4×4×4




ラゴス・ゴジラ「まぁ、とにかくまずは挨拶だ!こんにちは!」
「‐」ゴジラ『おっ、こんにちは。』
「VS」ゴジラ「・・・ん。」



最初に異文化コミュニケーションを取ったのは、3人のゴジラだった。
ラゴス・ゴジラが他の2人に話し掛け、「‐」ゴジラはそれに答える。
だが、「VS」ゴジラはそれに応じる所か、ラゴス・ゴジラの事を少々鬱陶しいとすら思っている素振りを見せた。



ラゴス・ゴジラ「おい!何だよお前!挨拶されたら、挨拶で答えるのが礼儀だろ!」
「‐」ゴジラ『って言うかお前、さっきから何でふきげんなんだよ?そんなんじゃだめだぞ?』
「VS」ゴジラ「五月蝿いのが嫌いなだけだ。」



機龍「あーあ、ゴジラの奴やっちゃったか・・・まぁ、乗りの悪さなら誰にも負けないような人だから気にしないでくれないか?」
スペース「そんな性分にとって、弟は勘に触るかもしれないな・・・」
「‐」バラン『ふっ・・・冷静と情熱が相反するのは、何処も同じか。』



対してクール組、こちらは特に問題無く会話を進めている。



機龍「ところで、俺達は少々年長のように思えるけど、君達っていくつ?」
「‐」バラン『歳など、疾うに忘れた。だがニンゲンに換算すれば、23程と言った所か。』
スペース「19だ。それにしてもお前、やけに馴れ馴れしいな。」
機龍「いや、だってここは最年長が引っ張らないと、駄目だろう?」
スペース「最年長?」
機龍「うん。だって俺、33歳だからな。」
スペース&「‐」バラン「『なっ・・・!?』」



もはや化け物じみた、機龍の外見と年齢の落差に驚愕するスペースとバランをよそに女性達・・・もといモスラ組は初めて会ったのかと疑う程に談笑していた。



シン「それでね、イシュったらちょっと引っ掛けてみただけですぐその男の子の名前を言っちゃって!ほんと、そういうとこが可愛いわ~!!」
「‐」モスラ『純粋故に、ですわね~。わたくしも、そんな可愛げのある子供が早く欲しいですわ・・・』
レオ「そういえば、シンさんって私達と同じくらいだと思いますけど、なんでもう子供がいるんですか?」
シン「えっ?・・・ま、まぁ不老不死って事でそこは気にしない、気にしない。それにほら、最近人間の世界じゃ高校生で子供がいる子も多いって言うし・・・だから、ねっ。」



娘と同じ水色の瞳を泳がせ、シンは慌ててレオにそう言う。
彼女の様子を見て直感で不味いと感じた「‐」モスラは、すかさず話題を戻す事にした。



「‐」モスラ『と、とりあえずわたくし達はイシュタルちゃんのバレンタインの時のお話を聞いていましたし、本題に戻りませんこと?』
レオ「は、はい。」
シン「そうそう!!その話をしたいって思ってたのよ~!」



実は本当の年齢が100を超えるシンにとって、イシュタルの誕生秘話を聞かれる事は二人に年齢がバレる事であり、それだけは避けたかった。
なのでこの「‐」モスラからの助け舟は本当に心強く、シンはレオに見えない所から「‐」モスラにサムズアップを決める。



「‐」モスラ――どうやら、わたくしの振る舞いは正解だったようですわね・・・
しかし、そうなるとシンは恐らくわたくしより年上になりますが、何歳なのでしょうか?
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好釦