LAST TRAIN ―新しい朝―











こうして、護国聖獣の案内による怪獣達の出雲観光が始まった。
特に婆羅護吽は観光ツアーのガイド役もかくやのノリで、案内役を勤めている。



婆羅護吽「ここが念願の島根初上陸を果たした、スタバことスターバックスコーヒーです!砂場じゃありませんよ~。」
チャイルド『ぼく、すなばいきたいな~。』
ジュニア「砂場、無いの?」
バラゴン『えっと、砂場じゃなくて砂浜はありましたよね?ガイドの婆羅護吽さん?』
婆羅護吽「ご名答!稲佐の浜と言う有名な砂浜がありますので、後で行きましょうね~!」
チャイルド・ジュニア『「は~い!」』


「‐」ゴジラ『なぁ、コーヒーって飲んだ事ないんだけど、どれをたのめばいいんだ?なに書いてあんのかも分かんなくて、でもチャイルドのもたのまないといけないし・・・』
「VS」ゴジラ「俺も知らん、聞くな。」
「‐」ゴジラ『そっか・・・ごめん。』
「VS」ゴジラ「・・・まぁ、チャイルドの分はキッズメニューを頼めばいい。それと強いて言うなら・・・」


ラゴス・ゴジラ「サイズ?じゃあかっこよさげなベンティを頼むぜ!
・・・追加?じゃあなんかかっこいいショットってので!」


「VS」ゴジラ「ああならないようにするか・・・」


スペース「・・・一番甘いものをくれ。
・・・何を言っている、コーヒーだ。
・・・モカ?フラペチーノ?オレはコーヒーだと言っているだろう?
・・・そうか。仕方ない、フラペチーノにしてやる。
・・・サイズ?このグランデと言うものでいい。
・・・追加?なんでもいい、甘くなるもの全て追加だ。
全く、人間め。ただコーヒーを飲むだけだと言うのに、無駄に手間をかけさせる・・・!」


「VS」ゴジラ「・・・納得のいくまで聞いてみるか、だな。」
「‐」ゴジラ『そうだな~、分かった。おれも聞いてみる!ありがとな、Jr.パパ!やっぱお前はたよりになるぜ!』
「VS」ゴジラ「そ、そうか。だが、あまり頼るなよ・・・」


ラゴス・ゴジラ「おっ、アニキも頼んでんじゃん!なんか色々聞かれたけど、どんなのした?オレは・・・」
スペース「ホワイトチョコレートモカフラペチーノのグランデ、追加でキャラメルソースヘーゼルナッツシロップチョコレートチップエキストラホイップのエスプレッソショット、だ。」
ラゴス・ゴジラ「・・・アニキ、それ何の呪文?」


店員「そ、ソロと・・・ド、ドッピオがございますが!」
最珠羅「ド、ドッピオ?」
呉爾羅「面白れ~!じゃあ俺達もドッピオで!」
最珠羅「お前は勝手に頼むな!」
魏怒羅「俺はソロ・・・」






婆羅護吽「スタバの隣のこの店ではオリジナルアクセサリーのこしらえ体験が・・・あれ、もう体験し終わった人がいるの?早っ!」
Jr.「えっと、これでちょうど・・・ですね。お金立て替えときましたから、もう渡しに行っていいですよ。」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・。」
シン「えっ、あたしにくれるの?わぁ~!凄く綺麗!嬉しい!ありがとうシンゴジ~♪」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・!」
セラフィ「また大胆な抱き付きっ・・・!」
フェアリー『シンゴジノ尻尾ガ揺レテル!ウレシインダネ、シンゴジ!』
シン・ゴジラ(品川くん)「かまさま、うえ(れ)しそう。いいなぁ・・・」
ラゴス・ゴジラ「よかったな、シン!シンゴジもありがとな!」
チハヤ「・・・やっぱり、あれで恋人同士じゃないのは絶対おかしいよ。」
「‐」モスラ『そうですわよね!こんなの絶対、おかしいですわよね!』
レオ「なんだか、シン姉さんとシンゴジさんってどんな関係かって聞かれたら困るよね・・・友達以上かな?」
イシュタル「それも少し違うか・・・な?」






婆羅護吽「ここは花と鳥の楽園、松江フォーゲルパークで~す!」
レジェンド「・・・」
シン・ゴジラ(品川くん)「とい(り)、とい(り)、とい(り)・・・」
Jr.「凄い、何もしないで立ってるだけなのにもう懐かれてる。」
護国バラン「んっ?そういえばもう一人のシン・ゴジラがいないな?」
スペース「ここの鳥を全滅させられると困るからな、シンが外で相手をしている。」
「‐」バラン『其う言えば、御前とラゴス・ゴジラは前の「招待」の際に彼奴に叩き落とされたのだったな。』
スペース「あの時は訳有りだったからな・・・」
シン・ゴジラ(品川くん)「あぁい(あっち)もとい(り)、こぁい(こっち)もとい(り)・・・ぜんぶ、おお(と)さあ(な)きゃあぁ!!」
Jr.「ちょ、ちょっと!品川くんがなんか物騒な事言ってるけど!?」
スペース「もしや、こいつも飛行物は駄目なのか?」
レジェンド「・・・なら、己が外に連れ出す。シン・ゴジラよ、己に着いて来い。」
シン・ゴジラ(品川くん)「はぁい。」
Jr.「あ、ありがとうございます。レジェンドさん。」
スペース「すまないが、頼んだぞ・・・それにしてもシンの奴、あまりに弟との進展が無いのが祟って、奴との関係を楽しんでいる節があるな・・・」
Jr.「えっ、それって浮気じゃないですか!?」
ゴジラ・レッド「浮気だと?そんなの論外だ、あのモスラに問い詰めてやる!」
キングシーサー「ゴ、ゴジラさん!落ち着いて下さい!まだそう決まったわけでは・・・!」
機龍「それにあくまで現状はシンの片思いなんだから、浮気には・・・あれ?そういうのが一番分かりそうなアンバーさんもいないけど?」
「‐」バラン『彼奴ならば、他のモスラ姉妹と一緒に人鳥(ペンギン)の見物に行ったが?』
機龍「へぇ。何だか意外だね。」
護国バラン「だが・・・彼女も乙女だ。」
キングシーサー「あの、ゴジラさん。私、『幸せの椅子』や『幸せのハート』に行きたいのですが・・・」
ゴジラ・レッド「分かってる、すぐに行こう・・・そういう訳だ、浮気の件はまた後で話し合うぞ。」
キングシーサー「では、失礼しますね。」
スペース「あぁ、分かった・・・はぁ、あの白々しいまで熱愛振り、オレでも分かるぞ。」
Jr.「ある意味理想、ですよね。」
「‐」バラン『・・・』
護国バラン「同志よ、アンバーともああなれれば・・・と思っているのか?」
「‐」バラン『違う!其の様な女々しい事等、誰が・・・!其れに、彼奴には心に決めた相手も居るし・・・腕組み程度なら経験は有る。』
機龍「・・・バランは本当にこういう事は不器用だな。これじゃあ満足な恋愛は見込めない、なぁ・・・」


呉爾羅「鷹!孔雀!コンドル!」
「‐」ゴジラ、ラゴス・ゴジラ『「た~じゃ~どる~!!」』
「VS」ゴジラ、最珠羅「「いや、コンドルはいないだろ。」」


チャイルド『ひつじがいっぴき!』
ジュニア「羊、二匹!」
チャイルド『ひつじがさ・・・』
チャイルド・ジュニア『「・・・zzz」』
バラゴン『もう、二人共寝るのが早すぎるよ~?』
魏怒羅「・・・zzz」
バラゴン『・・・こっちは一匹も数えない内に寝れそうだね・・・』
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好釦