Who will know‐誰が知っているだろう‐




シン「よ~しっ!!無事にシンゴジもメンバーに加わった事だし、みんなで・・・」
レジェンド「っ!・・・外から、脅威の気配だ!」
ゴジラ・レッド「確かに、なんかプレッシャーみたいなのがいきなり来たな・・・!」
「‐」ゴジラ『おれもかんじる。ふあんにさせられるかんじだ・・・』
「VS」ゴジラ「どうも、俺の気のせいじゃなかったみたいだな・・・」
ラゴス・ゴジラ「オレも感じる!とりあえず、外に出てみよう!」



謎の感覚に促されるように、一同は家屋の外に出てみた。
ゴジラ達が感じたその気配は空から発せられており、気付かなかった者達も一斉に空を見る。



シン「えっ、なにあれ?」
チャイルド『おほしさま?ながれぼし?』
ジラ『そんな素敵なものだった方が、良さそうな感じだね・・・』
Jr.「そうですね・・・あっ!あれは・・・!?」
呉爾羅「ア、アルマゲドンだっ!!」



彼らが見たもの、それは空の彼方からこちらに迫って来る白く大きな塊であった。
直径100メートル以上はあろうかというそれは赤い光と共に大気圏を突破し、大きさを増して行く。



呉爾羅「・・・やっぱ、ディープ・インパクトだっ!!」
スペース「あれは結晶体?しかも、オレの体内のスペース・ミネラルが反応している・・・まさか!」
ゴジラ・レッド「あぁ、そのまさかみたいだな・・・間違いない、あれはクリスの力で差し向けられた、巨大結晶だ!」
Jr.「な、なんだって!?」
シン「えっ、クリスって確かレッドの世界のいや~なスペゴジでしょ?こんな事までするの!?」
ジラ『置き土産ってわけかい・・・あの○○○が!!』
「VS」ゴジラ「俺達の世界にふざけた事しやがって!消し炭にしてやる!」
機龍「でも、あれだけの物は流石に俺達でも壊すのは難しいな・・・それに壊せたとしても、破片が落ちて来て結局被害は避けられない・・・!」
ラゴス・ゴジラ「じゃあ、どうするんだよ!」
チャイルド『とうちゃん・・・ぼく、なんだかこわくなってきたよぉ・・・』
「‐」ゴジラ『だいじょうぶだ、チャイルド。お前はおれが、ぜったい守るからな・・・!』
レジェンド「・・・己は、無力なのか?」



壊しても被害は確実に起こる。
逃げればこの山そのものが消える。
どうしようも出来ないこの事態に、一同は困窮極まってしまう。



「・・・」



と、そこへようやく家屋から出てきたシン・ゴジラが一歩ずつ、踏みしめるように歩きながら一同の前に立った。



「‐」ゴジラ『シンゴジ・・・?』
ラゴス・ゴジラ「どうしたんだよ?シンゴジ?」
シン「聞いて、シンゴジ!もうすぐあの白いのがここに落ちて来て、ここ一帯が全部壊されちゃうの!けど、あたし達が絶対なんとかするからあなたは・・・」



シンが言い終わる前に、振り向きざまに右手でそっと彼女を後ろに押すシン・ゴジラ。
言葉こそ発しなかったが、彼が何が言いたいかがシンには分かった。



シン「ここから、離れろ・・・?」
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好釦