LAST TRAIN ―新しい朝―







一体無音はいつまで続くのだろう
愛の永遠(とわ)へと言う
花咲く時まで

明日が見えなくても
微かな光を

例え短い人生だったとしても
自分らしく生きることが出来たなら
それは良い死なのだろう

笑いながら
夜明けの光は来る

闇を振り払い
天則(リタ)に従い
方角を見失わず

笑いながら
夜明けの光は来る






――・・・いつ聞いても、良い歌だな。
カルナ。


――ありがとう、ガジャ・ナーガ。


――でも、この歌を最初に聞いたのは私だよ。えっと、ファン1号!


――そうか。それもそうだな。


――おいおい、神様相手に張り合うなよ。ウシャス。


――冗談だよ。ガジャ・ナーガも、大事な仲間だから。


――それ、結局神様扱いしてないじゃんか。


――いや、いいんだ。私は神などではない、ただの幽霊だ。それでいい。
さぁ、そろそろ行こうか。


――うん!
カルナ、これからはずっと一緒だよ。
だから、カルナの優しい歌をずっと聞かせて。


――あぁ。そうだな、ウシャス。
俺は弾き続ける、平和の歌を・・・
聞いていてくれ、みんなが笑顔になれるように。


――そして私達は見届けよう、この歌に込められた願いが叶う日まで。
行こう、我等の安息の地へ・・・






それぞれの、新しい朝が始まる。
二度と無い、今日が始まる・・・










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好釦