Give me‐君の心を解き放つ物語‐




ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
本作は2016年8月12日、梅田の阪急百貨店にシンゴジラ像が来るとの情報をみかんさんより頂き、日にちが合うのなら是非一緒に見に行こうと言う流れになって急遽開催された「電撃オフ会」の際に書いたものです。
元々「シン・ゴジラ」を新宿のゴジラヘッドの元で、サイトの皆さんで集まって観ようと言うオフ会企画が進行していたのですが、どうしてもスケジュールが合わずに中止になってしまい、それを色々変えつつも僕ら2人で成し遂げた形になります(汗)
諸々あって今回もオフ会当日までに完成させられませんでしたが、執筆期間が1日しか無かったので許して頂きましたf^_^;



今回は過去作で張った伏線の内のアンバー登場とトリプルバラン集結をメインにし、他の場所での展開はあえて描きませんでした。
それには後述の都合と、執筆期間が一日しか無い中で書き上げる為の都合があり、無理に長くせずとにかく色々とコンパクトにして、当日までの完成を目指しましたが・・・結局間に合わなず、後者の意味はなくなってしまいましたが。
トリプルバランの他には来たら面白そうと言う理由でビオランテと、アッシリ湖を離れないビオランテが来る理由付けとして芦ノ湖繋がりでレオゴンを再登場させました。
この二人(?)は勿論「招待」に関係ない、イレギュラーキャラとして出し、分身である事を微妙に示唆する為に「‐」世界の分身ビオランテの台詞には(『』)の方を使いました。
来れた理由は劇中の台詞から皆さんで想像して頂く事としましょうf^_^;
他には去年唯一の執筆となったweb短編「絆‐Varan's bonds‐」に登場させたヒジュラスを、邪魔者キャラとして登場させましたが・・・短編同様提供元のmonster Rさんに許可は頂いておりません(汗)
この場を借りて、謝罪申し上げます!
キャラ造形はRさんがかつてmobage内で書いていた擬人化劇場のキャラから思いきって変え、偉そうな鳥繋がりで「たまこまーけっと」のデラをモデルにしました。
外見は僕が昔描いたヒジュラスのデザインを順当に擬人化した物ですが・・・似ているのは「ハピネスチャージプリキュア!」のラスボス・レッド(皇さん宅のゴジラではありません、一応!)でしょうか。
あっちは本物の神かつ本当の悪役・実力者なので、神気取りのこっちとは格が段違いですが・・・(笑)


また、本作は去年やろうとして出来なかった「バラン誕生記念三部作」のやり直しもあり、「Varan's bonds」の後にアンバーを主役にした「GALE」の後日談短編、そしてバランの誕生日を主要メンバーで祝う短編の三本立てにする予定があったのですが、結局書けたのは最初の一本だけになってしまった・・・と言う経緯を経て、本作に繋がりました。
アンバーが主役・初之兄妹が出てくるのは二番目の短編が、「聖地」が舞台・ヒジュラスが乱入して来るのは三本目の短編が元で、最初は「ゴジラ7・7」と三本目の短編の流れを受けて穂野香を同行させる予定もありましたが、兄共々カメオ出演に留めました。
それから本作はいかにバラン同士の三角関係に決着を付けるかに悩み、本作を遅くした原因の一つです。
まず僧バランをどうするか悩み、みかんさんに「アンバーかビオランテはどう励ましますか?」と聞いてみましたが解決にはならず(回答自体はビオランテの台詞にほぼそのまま入れています)、悩んだ末にレオママ方式のあの手段となりました。
それに釣られて「‐」バランへの手段も浮かんだのは浮かんだものの、かなり恥ずかしいシーンになりましたね(笑)


ラストは二転三転しました・・・
最初は他場所での怪獣達の交流の報告をそれぞれの世界で描こうと思うも文が浮かばず、歩いて行く「‐」バランとアンバーでストーリーを終わらせヒジュラスの悲劇で〆る予定・・・でしたが参考に過去作を読んでいたら宝琳(ほうりん)の語感繋がりで閃き、「ウルトラマンX」に登場した公式擬人化植物怪獣・ホオリンガをサプライズ登場させるものの、サプライズかつショッキング過ぎてみかんさんを混乱させ、当人の希望でカット・・・の予定がそれだけはしたくなかったので、ホオリンガの台詞をシン達に置き換えつつシン達の交流報告を描き、ヒジュラスの悲劇で〆・・・と言う形になりました。
「実は宝琳は怪獣界で最初に実った果実で、神の一族であるホオリンガ一族が世界中に散らばって管理しているが、ホオリンガ一族が管理しなくなると瞬く間に枯れて他の植物にも影響を及ぼす。
怪獣島のホオリンガ『いろは』は外見年齢10歳、見た目相応の無邪気な性格だが外見は10年に一度体を再構築(リビルド)しているからで、マンダをも上回る怪獣界の古株にしてビオランテの幼馴染み。」・・・と言う設定でした。
サプライズにしては、確かにやり過ぎでしたね・・・
ホオリンガのキャラ自体は没にするのは惜しいと思っていますので、近々諸設定を変えて出したいと思っています。
あっ、ホオリンガの外見は「怪獣いろは」と全く同じです(汗)


あと、第六弾掲載後にみかんさんが思い付いた僧バランの「不満足期」設定を元に、9ページに加筆修正を加えました。
「不満足期」及びレオゴンの台詞「だが、奴は・・・弾けた。」の元ネタは機龍じゃない方の「きりゅう」ネタです。デュエッ!
本作のイメージソングとして、「機動戦士ガンダムF91」の主題歌「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」をイメージしています。
柔らかく包み込む曲調は本作の主人公のアンバーによく合っていますし、冒頭の「まるで悲しみの欠片だわ~」からもうだいたいの歌詞が「GALE」及び「GREATEST(本シリーズ)」のアンバーの事を歌っているかのような内容で、有名な「光る風の中 ほほえんでるあなたがいる」と言う歌詞なんてまさにアンバーの心情そのものです・・・!



本作での小ネタについて。
・本作の題名はアンバーが主役なので「G」クロのタイトルの法則に従い、彼女を巡る恋物語と言う事で「Give me(ください)」にし、サブタイトルは「テイルズ オブ ハーツ」の固有RPG名の「心と出会うRPG」と「テイルズ オブ デスティニー2」の固有RPG名の「運命を解き放つRPG」を足して、テイルズ風にしてみました・・・テイルズ要素は皆無ですが(汗)

・僧バランとビオランテの「宿敵(ライバル)」及び「とも(同類)」の台詞は、「北斗の拳」の有名な概念「宿敵と書いて『とも』と呼ぶ」からです。

・同じく僧バランの「拙僧の子をうん・・・」はもう説明不要だと思いますが、犬夜叉の弥勒の代名詞と言える「私の子を産んで下さらぬか・・・」からです。
意味が意味なので、あえて最後まで言わせない方向にしました(笑)
同じく僧バランの「待てぃ!」からの流れはスパロボユーザーお馴染み、「マシンロボ クロノスの大逆襲」の主人公・ロム兄さんの有名な名乗りシーンの流れです。

・ビオランテ及びレオゴンの「アーメン」は「VSビオランテ」の権藤一佐の台詞です。
「薬は注射より・・・」ばかり話題にされますが、権藤一佐は他にも話題にされていい多数の名言があると僕は思います。
「俺達が税金を食う、怪獣になっちまう。」等々・・・

・レオゴンの「サヨナラ!」はポケモンBWの物語を締めくくったNの最後の台詞から、「モウチョットダケツヅク?」はもうちょっとどころか凄まじく続いたドラゴンボールの、「アキラメタラシュウリョウ」は「SLAM DUNK」より安西先生の、「ホントウノタタカイハココカラ」はウルトラマンダイナことアスカ・シンの名言です。
当初は下二つの台詞をくっ付けてラゴス・ゴジラの父、キングもそう言っていたとホオリンガに言わせる予定でした。
ビオランテに触手分身の方法を教えて貰おうとねだる場面で、ですがf^_^;

・僧バランの「ウルトラな姉妹」は説明不要だと思いますが、元ネタは勿論ウルトラシリーズの「ウルトラ兄弟」です。
第三弾で全員集合したかと思ったら、すぐこんなに大所帯になってしまいましたねぇ・・・

・ラストの会話に登場した「満足同盟」は・・・これも説明必要でしょうか?(笑)
「不満足期」と「弾けた。」ネタに続く、今回の「きりゅう」ネタと言う事で。
デュエッ!!



それから、お気付きになった方も多いと思いますが・・・今回も「人間界」の怪獣は出て来ていません。
と言うのも実はここ数年、柳さんと連絡が取れない状況でして、ゲスト怪獣でない以上は流石に勝手に出すわけには行かず、だからと言ってまた「招待」されないのは違和感があるので、怪獣達の台詞に名前だけ出す・・・と言う措置にしました。
本作の舞台を「聖地」と怪獣界だけにしたのと、バラン一族の集結話なのに護国バランがいないのはそれが理由です。
以前からの伏線の内、「GMMGモスラ親子の姉妹加入」「バトラ・最珠羅加入による『メンズ組』結成」「遥の『特別顧問』としての姉妹への参加」「バラゴンと婆羅護吽の出会い」の伏線はここで一応回収、第三弾番外編に登場させた皇さん宅のゴジラ・レッドも「招待」された事として台詞に出し、「招待」しているのは何者なのかと言う根源的な謎を除いて、あとは「「‐」モスラVSバガン」くらいになりましたが、書くにしてもバガンの設定変更の上で書くか、本作のように会話内で説明・・・となりそうです。
今回はこの措置で乗り切りましたが、ずっとこのやり方を続けるのは違和感がありますし・・・この状況が続くようでしたら、僕としてはこのシリーズを近々終わらせようと考えています。
決して柳さんや怪獣達をないがしろにしているわけではなく、数えきれないくらいお世話になった大切な方のキャラクターですから、どんな形でも出したいと言う僕のわがままで、今回のような措置で出す事にしました。
柳さんと連絡が取れて続行をお望みになれば解決するのですが、この辺りはご本人の都合がありますので僕が無理に介入する事は出来ません。
ただ、今もお元気にしていらっしゃるのを祈るだけです・・・



と、本編並みにあとがきが長くなった曰く付きの本作ですが、ある程度シリーズに区切りは付けられました。
このまま本当に完結するかは分かりませんが、今後の展開を引き続き見守って下されば・・・と思います。



追記:第六弾執筆に当たって上記の問題は一応解決し、シリーズ完結の話は「この時点」では無しになりました。
詳細は第六弾・特別編第6弾あとがきをご覧下さい。
また、東京のゴジラ組とインファント島のモスラ姉妹の動向を描いた作品「Give you‐君の運命と出会う物語‐」を、「LINE限定公開短編集」に掲載していますので、こちらも是非ご覧下さい。
10/10ページ
好釦