ゴジラ7・7‐怪獣軍団、都会へ行く!‐
遥「次はフェアリーの質問ね。いつも何をしてるか・・・勉強したり、友達と遊んだり、おばあちゃんと話したり。だけど、『趣味』ならこれかな。」
すると遥は立ち上がり、机に置かれたやや大きめのピンクの箱を持って来た。
モスラ達の前に置き、箱を開くとその中には様々な形の針や多彩な糸、綿やフェルトなどの生地が入っていた。
高校の手芸部部長も務める、遥自慢の裁縫道具だ。
フェアリー『ワァ~ッ!針トカ綿トカガイッパイ!』
シン「これ、裁縫道具じゃない!遥って裁縫も出来るの!?」
遥「そんなに上手くないけど、一応。あそこにある根付けも私が作ったの。」
遥は机の引き出しの中から、ゴジラ・バラン・モスラを模した人形が付いた根付けを取り出し、モスラ達に見せる。
可愛らしくデフォルメされた三大怪獣の人形に、モスラ達の目線は釘付けになっていた。
シン「これ、すっごい可愛い~っ!!」
「‐」モスラ『この人形、もしかしてわたくしをモデルにした物なのですか!?』
遥「うん。鞄かズボンに付ける為に作ったんだけど、割と可愛く出来たから家に置いておく事にしたの。似てる・・・かな?」
「‐」モスラ『似ている、似ていないの問題ではありません!この母性をくすぐる、キュートなデザイン・・・素晴らしいですわ!遥にこんな才能があったとは・・・』
シン「糸もしっかり縫ってあるし、作りもいい!遥ったら、すごく上手いじゃない♪」
イシュタル「わたしも、こういうの作りたい!遥が羨ましいな~。」
フェアリー『フェアリモ、コウイウ人形ホシイ!』
遥「もう、みんなったら・・・じゃあ、みんなでお人形を作ってみるのってどうかな?」
シン「それ、ナイス!よ~しっ、今からみんなで人形作りよ!!」
イシュタル「わたしもやる!」
「‐」モスラ『わたくしも興味はありますが、恥ずかしながら裁縫と言うものは初めてですので、上手く出来るかどうか・・・』
遥「上手くなくったっていいんだよ、モスラ。やりたいって言う気持ちが大事なんだから。私が色々教えるから、モスラもやってみよ?」
「‐」モスラ『はい。お気遣い感謝致しますわ、遥。』
シン「そうそう☆何事もまずはチャレンジあるのみっ!さぁて、あたしの腕を見せてあげるわよ~!」
フェアリー『シンモ裁縫ガジョウズナンダヨ!何ガ出来ルノカ、楽シミダナ~!』
イシュタル「えっと、わたしは今回何を作ろうかな・・・」
「‐」モスラ『遥、まずはどうするのですか?』
遥「じゃあ、材料を見ながらどんな人形を作るのかをイメージして・・・」
こうして、女性陣による編み物大会が始まったのだった。