怪獣島のど自慢大会、開催!




チャイルド『ばらんさん?』
ゴロザウルス「あっ、そうだそうだ!バランだ!」
ラドン「えっと・・・そんな名前だった・・・ね。」
バラン「確かに33年振りの帰宅だが、酷いぞお主達!あれ、そういえばシンと・・・えっと、確かイシュタルがいないな?」
ラドン「二人はアッシリ湖に出掛けてるよ。」
バラン「おっ、ラドンも久しぶり。そうか・・・子供が出来たと聞いて、お祝いの愛歌(ラブソング)を歌おうと思っていたのだが・・・ならば、読経でもするかな。」
ラドン「えっ?」
バラン「そこの司会者、般若心経を読むから木魚のリズムを鳴らしてくれ。」
メガギラス「えっ、も、木魚?そんなのあるわけ・・・あ、あった。」



スピーカーから厳かな木魚の音が流れ、その音に合わせて禅を組んだバランが経を唱え始める。
会場は一気に、奇妙な沈黙に包まれた。



バラン「~~、~~~。」



呉爾羅「うぅん、なんかあれ聞いてると、体の中ガサガサして、気持ち悪ぃ・・・」
ラゴス・ゴジラ「だ、大丈夫か?」
ジラ『ここで読経なんて・・・ますますのど自慢大会っぽくないじゃないかい。』
「VS」ゴジラ「歌手気取りだったお前が言うな、偽物。」
機龍「不思議な気分だな・・・だけど、悪くは無い。俺は満足だ。」



バランの読経はそれから10分余り続き、読経を終えたバランは観客席に戻って行った。
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好釦