ゴジラ7・7‐怪獣軍団、都会へ行く!‐




ゴジラ親子はバラゴンの旅話を聞きながら林の中に入って行き、親子の寝床に向かう。
そして「在るべき場所」に戻る最中、「‐」ゴジラ・バラン・モスラは最も親しい人間、志真・瞬・遥への思いを頭の中で語り、彼らもまた同じく近しい怪獣達がもたらした、今日の出来事を思い返す。



「‐」モスラ――遥。わたくしは貴女と出会って、外の世界に生きる人間の事を知り、その全てを守りたいと思いました。


「‐」バラン――シュン。御前との邂逅が無ければ、私は只のカイジュウ・・・俗物の儘で在ったかもしれない。


「‐」ゴジラ――しま。おれ、お前と話してる時は「にんげん」にもどれてる気がする。
けど、今のおれは「かいじゅう」。みんなをまもる、かいじゅうゴジラなんだ。



遥――今日は色んなモスラに会えて、楽しかったなぁ。
でも、何処に行っても「守護神(モスラ)」がいてくれて、平和を守ってるんだって思うと、嬉しくなっちゃう。
そうよね、モスラ。


瞬――あらゆる平行世界、パラレルワールドにも怪獣は存在する・・・
つまり、俺達がいるこの世界は特別では無い、と言う事か。
ただ、人間と怪獣との繋がりでは俺達の方が上のようだな。
そうだろう、バラン。


志真――ペットが飼い主を助けるみたいに、人間と動物が種族を超えた仲になれるんだから、人間と怪獣だって同じだよな。
誰が反対しても、俺はこの考えは曲げない。
だってさ、他の世界の怪獣が人間と仲良くしたいって言ってるんだぜ。
だよな、ゴジラ。



「‐」ゴジラ・バラン・モスラ――だから・・・



「‐」モスラ――ありがとう、遥。


「‐」バラン――感謝するぞ、シュン。


「‐」ゴジラ――・・・さんきゅーだぜ!しま!



それぞれの「在るべき日々」に戻った、「‐」怪獣達。
しかし、平穏を乱す悪意が現れた時、彼らは在るべき場所から抜け出し、人間の世界に現れる。
世界を守る「三大怪獣」として・・・










第四弾・完
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好釦