Who will know‐誰が知っているだろう‐
「‐」ゴジラ『くっそ!はなせよ!』
チャイルド『とうちゃぁん・・・』
一方、「VS」ゴジラ達とちょうど反対側にある草原・・・だったこの地に、もはや草原とは言えない異常な光景が広がっていた。
草原は至るところに棘のような半透明な結晶に覆われており、その中心部では「‐」ゴジラ・チャイルドが十字架の形をした結晶に拘束されていた。
二人共手足を結晶で固められており、抵抗する事は一切出来ない状態だ。
???「それはダメ。だって、せっかく待ちわびた親子丼のチャンスなのに、逃すわけないじゃない?」
更に二人の前に、一人の女性が立っていた。
褐色の肌と、ワンピースタイプの白いドレスに包まれた豊満な肢体。
右手に持った金の杖(ロッド)、背中から突き出した背鰭のような結晶、美しいダークグレーのロングヘアーはまるで氷の女王を彷彿させ、その妖しい美貌は自信に満ち溢れていた。
そう、彼女はゴジラ・レッドと同じ世界「獣人界」から来たスペースゴジラであり、愛称は「クリス」。
彼女は今回「招待」されていない怪獣、すなわち「招かねざる客」であり、独自の手段でいち早く人間界に行って二人を待ち伏せ、到着直後を狙ってまんまと二人の捕獲に成功したのだった。
「‐」ゴジラ『お前、モスラが言ってたいけないスペゴジだな!なんでわるいやつのお前が来れるんだ!』
クリス「当然、自分で来たのよ。この前、貴方達のラジオにデスギドラのブラウニーがお邪魔したでしょ?面倒だけど、私達には『招待』されなくても別世界に行く手段があるのよ。」
「‐」ゴジラ『ほんとにかってなやつだな!おれたちをどうする気だ!』
クリス「あら、ゴジラジオで『グラマラス・クイーン』さんが言ってたじゃない?貴方達にあんな事やこんな事を教えてア・ゲ・ル、って♪」
「‐」ゴジラ『何言ってんのかぜんぜん分かんねぇけど、チャイルドには手を出すな!おれだけにしろ!』
クリス「それは嫌よ。せっかく親子丼が楽しめるって言ったじゃない?わざわざこの世界に来た分、たっくさん楽しまないと割りに合わないの・・・ねぇ、チャイルドくん?」
チャイルド『うぅ・・・こわいよ、とうちゃん・・・』
「‐」ゴジラ『だいじょうぶだ、チャイルド・・・!ぜったい、おれが助けてやるからな・・・!』
クリス「美しい親子愛ね、いいわぁ・・・だからこそ、私の手で汚したくなっちゃう・・・!心配しないで、怖いのは最初だけ。すぐに私の虜になって、快楽以外の事が考えられなくなるから・・・」
「‐」ゴジラ『何だろうが、やれるもんならやってみろ!おれはお前なんかに、ぜったい負けねぇからな!』
クリス「強がりな所もいいわねぇ・・・じゃあ、まずはお父さんからやりましょうか♪おとなしく見ててね、チャイルドくん。発情期の牡犬みたいにサカりの付いた、お父さんのあんな姿を・・・!」
頬を赤らめ、恍惚の表情をしながら左手を伸ばし、ゆっくりと「‐」ゴジラに向かって行くクリス。
絶対絶命の中、それでも「‐」ゴジラは決して臆する事なく、固い意思の瞳でクリスを睨み続けた・・・