LAST TRAIN ―新しい朝―
呉爾羅――・・・だから、もう俺は立ち止まらない!
数えきれないくらい傷付いても、途切れないように、消えないように・・・俺を確かめて!
俺は・・・呉爾羅だ!
俺の中のみんなも俺だ!俺の一部だ!
でも、俺は・・・
俺は・・・!
「俺」なんだ!!
呉爾羅「よろしくお願いしまあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!」
呉爾羅は叫び、鳥居の先に見える御本殿へ向かって駆け出した。
まるで底の見えぬ深淵と、あまりに離れた大きな対岸が待ち受ける谷を、それでも諦めずに飛び越えるかのように・・・
呉爾羅「・・・えっ?」
・・・そして、呉爾羅は驚いた。
自分の体が鳥居を跨いで、境内に入っていた事に。
最珠羅「・・・やったばい、呉爾羅!」
呉爾羅「嘘・・・じゃないよな?俺、足あるよな?こう言う時はほっぺつねって・・・いてっ!」
婆羅護吽「もう、何言ってるの?これは現実よ。」
護国バラン「お前の、私達の悲願は・・・叶ったと言う事だ。」
魏怒羅「・・・おめでとう。」
呉爾羅「・・・っ!!よっ、しゃあ~!!」
ようやく自分の成し遂げた事を実感し、呉爾羅は万歳のポーズをしながら境内を走り回る。
呉爾羅「地球に生まれて、よかったああああああああああああっ!!」
ラゴス・ゴジラ「やったな!呉爾羅!!オレも嬉しくて、たまんねええええええええええええっ!!」
ジュニア「呉爾羅、超ニコニコ!ボクもニコニコ!だから走るぞ~!」
チャイルド『ぼくも~!おめでと~!』
最珠羅「お前達、境内で騒ぐな!神の御前なんだぞ!」
婆羅護吽「まぁ、今回だけはいいんじゃない?」
スペース「オレも同感・・・だな。」
護国バラン「私達も一応は神、時には童心に帰りたくなるものだ。」
機龍「ある意味、この自由さは神様らしいかな?でも、これで・・・」
「VS」ゴジラ「満足した。」
機龍「・・・えっ?多分Jr.辺りに潰されるって思ってたのに、まさかお前が合わせてくれるなんて・・・最高だぜ!チーム・サティスファクションの復活だ!」
Jr.「ちがーうっ!!・・・でも、俺も満足かな。だって戦争で死んだ魂達が塊になった呉爾羅が、神の敷居に入れるなんて凄いよ!」
レオ「やっと、呉爾羅と中の人達が一つの存在になれたんだね。」
アンバー『呉爾羅様と言う存在を、神が・・・呉爾羅様の中の方々が、認めたのですね・・・!』
「‐」バラン『其うだな。此で彼奴も、本当の己を確立したのだな・・・』
「‐」ゴジラ『よかったな、呉爾羅!ずっとがんばってたから、ごほうびもらったんだよな!』
バラゴン『永い旅の終着点、みたいな感じですね~。』
「‐」モスラ『なんだか、瞬の弟子の東と西の事を思い出しましたわ。呉爾羅の境遇とは比べ物にならないですけれど、あの2人もわたくしとゴジラを戦わせた罪の意識に悩み、自分の意志でインファント島の心の壁を乗り越えましたわね・・・』
セラフィ「強く自分を持てば、どんな困難も乗り越えられる・・・やっぱり、それは本当なのね。」
ゴジラ・レッド「アイツは自分自身に勝った。これでアイツも立派な『ゴジラ』だ。もう心配はいらないだろう。」
キングシーサー「そうですね。もうあの人を縛るしがらみは、無くなったのですから・・・」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・!」
シン「鎌倉さんも嬉しいよね?だって呉爾羅も鎌倉さんも、異世界の仲間がいたから辛い事を乗り越えられたんだから!」
イシュタル「一人じゃ出来ない事も、みんなが集まれば出来るんだよ!」
チハヤ「なんだ、思いっきり悩んでた割にあっさりやれたじゃん。人も怪獣もやれば出来る、そう言う事。」
レジェンド「・・・やったな。」
シン・ゴジラ(品川くん)「わぁい、おめえ(で)とう。」