毒撃砲弾」を撃ち、ちょうどデスギーから真上の方向から直角に光弾をデスギーに直撃させた。
無論デスギーが回避出来るはずもなく、息吹と共に吹っ飛ばされる。
デスギー「ぐわああああっ!!」
イシュタル「ダガーラ!」
シン「シンゴジ!」
イシュタル、シン「「すご~い!!」」
ダガーラ「ありがとう、シン・ゴジラ・・・よし、共に大切な人を守る為に戦おう!!」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・。」
ここに今、母なる海と新モスラを「守る者」達の、反撃の狼煙が上がった。
イードゥ「そろそろ言葉のドッジボールは止めて、キャッチボールでもしようか?ほら。」
カナエ「あぁん?なんだよ、お前から吹っ掛けて来たくせに・・・って!?」
[ベーレム]シュウウウー・・・
カナエ「あいってえぇっ!!お、おまえぇぇぇ!ボールじゃなくてヒトデモドキを・・・」
イードゥ「スキあり!くらえ、ベーレムそぉい!!」
カナエ「あぎゃああああああああ~!!」
シゾット「・・・今こそ、解き放つ時!」
ベーレム『兄弟達ノ、恨ミト辛ミヲクラエッ!』
ブラウニー「なっ、なんだコイツら・・・ベーレムの、幽霊?」
シゾット「怨念、斉射!やああああ!!」
ブラウニー「ぐ、ぐわあああああああっ!!」
ティフォン「正義と言う微温湯(ぬるまゆ)に堕落した、半端者ニルヤ・・・王の名に賭け、汝を絶対に許さん。」
ニルヤ「勘違いするな、俺も正義の味方になったつもりなどない・・・ただチハヤに付く悪い虫を払っているだけだ、お前らのような連中をな!」
ティフォン「小癪な・・・チハヤがそんなに好きかぁぁぁ!!」
ニルヤ「少なくとも、お前らは嫌いだ!」
「‐」モスラ『くうっ・・・!やはり、お子様になっても強いのは強いんですのね・・・』
アサナ「お子様じゃないよ、デフォルメだよ。ニルヤくんもめんどくさいけど、チハヤちゃんみたいな可愛げも無いのに自尊心だけは高い女って、ほんとめんどくさいんだよねぇ・・・イライラするからさ、その自尊心はボクがへし圧し折ってあげるよ。」
「‐」モスラ『余計なお世話ですわ。だから、迷子のお子様は早く相談所に行かれてはいかがでしょう、かっ!』
アサナ「だから、お子様言うなって・・・」
バトラ「粉砕!玉砕!大喝采!!」
えんば組『『あ~れ~!』』
ヒタム「・・・爆ぜろ(うせろ)!」
えんば組『『い~や~!』』
「VS」モスラ「もう、あなたったらかっこつけちゃって。」
アロナ「・・・ヒタムさんも格好良いのですが、やはり話し合いで解決できないのでしょうか?」
「VS」モスラ「えっ?」
アロナ「どんな事情であれ、どんな人であれ・・・やはり、私は争いは見たくありません・・・」
「VS」モスラ「・・・うん、そうね。平和的に解決するに越した事は無いわ。けど、相手がそれをする気の欠片も無いのが問題ね・・・せめて、レオ達が元に戻れたら封印なり出来るんだけど・・・あっ!そうだ!アロナちゃんと私でなら、どうにか出来るかもしれないわ!」
アロナ「貴女と、私?」