ゴジラ7・7‐怪獣軍団、都会へ行く!‐
「‐」ゴジラ『バランも行ってくれるのか?ありがとう、みんな!おれもにんげんっていいなって、みんなに思ってほしいんだ!だから、みんなで行こう!』
イシュタル「でも、どうやって人間の所に行こっか?ここからだとかなり距離があるし、出来れば怪獣の姿で行きたくないし・・・」
バラゴン『そんな事もあろうかと、人間社会に繋がる穴を作っといたぜ~。』
僧バラン「おおっ!対応がいいじゃないか、バラゴンよ!」
バラゴン『しかもなんか掘ってる内によく分からないまっくらな「なぞのばしょ」に繋がったけど、おかげで歩くだけで目的地までワープ出来るみたい~。』
シン「まっくら?なぞ?うーん、イメージしずらいけど・・・ワープ出来るなら大助かりね。帰る時間もあるから、少しでも早く行きたいし!」
バラゴン『右は東京の新聞社、真ん中は自衛隊宿舎、左は京都まで繋がってるから、行きたい所を選んで~。』
「‐」モスラ『本当によくご存知ですわね・・・ともかく、右は志真のいる場所、真ん中は瞬のいる場所、そして左は遥のいる場所ですわ。わたくしモスラ一族は左に行きますが、皆さんはどうしますの?』
「‐」ゴジラ『おれは右!チャイルドもラドンもこっちだよな!』
チャイルド『うん!』
ラドン「はい。」
「‐」バラン『私は中央だ。』
ラゴス・ゴジラ「自衛隊って確か、毎日戦うかっこいい人間達なんだよな?じゃあオレは真ん中!」
僧バラン「拙僧は・・・チャイルドパパ達に着いて行こう。」
ラゴス・ゴジラ「あれ?バラン同士で行かないのか?」
僧バラン「目的は人間について知る事。しかし、まずは自分の感性のままに知る事が必要なのだ。拙僧がいては、同志は拙僧の感性で人間を知ってしまうからな。それに新聞は人間達の情報が集まる物。拙僧はそんな新聞を作る場所が気になる。」
ラゴス・ゴジラ「そっか。それもそうだな!」
「‐」ゴジラ『そういやモスラ、かってにはるかのとこに行ってだいじょうぶか?しょうびじんにおこられないか?』
「‐」モスラ『今日は守護神家業の休暇の様なものですし、大丈夫ですわ。それに今回は人間について知るのが目的ですから♪あっ、ゴジラもバランも行く前に遥達に連絡して下さいませね?』
「‐」バラン――大義名分を言い乍(ながら)、結局はニンゲンの所に行きたいだけで在ろう・・・
バラゴン『一応目的地まで、俺っちが案内するな~。じゃあ、まずはゴジラさん達から~。』
「‐」ゴジラ『じゃっ、先に行くな~!』
チャイルド『いってきま~す!』
ラドン「夕方頃までに、帰ってきましょう~!」
イシュタル「分かったわ~!」
シン「みんな~っ!!これから人間の世界を目一杯楽しむわよーー!!」
フェアリー『オ~!』
「‐」モスラ『騒ぎを起こさないよう、皆さんお気をつけて~!』
僧バラン「それでは、また会おうぞ~!」
「‐」バラン――・・・シュン。予想もしない事態と成ったが、直(じき)御前の元に行くぞ・・・
僧バランの思い付きから決行された、人間社会の訪問。
一行はバラゴンの案内の元、順を追ってそれぞれの目的地へと向かって行った。