イッツ・ア・スモールワールド











ナイフヘッド「・・・よし、成功だな・・・リム。」
クリス「本当ね・・・!あはぁ、可愛い男の子がいっぱい・・・あら?」
ティフォン「これこそが理想き・・・んっ?な、なん・・・だと・・・!」
アサナ「ねぇ、なんでボクとフォンくんも小さくなってんの?」



悪しき怪獣達の目にまず入ったのは、外見はほとんどそのままに小学生程の大きさになった、所謂「SD」体型と化したアサナとティフォンだった。




ガイガン「なっ!ま、まさか・・・装置の出力が高過ぎたのか!?」
メガロ「案外、可愛いかも・・・」
ブラウニー「何やってんだ、お前ら!もしかして、異世界に来てパワーアップしたからって油断してたんじゃないだろうなぁ!?」
アサナ「えっ?だってボクらって異世界に行ったら3倍くらい強くなるんでしょ?なのになんで体が1/2になってんの?防御なんてする必要ないって思ってたんだけど?」
カナエ「なっさけねぇな、おい!同じデスギドラとして笑いものだぜ!」
アサナ「うるさいなぁ、カナ君。のぞみとたまえとぐっちゃぐちゃにして、『タカノ』君にしてあげようか?」
カナエ「だから!そのあだ名で呼ぶなっての!!」
死魏怒羅「おれもシンに『デスギー』なんてセンス無さすぎなあだ名で呼ばれてから、上手くいかない・・・!体は名を表すとはこの事だぁ!」
アサナ「じゃあ、キミは一生『デスギー』にしてあげるよ。」
デスギー「・・・あ、あぁっ!!?名前がデスギーにぃ!!なんてことするんだ!!」
レザーバック「ハハハ、ずいぶんベイビーになったもんだな?あそこのと一緒に留守番しててもいいんだぜ?」
ティフォン「ふっ、戯れ言を・・・我は最初から極に至った、偉大なるギドラ王。それに加えて異世界に降臨した影響で、我が力は約三倍にも膨張しているのだぞ?縮小されようと手加減にもならん、片腹痛いわ。」
オオタチ「じゃあ本当にそのままで行って来なさいよ?私は責任取らないけど・・・さっ、私達は指定の場所に行きましょ♪レザー♪」
レザーバック「そうだな!へっ、せいぜいオレ達の足引っ張んなよ?ベイビーズ?」
オオタチ「手伝う気なんてさらさらないけどね・・・コタチ?あなたはしっかり私に掴まっているのよ?」
コタチ「・・・(うん!)」
ティフォン「愛玩にも程がある乳児を戦場に連れて行く、愚者の中の愚者めがこの我に生意気な口を叩くな。汝らのような阿呆が存在するから、昨今の人間達は我が子をその手で・・・これを激昂せずに、どうすると言う?」
ガイガン「その人間批判は正論だ、だから早く行け!ヒジュラス、お前もだ!」
ヒジュラス『我に命令するな、ギドラ一族の腰巾着が!我は姫が行く所に行く、それだけだ!誰にも邪魔させんぞ!』
ガイガン「分かった、勝手にしろ!とにかく、攻撃には必ず参加しろよ!」
ヒジュラス『言われるまでも無い・・・待っていろ、バラン!そして姫、必ず迎えに参ります!』
アサナ「ボクもそろそろ行こっと。待っててよ、チハヤちゃん?ボクらがたくさん遊んであげるからね・・・」
デスギー「行くぞぉ、打倒モスラ一族!」
ブラウニー「ジェノサイドの始まりだぁ!!ケー!!」
カナエ「DG連合のおでましだ~!!」
ティフォン「いざ、出陣・・・!」
ナイフヘッド「姐さん、俺達も行くぞ!」
クリス「そうね。じゃあガイガンにメガロ、ここは任せたわよ?うふふっ、シンゴジ君もちゃんとお留守番しててね?」
シン・ゴジラ(蒲田くん)「わはぁ~い!!かま、ちゃんとおるすばんしてるから、はやくつれてきてね!」
ガイガン「お前達の健闘を祈る。」
メガロ「行ってらっしゃ~い。」



悪しき怪獣達は続々とゴジラタワーを出て行き、残ったのはガイガン、メガロ、シン・ゴジラ(蒲田くん)のみとなった。



シン・ゴジラ(蒲田くん)「にゅ~!どんなともだちがくるんだろ、わくわく!」



シン・ゴジラ(蒲田くん)が窓越しに外を見る間に、作戦の成功を祈るガイガンの隣に立ち、彼の肩に顔を乗せるメガロ。
二人は公私に渡ってのパートナーなのだ。



ガイガン「おい、メガロ。作戦の途中だぞ。」
メガロ「だって、あの脳筋メタボと性悪トカゲ女は子供と一緒に遊んでた・・・僕もガイガンと遊ぶ。」
ガイガン「わがままを言うな。あれはあいつらが勝手な行動をしていただけだ。」
メガロ「じゃあ、ガイガンが遊んでくれないなら僕も勝手に遊んじゃおっかな?」
ガイガン「待て、分かった!この作戦が終わったらオレと観覧車に乗ろう、それでいいか?」
メガロ「うん!」
ガイガン「はぁ・・・この作戦、果たしてどうなる事やら・・・」
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好釦