4×4×4




本作を読んで下さり、ありがとうございました。
今回は「始めに」でも触れましたが、2009年11月に開催された「平成ゴジラクロニクル発売記念パーティー in大阪」に参加した際、お2人に差し上げようと開催前夜に勝手に書いた小説です。
なのでこの話についてはお2人の意見は聞かず、ストーリーも登場怪獣も最初から僕が全て考えました。
行き当たりばったりに書いていたと言う事で描写や台詞のミスも多かったですが、当日に差し上げた時のお2人の驚いた様子が懐かしいですf^_^;


「とりあえず色んな世界の怪獣同士で話をさせてみる」のをコンセプトに書き、「‐」シリーズから登場出来る四人に合わせてみかんさん・柳さん宅から四人に絞って登場させました。
怪獣界の面々は大体絞れたのですが、決まったレギュラーキャラのいない人間界は誰を登場させるか悩み、「ゴジラ枠」「モスラ枠」「冷静枠」「次世代枠」に当てはめる形で最終的にあの四人としました。
ちなみに機龍は遊戯王5D'sの影響で当時フィーチャーされていたので、最初から登場が確定していました(笑)



ストーリーは前述の通り怪獣同士のトークが中心で、以降の作品と比べると最初から最後まで怪獣達が同じ場所で話している珍しいシチュエーションです。
機龍の「砕け散るまで戦え!」やイシュタルの殺獣チョコなど、設定や短編から引っ張って来たネタもあれば、「‐」モスラとレオの変身合戦など、書いていて思い付いたネタもあります。
また、以降にも続く作品コンセプトとして「あまり喋らない、空気キャラを作らない」点と「基本的にゆるやかな作風にする」点に気をつけつつも、物語の引き締めや起伏等のシリアス要素も入れたかったので、「VS」ゴジラとラゴス・ゴジラの喧嘩シーンを入れましたが、いわゆる「貧乏くじ」制度はここから始まってしまったとも言えます。
この後も続いた傾向ですが、本当は他人様のキャラを使ってやる事ではないので、第四弾以降は無くそうと考えています。
ただ、言い訳をさせて頂きますと次弾の貧乏くじ役である初代ゴジラと合わせ、第三弾での「VS」ゴジラと機龍、ラゴス・ゴジラと呉爾羅との時を超えた和解に繋がったので、作品をまたいだ伏線にはなったかな…とは思います。


本作以降のJr.は名前こそ「Jr.」ですが、設定の一部に成長後のミレニアムゴジラのものが入っています。
これは何故かと言いますと、設定上ミレニアム化した時点で「VS」ゴジラが死んでいる点、ミレニアム化以降に出会うレオと機龍が一緒にいる点、ミレニアム設定では少々他怪獣と絡みにくい点、それから他怪獣とのキャラの差別化諸々…を考慮し、Jr.の設定にミレニアム設定を織り込む事としました。
まぁ、実は「VS」モスラ・バトラが死んだ設定で進むレオの短編があったりするのですが、そこはJr.を含めて本シリーズにおける人間界は親世代が誰も死なずに済んでいるパラレル設定・・・と言う事で、目をつぶってやって下さい(汗)


ラストで突発的かつ勝手に出した怪獣界の「のど自慢大会」ですが、ここで語られる各次の曲目は本作一番の暴走所です(笑)
一応人間界の面々の曲目は柳さんのサイトにあるカラオケ大会の短編に従ったもので、「‐」ゴジラの台詞と合わせて伏線にはなり、第三弾にて晴れて登場しました・・・が、結局本流からは外れる形になってしまいました(汗)
ちなみにこの時バランが言っていた曲目は全て、1958年のヒット曲です。


本作の舞台になった「島」ですが、今のところは「「‐」界、怪獣界、人間界では無い場所」以外に、特に設定はありませんf^_^;
あえて言うなら、スパロボで言う「実験室のフラスコ」みたいな感じでしょうか。
大抵「失敗」と結論付けられるこの発想ですが、このシリーズ中ではその後もキャラを増やしたり、様々な世界を舞台にしながら続編が作られた以上、「成功」だったと考えて良いかと思っています。
誰でも無い、原作者の1人である僕自身の考えですが(汗)


最後に、本作は以降の話に比べるとだいぶ短めの話ですが、本シリーズ及び前身のコラボ小説シリーズの始まりとなった、記念すべき話です。
あの時突発的にコラボ小説を思い付かなければ、今日(こんにち)のシリーズ公開もなかったでしょう。
様々なキャラが入り乱れるクロスオーバー小説は書いていて楽しいので、今後も続けて行きたいです。
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好釦