4×4×4







怪獣達の談笑はとどまる事を知らず、いつしか日が沈みかけていた。
最初に機龍がそれに気付き、それと同時に何かを思い付いたのか、手をポンと叩く。



機龍「・・・よし!このまま別れるのも惜しいし、これからカラオケに行こう!」
「‐」ゴジラ『から・・・おけ?』
ラゴス・ゴジラ「なんだ、そりゃ?」
「‐」モスラ『簡単に言えば、好きな歌を歌う所ですわ。』
シン「つまり、怪獣島でやってるのど自慢大会みたいな感じでしょ?だったら全然問題無いわね!」
「VS」ゴジラ「レオの誕生日の時にあれだけ騒いでおいて、またカラオケか。」
機龍「勿論。ちなみに俺は『赤いりんご』は絶対に外せないんで、予約取らないでくれよ。」
「‐」バラン『私は「母さんの歌」か「からたち日記」だ。これ以上の名曲は無い。』


レオ――・・・バランさんが言った歌が全然分からないけど、何でかしら。
機龍さんと同じ感じがする・・・


シン「あたしはもちろん『モスラの歌』よ!」
イシュタル「えぇ~っ!それ、わたしが歌いたかったのに!」
「‐」モスラ『あら、「モスラの歌」は違う世界でも存在するのですわね。でしたらわたくしは「聖なる泉」にしますわ。』
レオ「私は当然、『モスラ・レオ』で。」
イシュタル「もう、お母さんったら。じゃあ、わたしは『ハオラ・モスラ』に挑戦してみるわ。」



ラゴス・ゴジラ「うーん、オレはなんにしよっかなぁ。」
スペース「『エコーズ・オブ・ラヴ』は譲らないぞ。」
ラゴス・ゴジラ「分かってるって。アニキの十八番を奪うわけないだろ?じゃあ、やっぱし『怪獣マーチ』に限るよな!」
Jr.「俺は・・・あっ、そうだ!父さん!」
「VS」ゴジラ「どうした、Jr.。」
Jr.「一緒に『Chu Chu TRAIN』のデュエットしよっか!」
「VS」ゴジラ「チュ、チューチュー?い、いくらお前の頼みでも、そんな変な歌を歌うわけにはいかない!俺は『蒲田行進曲』を歌う!」
Jr.「父さん、前カラオケに連れて行かれた時もそんな感じの歌しか歌わなかったじゃないか!もっと流行の歌とか勉強して・・・」
「‐」ゴジラ『うたうって言われても・・・にんげんのうた、しらねぇんだよな。』
チャイルド『しまおにぃちゃんにきいてみる?』
「‐」ゴジラ『そうだなぁ・・・きいてみるか。けど、ここから「いし」をとばしてもだいじょうぶなのかな?』



機龍「・・・あっ。」



各次、カラオケにて歌う予定の歌を計画する中、言い出しっぺの機龍はとある事に気付いた。
それは根本的な事でありながら誰も気付いていなかった、重要な事実。



機龍「・・・そういえばさ、みんな。」
「VS」ゴジラ「どうしたんだ、機龍さん?」
機龍「・・・この島と言うかこの世界、そもそも何処の世界なんだ?カラオケ、存在するのか?」
一同「『「・・・あっ。」』」






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好釦