LAST TRAIN ―新しい朝―







一体無音はいつまで続くのだろう
愛の永遠(とわ)へと言う
花咲く時まで

明日が見えなくても
微かな光を

例え短い人生だったとしても
自分らしく生きることが出来たなら
それは良い死なのだろう

笑いながら
夜明けの光は来る

闇を振り払い
天則(リタ)に従い
方角を見失わず

笑いながら
夜明けの光は来る





初代ゴジラ『・・・またその歌か。お前も本当に好きなんだな。』
ゴジラザウルス『うん。この歌を歌っていると、不思議と落ち着くんだ。新堂さんと一緒に米兵と戦った時もこの歌が頭に流れたから、俺は無理をして死なないで済んだし、呉爾羅も気に入ってくれたからね。』
初代ゴジラ『そうか・・・その歌、誰に教わった?』
ザウルス『うーん、分からない。』
初代ゴジラ『なにっ?』
ザウルス『いつの間にか、頭に入ってた感じかな・・・あっ、でも神様と出会った時からかも。』
初代ゴジラ『神様?』
ザウルス『そう。一度だけ俺の前に現れた、あの・・・』






「VS」ゴジラ「・・・。」
機龍「んっ?お前が何かの歌を口ずさむなんて、珍しいな?」
「VS」ゴジラ「別にいいだろ。」
Jr.「レパートリーが『地上の星』か『蒲田行進曲』しかない父さんが鼻歌なんて、確かに珍しいなぁ。」
レオ「えっ、『蒲田行進曲』は歌えるの?」
Jr.「うん、何故か。」
シン・ゴジラ「・・・」
Jr.「・・・あっ、多分シンゴジさんも反応してる。」
レオ「Jr.、あれから何度もシンゴジさんに会いに行ってるから、なんかラゴスみたいね・・・あっ、来た!」



出雲市・奉納山。
正午を前にして、山頂の展望台の前に「VS」ゴジラ、機龍、Jr.、レオ、そしてシン・ゴジラが護国聖獣達と異世界の怪獣達を待っていた。
出雲大社と阿国寺を挟んだ先にある、大社とはそう離れていないこの山は標高75mと言うとても低い山だが、辺りが木々に覆われている為に「招待」の集合場所には最適な所であったのだ。
そして今、護国聖獣達が山頂へ上がって来た。



最珠羅「・・・全く、呉爾羅と魏怒羅がまた出店に寄ったから、こんな時間になってしまったじゃないか・・・」
婆羅護吽「とは言っても、まだ十分前だけどね。」
護国バラン「神在月ではないのだから、今日はいいだろう。魏怒羅もようやく脳が働き始めたようだしな。」
魏怒羅「・・・」
呉爾羅「魏怒羅は起きるのに一万年かかるんだから、脳ミソが働くのって四万年後なんじゃね?」
最珠羅「そんなの迷信だ。人によっては起きてから三時間ぐらいの方が脳が働きやすい場合もあるんだぞ。」
婆羅護吽「じゃあ、魏怒羅が一度ちゃんと覚醒したら三万年間ずっとキリっとしてるのかな?」
護国バラン「最珠羅がもう一人増えるようなものか・・・それは難儀だな。」
最珠羅「何ですか、その言い方!不真面目より良いじゃないですか・・・ほら、彼らがもう先に来ているじゃないか!」
呉爾羅「まぁまぁ、別にいいじゃんか。遅刻してないんだし・・・お~い!みんな~!」
Jr.「あっ、呉爾羅達だ!こんにちはー!」
機龍・レオ「「こんにちは。」」
「VS」ゴジラ「よう。」
婆羅護吽「こんにちは~!」
最珠羅「すまない、先に来る予定だったのが遅れてしまった。」
Jr.「俺達も今来たばかりですし、まだ十分前ですから問題ありませんよ。」
レオ「他のモスラ姉妹が言ってた通り、本当に最珠羅って気にしたがりなんだね。それに護国聖獣のバランさん、本当にモスラ姉さんの世界のバランさんにそっくり・・・」
護国バラン「初見の者が多いので自己紹介をしようと思っていたが、必要無い感じか?」
機龍「あのバランのそっくりさん、ドッペルゲンガーとして結構有名だからね。あっ、俺とこのゴジラとも一応知り合いだけど。」
護国バラン「機龍が元初代ゴジラ、そこのゴジラが元ゴジラザウルス・・・だったか。あの時は同志と共に世話になったな。」
最珠羅「世話になり過ぎですよ、最後辺りで合流したのに・・・しかし、他の時間や世界に行った事はあるが、まさか私達がこの出雲を案内する事になるとは・・・」
婆羅護吽「バラ君とか色んな怪獣にここを案内するの、ほんと楽しみ!
・・・だから早く起きろー!この万年寝太郎~!!」
魏怒羅「・・・zzz」
「VS」ゴジラ「昔も思ったが、こいつ本当に寝てばかりだな・・・」
レオ「でも、ラゴスの友達のバルグザーダンって人と、一回凄い戦いをしたのよね?そんな人には見えないけど・・・」
機龍「それに彼は貴重な満足同盟の一員なんだ、ぞんざいに扱わないでくれよ。ちなみにまだまだメンバー募集中なんだけど、俺と一緒にどデカイ事して満足・・・」
Jr.「しないって。だから。」
機龍「・・・こんなんじゃ、満足出来ねぇぜ・・・」
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好釦