LAST TRAIN ―新しい朝―
稲佐の浜から逃げた一行は、道端で休息を取っていた。
そんな中シン・ゴジラ(鎌倉さん)は黙々と、いつもの表情に戻ったシン・ゴジラ(品川くん)の紐を再び腕に結んでいる。
最珠羅「ここまで来れば、大丈夫だろう・・・」
シン「品川くん、さっきはみんなを助けてくれて、ほんとありがとね。あの時の品川くん、すごくカッコ良かったよ☆鎌倉さんも、またあたし達を守ってくれて、ありがと♪」
シン・ゴジラ(品川くん)「ううん、かまさまのおかげ。あいがおう(ありがとう)、かまさま。」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・。」
レジェンド「・・・お前達の勇気に、感謝する。」
シン・ゴジラ(品川くん)「やっあ(た)ぁ、ぽぽさまにほめあえあ(られた)・・・」
チャイルド『ありがとう!しんごじさんたち!』
ジュニア「ボク、信じてた!シンゴジどっちも、いい人!」
ラゴス・ゴジラ「だって鎌倉さん、ずっとジュニアとチャイルドを守るって言ってたもんな。品川くんも相変わらず心が読めないけど、絶対同じだよな!」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・。」
シン・ゴジラ(品川くん)「うん。あいうおも、うにあも、みんあ(な)も、ぶじでよかっあ(た)。」
バラゴン『俺っちがちゃんと見ていれば・・・本当にすみません。』
婆羅護吽「バラ君は悪くないわ。そもそも悪いのはあいつらなんだから、気にしないの。」
「-」ゴジラ『そうだぜ、バラゴン。おれだって目はなしちゃったし、だからこそみんながいてくれてよかった!ありがとな!』
バラゴン『あ、ありがとうございます!姉さん、ゴジラさん・・・』
チハヤ「とりあえず真顔のあいつはヤバイ事と、やっぱり恐ろしい力を持っていたのは分かったけど・・・あいつも悪い奴じゃない、って解釈でいいのかな?」
イシュタル「わたしはそう思う・・・と言うか、そうじゃないの?鎌倉さんみたいに、ちょっと怖そうなだけだよ。」
キングシーサー「たとえ忌まわしき力でも、使い主の意思と使い方でいくらでも善き力になるのです。」
「-」モスラ『危ない力を秘めているのは、わたくしの世界のゴジラとバランも一緒ですからね。それに、何といっても彼らを突き動かしたのは「愛」!そう思いますわ~!』
「-」バラン『又其れか。酔狂な奴だ。』
スペース「ここまで囃(はや)し立てられると、いよいよ問題だな・・・」
アンバー『まぁ、お似合いではありますから・・・ね。』
Jr.「ちなみに鎌倉さんの方はやっぱりあれでも手加減してくれてたと思うよ。俺達を助けてくれた時のは溜めも威力も全然もっと凄かったし。」
ゴジラ・レッド「種類こそ違うが、あっちのシン・ゴジラの熱線も凄まじいものだったな。やはり同族と言う事か。」
最珠羅「よし、みんな落ち着いたな。じゃあ、最後の観光スポットに行こう。」
呉爾羅「・・・あぁ。」
護国バラン「いよいよ、この時が来たか・・・」
婆羅護吽「呉爾羅、きっと今日なら大丈夫だから・・・私達を信じて。」
魏怒羅「・・・」
「VS」ゴジラ――・・・あいつなら、出来る。
その為に、俺は・・・!
機龍「・・・さて、あとは誰のみぞ知る?」