Who will know‐誰が知っているだろう‐




「‐」ゴジラ『ちなみに、レジェンドはおれたちがゴジラジオやってた時にチャイルドとバラゴンと会ってたみたいでさ、さっきもおれとチャイルドを助けてくれたんだ。』
チャイルド『おじさん、すごくつよくてやさしいんだよ!ねっ!』
レジェンド「・・・あまり見ないでくれ。」
機龍「えっ、助けたって一体どうしたんだ?」
ゴジラ・レッド「オレの世界のスペースゴジラが誘われても無いのに勝手に来て、チャイルド親子を襲おうとしたんだよ。だからオレとジラとレジェンドで助けた。」
ラゴス・ゴジラ「前にお前から聞いた、あのいや~な女スペゴジか・・・あっ!って事はオレとアニキがエレベーターから弾かれたのも、そいつの仕業か!?」
スペース「いや、オレ達も狙っていたのならあんな明後日の方向にオレ達を飛ばさないだろう。関係は無さそうだ。」
「‐」ゴジラ『そっちもなんかあったのか?』
Jr.「はい。俺らは偶然、何故か林の中に不時着したみたいに倒れてた二人を見つけたんです。でも、シンさんも一緒に来てたらしいんですけど・・・」
ラゴス・ゴジラ「そうだ!シンは無事なのかが分かんないんだよ!多分この辺りに・・・」
チャイルド『ねぇ、あそこにいえがあるよ?』
スペース「あの中か・・・?あいつの性格なら、外で待つより中で楽しんでいるだろうが。」
ラゴス・ゴジラ「よし、とりあえず入ってみようぜ!」



本来の目的に立ち戻り、一行は家屋に入る事にした。
一行の先導を切り、ラゴス・ゴジラが戸を開けて中に入る。



ラゴス・ゴジラ「おじゃましまーす!シン、いるか・・・」
スペース「ん?どうした、ゴジ・・・」
ラゴス・ゴジラ「おい!お前シンに何してんだ!!」



突然立ち止まったかと思えば、何者かに向かって叫ぶラゴス・ゴジラ。
彼の言動に他メンバーも一斉に中へ入って行く。



呉爾羅「なんだ?かんだ?ざけんなって・・・」
Jr.「そんなに叫んでどうしたの、ラゴ・・・」
「‐」ゴジラ『なんかあったの・・・えっ?』
レジェンド「!」
機龍「・・・もしかして俺達、気まずいタイミングで入ったのか?」



そう、家屋の中で一行が見たのは見知らぬ男が腰を落とすシンの手を掴んでいる所であった。



シン「あっ!ゴジラにスペゴジ~!!しかも他のゴジラ一族もほんとに勢揃いしてるーー!!」
「VS」ゴジラ「あいつ、何者だ?」
ジラ『サムライの次は、ゲイシャかい?』
チャイルド『しんおねぇちゃん!だいじょうぶ!?』
スペース「そこのお前!何者かは知らないがシンに何をしようとした!」
シン「えっ?ちょっと待ってスペ・・・」
ラゴス・ゴジラ「シンから手を離せ!何企んでのかは知らねぇが、オレ達がさせないからなっ!!」
シン「いや、これは・・・」
「‐」ゴジラ『おれもすけだちする!』
呉爾羅「もしもし?オレオレ、俺もだけど!」
ゴジラ・レッド「おい、アンタらちょっと待て。オレの見る限り・・・」
シン「~~!!!だ―かーら―!みんなあたしの話を聞けーー!!!」



シンの話も聞かずに一方的に「彼」を敵と見なし、臨戦態勢に入るラゴス・ゴジラ達。
そんな彼らの態度にシンは苛立ち、そのままの体勢で右手に光の鞭「コスモス」を生成すると、ゴジラ達へ勢い良く振るった。



スペース「むっ・・・!」
ラゴス・ゴジラ「ぐはっ!」
「‐」ゴジラ『だっ!』
呉爾羅「じぇじぇじぇっ!」



一瞬早く冷静さを取り戻し、防御したスペースを除く三人は見事に鞭を受けてしまい、後ろへ倒れ込む。



チャイルド『と、とうちゃん!』
ゴジラ・レッド「ほらみろ、オレの言わんこっちゃない・・・」
ジラ『女の話を聞かないからそうなるんだよ。一方的な男は、いつの世も嫌われるってのに・・・まだまだ女との付き合い方を分かってないねぇ。』
Jr.「ジラさん、それちょっと話がずれて来てません?」
11/20ページ
好釦