イッツ・ア・スモールワールド




・グループ1
「‐」ゴジラ、チャイルド、ラゴス・ゴジラ、スペース、ジュニア、Jr.、ラドン、キングシーサー、サバイヴ、リトル、紘平、幸、シュウ、ゆい、愛美華、アイレナ、アジゴ、アジマ



ナイフヘッド「くそ、あんの野郎ぉ!こっちはKAIJU総出で休み無しで働いて、イライラしてるってのに・・・姐さん、どうするんだ!」
クリス「行ったは行ったで、仕方ないわね・・・留守番組と時間稼ぎ組に頑張って貰うしかないし、むしろ行って後悔させればいいんだから・・・ね♪」
シュウ「後悔すんのは、てめェの方じゃねぇのか?」
愛美華「そうね。これ以上不愉快な事をするなら、貴女どうなっても知らないわよ?」
紘平「なんか今、俺も愛美華もシュウもパワーアップしてんだろ?なら、勝ち目無いのはお前らの方じゃねぇのか?」
キングシーサー「何を企んでいるのか知りませんが、これ以上貴女の好きにはさせません!」
アイレナ「子供達を解放すれば、私達も貴方達とは戦わないと約束するわ。だから早く、子供達を開放しなさい!」
ナイフヘッド「うるせぇ!俺達はそんな安っぽい交渉に乗る気なんて、さらさらねぇんだよ!」
クリス「それに、こうすれば貴方達もやり返そうなんて思わなくなるわ・・・いらっしゃい、トンボ君。」
???「お呼びとあらば、即参上!忍なれど、忍ばない!」



と、そこへ目で追うのもやっとな程の超高速で一人の少年が上空からクリスの前に降り立った。
紫を基調にした鎖帷子の服と、右目の泣き黒子がトレードマークの、まだ少々あどけなさの残る少年だ。



ジン「遠からん者は音に聞け、近くば寄って目にも見よ!オレこそが『えんば組』総長にして、ラドン旅館従業員リーダー!名をジン!
ってわけで出て来い!オレの『えんば組』!」
メガヌロン・メガニューラ『『『『ぎょいー!!』』』』



少年・ジンが大見得を切りながら名乗るや、四方八方から怪獣ランドの従業員だったメガヌロン・メガニューラが続々とジンの元へ押し寄せて来る。
そう、「えんば組」とはこの世界のメガヌロン・メガニューラのグループ名の事であり、ジンは獣人界のメガギラスだったのだ。



「‐」ゴジラ『うわっ、あいつらメガニューラにメガヌロンだ!』
ラゴス・ゴジラ「じゃあ、あいつはメガギラスって事か!?」
ナイフヘッド「・・・忍なら忍べよ。」
クリス「戦いは数・・・それと、戦略♪トンボ君、無駄な自己紹介はいいから早くなさい?」
ジン「はいはい、分かってますよっと・・・」



やや嫌々そうな態度でジンはクリスに言われるままに子供達を捕らえた結晶まで瞬間移動し、背中の翼を小刻みに震わせ高周波を発生させると、そのまま結晶に浴びせる。
すると高周波は結晶から発せられる宇宙エネルギーを受けて増幅され、結晶内にいる子供達の頭に強烈な苦痛を与えた。



子供達「「「うわあああああっ!!」」」
ラゴス・ゴジラ「あたまが・・・いてぇ・・・!!」
スペース「おんぱこうげきか・・・しかも、けっしょうの力でパワーがまして・・・!」
アイレナ「アジゴ!?アジマ!?」
シュウ「ゆい・・・ッ!!」
紘平「幸っ!おい、お前やめろよ!!」
キングシーサー「貴方達、なんと言う事を・・・!」
ナイフヘッド「へっ、これから少しでも余計な事をしようとしたら、もっとこのチビ達に苦しんで貰うぜ?」
クリス「私も出来れば傷は付けたくないけど、言う事を聞かせる為の調教にはなるし、別に女の子に興味は無いからそこの二人は壊れちゃっても構わないし・・・ねぇ?」
アイレナ「やめて!!そんな事をしてはいけないわ!」
シュウ「てめェら、覚えてろ?絶対に100倍返しだ・・・てめェらの[ピー]に[ピー]して、二度と日の目が見れないくらい[ピー]してやるからなァ、最低[ピー]共が・・・!!」
紘平「いやいや、最低なのはお前のそのモザイクだらけの台詞だろ!」
ナイフヘッド「あいつ、なんて事言いやがるんだリム・・・流石の俺でもあんな言葉は・・・は、はっ!何とでも言え!チビ共の死に目に遭いたくないなら、おとなしくしてろ!」
クリス「まぁ、可愛い男の子達は結局この私のモノになるんだけど♪」
愛美華「まさに鬼畜の所業、ね・・・笑えるくらいに終わっているわ、あんた達・・・!」






ジン「よし、お前達は人質が脱走しないように広範囲陣形を組んで檻を包囲しろ。ネズミ一匹逃がすなよ?」
えんば組『『『『お任せあれ!若様!!』』』』
ジン「・・・はぁ。」
チャイルド『うぅ、あたまいたぁい・・・あれ、とんぼのおにいさん?なんでそんなにいやそうなかんじなの?』
ジン「んっ?お前、目で見えなくても人の感情が分かるのか・・・?まぁ、正直どっちかって言えば人質作戦はオレの嫌いなやり方だからだよ。アイサツ前のアンブッシュなら好きだけどさ。」
チャイルド『あんぶっしゅ?』
ジン「どうやらお前らはあの年増のお気に入りみたいだし、これ以上余計な事がなきゃ酷い目には遭わないだろうから、おとなしくしてな。」


――・・・もしかしたら、助かるかもしれないし。



何処か思わしげな表情をするジンをチャイルドが気にかける一方、「‐」ゴジラは地面をひたすら見つめていた。
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好釦