Who will know‐誰が知っているだろう‐




機龍「さて、俺達も帰ろうか。じゃあね。」
Jr.「また会いましょう!それでは!」
呉爾羅「今度こそゴジラ軍団の名前を決めるから、それまで元気でな!」
ジラ『シーユーアゲイン!僕、次の出会いを待ってるからね!』
「VS」ゴジラ「・・・またな。」



人間界のゴジラ達もまた、それぞれの住処へ戻って行った。



「・・・」



怪獣達が去り、再び一人になったシン・ゴジラ。
だが、もう彼は孤独では無い。
こんな自分を受け入れてくれた存在がいると言う事実が、彼の中に出来たからだ。
生い茂る緑、踏みしめる土、通り抜ける風、波打ち付ける海、何処までも広がる空、全てを照らす太陽の光。
シン・ゴジラはやっと、自分がこの世界の住人であると思えるようになったのだ。



「・・・」



家屋に戻ったシン・ゴジラは「彼女」が作ってくれた赤い折り鶴を手に取り、また外に出る。
太陽が沈んでいく水平線を暫し見つめ、シン・ゴジラは折り鶴の羽根を開いて振りかざすと、暁に染まる空へ向かってゆっくりと投げ飛ばした。
折り鶴はまるで「彼女」の後を追うように水平線の彼方へ消えて行き、折り鶴を見届けながら彼は「彼女」とゴジラ一族との新しくも温かい、生涯忘れえぬ記憶の数々を回顧する。
そして別れ際に「彼女」へ贈った初めての言葉を思い出し、シン・ゴジラは固く閉ざした口をそっと緩ませるのだった・・・






シン・ゴジラ「・・・アリガトウ。」










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好釦