怪獣島のど自慢大会、開催!
メガギラス「さ・・・さて、次の選手だが・・・行ってみよう。」
バトラ「17番、バトラ!『モスラの歌』歌いま~す!」
ゴロザウルス「モスラの・・・歌?」
チャイルド『もすらさんのうた?けどあのおにいちゃん、もすらさんじゃないよね?』
ラドン「そ、それはね、男ってだけで、あのお兄ちゃんもモスラの仲間なんだよ・・・たぶん。」
マンダ「わしもモスラの歌を聞くなら、シンかイシュタルの歌の方がえぇのう。」
バトラ「~♪いっくぜ、モス・・・」
???「その歌、ちょっと待った!」
今まさに歌おうとしたバトラの前に、突如空から一人の影が降り立った。
髪先を少し結えた黒い長髪と、白色の僧衣と笠が風になびくその姿はまさに「颯爽」と言う言葉が相応しいものであり、予想だにしない展開に会場はざわめく。
バトラ「な、なんなんだてめぇ!人の歌に割って入りやがって!」
???「何十年振りに帰って来たら、賑やかな声が聞こえたもので、拙僧もついつい歌いたくなったのさ。と言うわけだ、お主ののど自慢は待ってくれないか?」
バトラ「そんな事が許されるとでも・・・おぐっ!」
「VS」ゴジラ「いいから行くぞ。」
「VS」ゴジラ――俺も、こいつの「モスラの歌」なんて聞きたくなかったからな・・・
そう内心思いつつ、「VS」ゴジラは乱入者に喚くバトラの腹を殴って気絶させ、舞台裏に回収した。
「‐」ゴジラ『あいつ、だれなんだ?』
ラゴス・ゴジラ「うーん、知ってる人なんだけど、名前が・・・」
メガギラス「おっと、会場に突然の乱入者!しかもこの人、何処かで見掛けたような・・・」
マンダ「なんと、あやつか・・・」
チャイルド『えっ、あのひとだれなの?』
ラドン「・・・小さい頃に会った事ある気がするんだけど・・・」
???「おいおい、みんな拙僧を忘れたのか?故郷の風が呼んでると思ったら、冷たいなぁ。おい、ゴローよ。お主なら分かるよな?」
ゴロザウルス「えっ、えっと・・・駄目だ、思い出せない。」
???「おいおい!ゴローまで忘れてしまったのか!このバランの名を!」
男が叫んだその名前に、村人達だけで無く、ゴジラ一行も驚愕する。
「‐」ゴジラ・呉爾羅『「えっ、バラン!?」』
スペース「そうだ、思い出したぞ。風のように去り、風のように帰ってくる風来男・・・バラン。」
ラゴス・ゴジラ「あっ、そうそう!バラン!こっちの世界にもいたんだった!」
機龍「こっちのバランは、なんか適当そうな感じだなぁ。」