イッツ・ア・スモールワールド






『シン と かまくらさん は
ちいさくなる を つかわれた!』





シン「・・・あれ?」
シン・ゴジラ(かまくらさん)「・・・?」



イシュタル「ええ~っ!?」
スペース「こ、これは・・・!」
ラゴス・ゴジラ「うぉ、どうしたんだよ二人共!縮んじまってるじゃねーか!」
シン「あたしたちにもよく分かんないの!きがついたらこどもにもどってて・・・」
シン・ゴジラ(かまくらさん)「・・・!」
シン「・・・でも、シンゴジとおそろいだからしばらくこのままでもいいよねっ♪シンゴジ♪」
シン・ゴジラ(かまくらさん)「・・・。」
スペゴジ「いや、良くないだろう!何故こうなった?誰の仕業だ!もしや、悪しき怪獣の・・・!」
ラゴス・ゴジラ「まぁまぁ、落ち着けよアニキ。でもシンゴジ、すんごい喜んでるな~。身体に悪影響なさそうだし、二人共幸せそうだからいっか。」
イシュタル「お母さんもシンゴジも、すごく可愛い~♪なんか、わたしがお母さんになったみたい。」




「-」モスラ『母になった気分・・・!
嗚呼・・・こちらの方が背格好もちょうど良いですし、ずっとお似合いで・・・いえ、それ以前に子供のシンとシンゴジの、何て愛らしい事!!これは恋愛云々より母性がくすぐられますわ~~!!』
「-」ゴジラ『どうしたんだ?モスラのやつ。体ふるわせながら、なんかぶつぶつ言ってるけど。』
「-」バラン『気に擦るな。何時もの病だ。』



「-」モスラ『そうですわ・・・シン!!それにシンゴジ!!』
シン・ゴジラ(かまくらさん)「・・・?」
シン「え?どうしたのモスラ?ってゆ~かモスラ・・・なんかこわいよ?」
「-」モスラ『わたくし、決めましたわ!何故急に子供に戻ったのかは分かりませんが、とりあえず元に戻るまでわたくしの子供におなりなさい!!』
シン「え、えぇーー!!?」
シン・ゴジラ(かまくらさん)「!!」
「-」モスラ「と、言うわけで皆様!!暫くシンとシンゴジをお預かりします!!それでは失礼っ!!」
ラゴス「え?」
スペース「なっ!」
シン・ゴジラ(かまくらさん)「!?」
イシュタル「お、お母さ~ん!?」
シン「い、いしゅ~っ!!みんなぁ~!!」



Jr.「たっ、大変だ!モスラさんがシンさんとシンゴジさんを誘拐したーーっ!!」
一同「「『えぇーーー!!!?』」」
「- 」バラン『何と由々しき事態だ!此の様な事を擦れば、「招待」に支障が出ると言うのに・・・!私達も追うぞ!』
「-」ゴジラ『ったく、まてよモスラ~!』



レオ「モスラ姉さん、時々暴走する人だと思ってたけど・・・まさかここまでするなんて。」
イシュタル「お母さん、大丈夫かな?」
チハヤ「でもまぁ、誘拐って言ったって姉さんが危ないことするわけないし、大丈夫じゃない?・・・多分。」
セラフィ「・・・あたしも一緒に連れて行って欲しかったなぁ・・・」
チハヤ「いやいや、さりげなく何言ってんの!?」






(「-」世界、インファント島・・・)



「-」バラン『良し、到着したぞ・・・』
「-」ゴジラ『おい、モスラ~!早くシンとシンゴジをかえしてや・・・』



小美人『『もう!いくら子供が欲しいからって、誘拐なんてしたらいけないじゃない!天国のお母様が悲しむ前に、早く帰して来なさい!』』
「-」モスラ『も、申し訳ありません・・・』
シン「うわぁ~、本当に小美人ってモスラのお母さんみたいなのね~。」
シン・ゴジラ(かまくらさん)「・・・。」



「-」バラン『・・・阿呆が。行くぞ、ゴジラ。既に灸なら存分に据えられた様だからな。』
「-」ゴジラ『みんなもひとのものとったら、どろぼう!だぜ!』










セラフィ「・・・って言う、夢を見たの。」
ゴジラ・レッド「・・・なに?」
サバイヴ「セラフィ・・・どうしたんだ、一体?」
リトル「わぁ、すごーい!みんながこどもになったら、とってもおもしろそうだね!」
サバイヴ「あのな・・・なんでまたミニラに戻らなきゃいけないんだよ。」
セラフィ「あたしも面白そうかなって思って。あたしとみー君が、ラーバとミニラの頃に戻れたら。」
サバイヴ「俺はそんなの恥ずかしくって嫌だって・・・父さんからも言ってやってくれよ。」
ゴジラ・レッド「まぁ、空想するのは自由だ。言わせておけ。」
サバイヴ「えぇ・・・」



2017年・12月、獣人界。
怪獣島に遊びに来たセラフィが、ゴジラ親子に今朝の夢の話をしていた。
髪形や雰囲気にゴジラ・レッドの面影を残した、黒いタンクトップに白いマフラーを首に巻いた逞しい青年はサバイヴ。
かつてゾルゲル島でゴジラ・レッドに拾われ、彼の仮の息子「ミニラ」として育てられていたが、母親の初代ゴジラ=機龍が海に消えたのを機に自らを鍛え上げ、一人前の強さを身に付けた次世代の若きゴジラで、セラフィとはお互いに幼い頃から一緒に育った親友である。
サバイヴの隣にいる、短い緑髪とサスペンダーに短パンと活発的な服装をした、とても大きくつぶらな瞳を持った可愛らしい少年はリトルゴジラ。
サバイヴがアドノア島で見つけたゴジラ一族の子供で、親は不明だがサバイヴと同じくゴジラ・レッドの子供として暮らしている。







しかし、話を聞いていたのは彼らだけではなかった・・・



クリス――・・・ふふっ、なるほど。
リトルの様子を見に来たら、面白そうな話を聞けたわ。
そのアイデア、使わない手は無いわねぇ・・・
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好釦