小説
18:12
「おはよう、ヒロフミ君。」
---------------
さて、今日は先月に公開した「日省月試」について詳しく書いて行きながら、「四ツ葉家の四姉妹」についても少し書いて行こうと思います。
作品を見た前提で書いて行きますので、なるべく先に読んでから先に進んで下さい。
まず、タイトルの「日省月試(にっせいげっし)」は「官僚や役人等の働きを詳しく調査し、適否を見極める」事を意味する四字熟語で、これは典零寺ハルカがヒロフミと四姉妹を、逆に四姉妹がハルカの事を調べ、確かめて行く・・・と言う、作品の内容に合わせたタイトルにしました。
「四ツ葉家」も「四」に因み、話の内容に合った四字熟語をタイトルにする予定ですので、先行公開作品の本作もそれに倣いました。
本作の主人公をヒロフミでは無く、「‐」シリーズの妃羽菜遥のパラレルキャラである典零寺ハルカにした理由は、「TB第0話」と同じく外部の人間から客観的に物語を体感して行く形にしたかったのと、「四ツ葉家」に元々ヒロフミ・四姉妹共通の友達として典零寺ハルカの設定はあり、本編より先に登場させた形です。
カメオ出演ながら、ハルカと同じパラレルキャラとして出した藤戸(手塚)ミドリや典零寺(妃羽菜)カナタ、そして「‐」モスラ人間体共々、本作がモスラ絡みの物語と言う事を強調する意味合いで登場させましたが・・・起用の理由はもう一つありまして、その点はまた後述します。
本作最大の特長である「ルート分岐」は、主に「画集・弐」や拍手プレゼント・「拍手贈与集」用に作ったサブサイトに、分岐専用のブック「一水四見‐分かれ道の先‐」を作り、そこへのリンクを張る事で実現させました。
以前、「婆羅陀魏グラフティー」の解説日記では「同じブック内で非公開の章を作り、そこへリンクさせる」事でルート分岐をする・・・と書いていましたが、あの後非公開にしたブック・章へのリンクを張っても、そこへはリンクしない事が判明しまして、分岐用のブックをサブサイトに作る事にしました。
そのサブサイトは検索避けをしているので、基本的に流れ着く事は無いと思いますが、もし偶然流れ着いた場合は見なかった事にして下さいf^_^
ちなみに「一水四見」の背景が白色である理由は、「四ツ葉家」を開始した際もこの「一水四見」を使ってルート分岐をしますので、単に「四ツ葉家」の背景に合わせただけです(汗)
タイトルの「一水四見(いっすいしけん)」は、「同じもの(水)を見ても、見る人・立場・心の持ちようによってそれぞれ違うように見える」、と言う仏教由来の四字熟語で、同じ作品(「一水」)でも読者が選んだ選択肢によって物語(見え方、「四見」)が変わる役割を担うこのブックにまさにぴったりなタイトルだと思い、「四」の入ったこの四字熟語を使いました。
「GREATEST」から更に進化した、まさに話が「分岐」するこのギミックをお見せ出来ただけでも、本作を公開した意義があったかな・・・と思っています。
本作の構成として、以前書いた通り全体的にノベルゲーム・ギャルゲーのイメージなので各所に挿し絵CGのイメージで作ったカスタムキャストの画像を使い、場面が代わる毎に「日にち・時間・場所」のテロップを入れました。
更に共通・分岐共に、四姉妹それぞれのパートごとに内容のテイストを変えていまして・・・
チハル:お喋りが得意なキャラなので、台詞の質量を多めにしてトークが長い感じに。
アキミ:あまり口数が多くないキャラなので、台詞は少なめで無駄の無い構成に。
トウカ:サービス要素満載のキャラなので、文章量が一番少ない代わりにハルカの画像を追加。
フウナ:一筋縄でいかないキャラなので、やや捻った展開に。文章量も一番多い。
・・・と、言う感じです。
これは共通パートで四姉妹の魅力をそれぞれ違う形でアピールし、分岐ルートを選ぶ際の基準にして頂く為の措置です。
ただ、分岐ルートではトウカルートが一番文章量が多く共通パートにはあった追加画像も無いので、必ずしも縛りとしたわけではありません。
また、それぞれのルートを選ぶ「意義」として、ルート限定要素やあえて共通パート・他のルートでは分からない要素を入れました。
分かりやすい所では、各ルート限定のヒロフミとの2ショット画像だったり、分岐ルートの3ページの台詞の一部を選んだルートの姉妹寄りに変えていたりしていまして、チハル・トウカで言えばヒロフミとの学園での「秘め事」の真相であり、アキミ・フウナは既に「秘め事」の真相を話しているので、アキミルートでは「‐」シリーズと似たハルカの過去を明かしたり、フウナルートではパスワードを四字熟語にした理由や四ツ葉家自体について、もう少しだけ明かしてみたりしました。
選んだ姉妹以外の部屋での事も、他のルートも見て頂く為にあえて省きましたが、他のルートでも大体同じ事が起こっていた事を示したり、他のルートにも興味を持って頂く為に、3ページ目に他ルートでの台詞を一言だけ入れてみました。
ちなみに、パスワードと各分岐ルートのタイトルになった四字熟語の意味ですが・・・
・鉄樹開花(てつじゅかいか):チハル
いつまで待っても見込みが無い、もしくはきわめて稀な事。固定していて不変と思われていたものが、実は変わる事。
・烏鳥私情(うちょう(の)しじょう):アキミ
親孝行して恩返しをしたい気持ちの事。それの謙遜語。カラスは親から受けた恩を、成長してから返す。
・愛月徹灯(あいげつてっとう):トウカ
ものを大切にして可愛がる程度が、極めて激しい事。偏愛の例え。
・威風堂々(いふうどうどう):フウナ
態度や雰囲気に威厳が満ちあふれて、立派な様の事。周囲を圧するような威厳があって侵しがたい、気勢が非常に盛んな事。
・・・となります。これは四姉妹それぞれに「花鳥風月」の漢字の一つを当てはめていまして、その漢字が入ってかつ意味が見合った四字熟語を使っています。
四字熟語の意味から、四姉妹のパーソナルな部分が少し見えて来ると思いますので、色々予想してみて頂ければと。
各キャラの詳細については、書くとあまりにも長くなるので「四ツ葉家」を公開した時に改めて書こうと思いますが・・・カスタムキャストと言うツールを活用したふんだんな画像群もあって、本作だけでも各キャラの魅力は伝わったかな、と思っています。
それから、この点は「TB第0話」を読まれた方はなんとなくお察しになられたと思いますが・・・本作は「TB第0話」、と言うより「TB」と「四ツ葉家」は話が繋がっている、同じ世界観の物語です。
本作で出した、「TB」との共通点ですが・・・
・「みがわりくん」の存在。
・「TB」の舞台の真地町は三重県にあり、ヒロフミも実は真地町から引っ越して来た(三重県が共通)。
・物語の時期が同じ、2019年6月末頃。フウナルートでフウナがまだ「ピカブイ」をしていたり、二年後くらいに「グリッドマン」の続き(「SSSS.DYNAZENON」)をやりそうとメタ発言したり、最後のページで一年後に世界がコロナ禍に突入した(2020年6月)事を示唆させたりしましたが・・・分かりにく過ぎる?
・モスラが一柱を担う、「四大」と言う神々。
・・・と、「TB第0話」を読んでいなくても全く問題はありませんが、読んでいると「あれ?」と思う範囲で共通点を出してみました。
当初は「TB」と「四ツ葉家」は別々の物語で考えていたのですが、各自の設定を考えている内に「こっそり繋げた方が面白いかな?」と思い、同じ世界観の物語にしてみました。
勿論、片方を見ないと分からないような話にはなるべくしないつもりで、読めばより作品を深く知れるくらいの塩梅にする予定ですし、何処かでもう片方のキャラが登場する、両者の物語が交わる展開は用意しようと思っています。
よって、ハルカ・カナタ・ミドリ・「‐」モスラ人間体の登場理由も「TB」で使う予定である「スターシステム」の流れ、と言うわけです。
ハルカ達は今の所は「TB」に出す予定はありませんが、「‐」モスラ人間体はその正体もあって、逆に確実に何処かで出す予定です。
その他、本作の小ネタ等々を。
・今回のハルカの名字として使った「典零寺」は、「ゴジラ3」にて志真が妃羽菜家を訪ねる際の手がかりとして、ほんの少しだけ登場する寺・・・つまり、超マイナーネタです(汗)
ハルカの名字を変える事は決めていたので、僕の中で妙に印象に残っていた「典零寺」を使い、代わりに「妃羽菜」は最珠羅(モスラ)神話の残る寺、として典零寺と入れ替えるように名前だけ残しました。
・「聖アンファンテ」は説明不要かもしれませんが、「インファント」の名前の由来になった「アンファンス」からです。某ジュネッスの前の形態とは関係ありません(笑)
・聖アンファンテ学園のスローガン「汝達、太陽の子になれ」は、「ハオラ モスラ」の日本語訳歌詞の「汝、太陽の子 モスラ」から。さりげないモスラネタです。
・聖アンファンテ学園の偏差値「61」は、初代モスラの公開年の「1961年」から採りました。偏差値としても高過ぎず低くもない、ちょうどいい数字になったと思います(汗)
・ヒロフミがカバンに付けていた「チュンたろう」は、「鬼滅の刃」のチュン太郎が元ネタです。キーチェーンとしてあったらいいな、と思って出しましたが・・・もしかしたらもう、リアルにあるかもしれませんねf^_^
・トウカが文化祭で衣装プロデュースした劇「シンデレラっぽいもの」は、フルバの同名の劇が由来です。アニメのSeason2で該当話がアニメ化されたので、知っている方も多いかと思います(笑)
・トウカの台詞「うんうん♪これもまた、アイドル活動~」は「アイカツ!」の主人公・星宮いちごちゃんの有名な台詞からです。日記のタイトルや「近場へ行きたい」の拍手ボタンで使った事があるので、聞いた事はある筈・・・?
・フウナの台詞「バレなきゃ犯罪じゃないんですよー?」は、本人が何かのアニメと言っていた通り「這い寄れ!ニャル子さん」の主人公・ニャル子が一話早々に発した問題台詞からです。ちなみに「イカサマじゃあねえんだぜ」にすると、また別のアニメになります。
・同じくフウナの台詞「しょうがないにゃあ・・・」は・・・PG12どころでは無い行為が元ネタなので、ここでは詳しく書けません(汗)
大元のゲームの公式も半分認めているネタなようですが、検索は一応自己責任で・・・
・またまたフウナの台詞「全部まるっとお見通しだよー?」は、「TRICK」の主人公・山田奈緒子のキメ台詞?が元ネタです。まぁ、大体色々付け足されているのでこの原型の方がレアなのですがf^_^
・ホームセンターでフウナが飲んだ「抹茶ソーダ」は、もしかしなくても「五等分の花嫁」に登場する、三女・中野三玖が愛飲する妙な飲み物です。本作は「五等分」インスパイア作品なので、この後のフウナルートで名前が出て来る「シスターズウォー」と合わせ、あえて「五等分」ネタを入れてみました。
・四ツ葉家の専属運転士・ボールドさんは、外見から口調までまんま「超星艦隊セイザーX」の名キャラ・ゴルドさんで、名前はゴルドさんを演じた「ロバート・『ボールド』ウィン」氏から採りました。運転士にもある程度個性がいるだろう、と思ってその場の思い付きで出したキャラですが、女子キャラばかりの本作では中々に良い男(漢?)キャラだと思います(笑)
・みくの台詞「ようこそおいで下さいました、なのです!」は、なんて事の無い言葉に見えて実は「なのです!」以外は「仮面ライダーディケイド」屈指のネタキャラ・海東純一の最初の台詞が元ネタだったりします。申し訳ありません、このような使い方で・・・
・ヒロフミの曾祖父の言葉「愛は未来へ・・・」は、「宇宙怪獣ガメラ」の主題歌名からです。僕と母が二年前の年末、マッハさんや会場の方々と一緒にみなみ会館さんで歌った事で有名ですね(?)
この言葉の詳しい意味は、本編でいずれ明かそうと思います。
・チハルルートに登場する、チハルが愛してやまない特撮ヒーロー番組「流星神ヴィクトライザー」は、「セイザーX」の企画時の名前が元ネタです。放送時間が土曜朝、ヒーロー1人1人がロボを持っている、巨大特撮のクオリティが凄まじい、「装着!」で変身する・・・など、内容としては超星神シリーズが今も続いているイメージで書いています。
・トウカルート及び、他ルートの3ページ目で出て来るトウカの台詞「とってもとっても・・・大好きよっ♡」は、広末涼子さんの曲「大スキ!」の歌詞からです。自然にスッと頭をよぎったままに書いた、世代を感じさせる元ネタですねf^_^
・フウナルートで名前が出てくる「ゴメラ対ジェットアローン 4D」は、「ゴジラ対エヴァンゲリオン」が全体的な元ネタで、名前は「ゴメラ」が「名探偵コナン」に登場する架空の怪獣、「ジェットアローン」が旧エヴァに登場するロボットから採っています。ブルーアイズ三体連結は・・・もう説明不要でしょう(笑)
・カナタの話の中に出て来る、現四ツ葉家当主代理の「理子(マサコ)」は、「VSモスラ」の手塚雅子が名前の由来です。どんな人物なのかは、「四ツ葉家」本編にて。
最後に、本作は「TB第0話」が「ゴジラ作品」として挑戦的な内容であったように、「婆羅陀魏作品」として挑戦的な内容になったと思います。
正直、昔の僕ならこんな小説は書かなかったのに・・・と思う方もいらっしゃると思いますし、僕も9年前に「露骨なサービス描写なんか入れない、健全な水着回な小説を書くぞ!」と思って書いた「アイスクリーム シンドローム」の存在を考えると、昔の自分にも怒られるかもしれません。
ですが・・・何事も時が経てば何かしらの変化をするものであり、健全さをウリにした・そういう小説しか書けなかった僕が本作のような作品も書いてみたいと思い、実際にこうして形に出来たのは悪い事だけでは無い、僕のクリエイターとしての成長の形の一つなんだ、とも思っています。
そして、何より・・・書きたいものは書きたいんだから、しょうがない!
クリエイターとしての僕にとっての、新たな挑戦であるこの作品を少しでも面白いと思って頂ければ幸いですし、ゲームのように何度でも楽しんで頂ければ嬉しいです。
今はこの作品をお読みになりながら、物語の本当の始まり・・・「四ツ葉家の四姉妹」の開始を、楽しみにして貰えればと思います。
「おはよう、ヒロフミ君。」
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さて、今日は先月に公開した「日省月試」について詳しく書いて行きながら、「四ツ葉家の四姉妹」についても少し書いて行こうと思います。
作品を見た前提で書いて行きますので、なるべく先に読んでから先に進んで下さい。
まず、タイトルの「日省月試(にっせいげっし)」は「官僚や役人等の働きを詳しく調査し、適否を見極める」事を意味する四字熟語で、これは典零寺ハルカがヒロフミと四姉妹を、逆に四姉妹がハルカの事を調べ、確かめて行く・・・と言う、作品の内容に合わせたタイトルにしました。
「四ツ葉家」も「四」に因み、話の内容に合った四字熟語をタイトルにする予定ですので、先行公開作品の本作もそれに倣いました。
本作の主人公をヒロフミでは無く、「‐」シリーズの妃羽菜遥のパラレルキャラである典零寺ハルカにした理由は、「TB第0話」と同じく外部の人間から客観的に物語を体感して行く形にしたかったのと、「四ツ葉家」に元々ヒロフミ・四姉妹共通の友達として典零寺ハルカの設定はあり、本編より先に登場させた形です。
カメオ出演ながら、ハルカと同じパラレルキャラとして出した藤戸(手塚)ミドリや典零寺(妃羽菜)カナタ、そして「‐」モスラ人間体共々、本作がモスラ絡みの物語と言う事を強調する意味合いで登場させましたが・・・起用の理由はもう一つありまして、その点はまた後述します。
本作最大の特長である「ルート分岐」は、主に「画集・弐」や拍手プレゼント・「拍手贈与集」用に作ったサブサイトに、分岐専用のブック「一水四見‐分かれ道の先‐」を作り、そこへのリンクを張る事で実現させました。
以前、「婆羅陀魏グラフティー」の解説日記では「同じブック内で非公開の章を作り、そこへリンクさせる」事でルート分岐をする・・・と書いていましたが、あの後非公開にしたブック・章へのリンクを張っても、そこへはリンクしない事が判明しまして、分岐用のブックをサブサイトに作る事にしました。
そのサブサイトは検索避けをしているので、基本的に流れ着く事は無いと思いますが、もし偶然流れ着いた場合は見なかった事にして下さいf^_^
ちなみに「一水四見」の背景が白色である理由は、「四ツ葉家」を開始した際もこの「一水四見」を使ってルート分岐をしますので、単に「四ツ葉家」の背景に合わせただけです(汗)
タイトルの「一水四見(いっすいしけん)」は、「同じもの(水)を見ても、見る人・立場・心の持ちようによってそれぞれ違うように見える」、と言う仏教由来の四字熟語で、同じ作品(「一水」)でも読者が選んだ選択肢によって物語(見え方、「四見」)が変わる役割を担うこのブックにまさにぴったりなタイトルだと思い、「四」の入ったこの四字熟語を使いました。
「GREATEST」から更に進化した、まさに話が「分岐」するこのギミックをお見せ出来ただけでも、本作を公開した意義があったかな・・・と思っています。
本作の構成として、以前書いた通り全体的にノベルゲーム・ギャルゲーのイメージなので各所に挿し絵CGのイメージで作ったカスタムキャストの画像を使い、場面が代わる毎に「日にち・時間・場所」のテロップを入れました。
更に共通・分岐共に、四姉妹それぞれのパートごとに内容のテイストを変えていまして・・・
チハル:お喋りが得意なキャラなので、台詞の質量を多めにしてトークが長い感じに。
アキミ:あまり口数が多くないキャラなので、台詞は少なめで無駄の無い構成に。
トウカ:サービス要素満載のキャラなので、文章量が一番少ない代わりにハルカの画像を追加。
フウナ:一筋縄でいかないキャラなので、やや捻った展開に。文章量も一番多い。
・・・と、言う感じです。
これは共通パートで四姉妹の魅力をそれぞれ違う形でアピールし、分岐ルートを選ぶ際の基準にして頂く為の措置です。
ただ、分岐ルートではトウカルートが一番文章量が多く共通パートにはあった追加画像も無いので、必ずしも縛りとしたわけではありません。
また、それぞれのルートを選ぶ「意義」として、ルート限定要素やあえて共通パート・他のルートでは分からない要素を入れました。
分かりやすい所では、各ルート限定のヒロフミとの2ショット画像だったり、分岐ルートの3ページの台詞の一部を選んだルートの姉妹寄りに変えていたりしていまして、チハル・トウカで言えばヒロフミとの学園での「秘め事」の真相であり、アキミ・フウナは既に「秘め事」の真相を話しているので、アキミルートでは「‐」シリーズと似たハルカの過去を明かしたり、フウナルートではパスワードを四字熟語にした理由や四ツ葉家自体について、もう少しだけ明かしてみたりしました。
選んだ姉妹以外の部屋での事も、他のルートも見て頂く為にあえて省きましたが、他のルートでも大体同じ事が起こっていた事を示したり、他のルートにも興味を持って頂く為に、3ページ目に他ルートでの台詞を一言だけ入れてみました。
ちなみに、パスワードと各分岐ルートのタイトルになった四字熟語の意味ですが・・・
・鉄樹開花(てつじゅかいか):チハル
いつまで待っても見込みが無い、もしくはきわめて稀な事。固定していて不変と思われていたものが、実は変わる事。
・烏鳥私情(うちょう(の)しじょう):アキミ
親孝行して恩返しをしたい気持ちの事。それの謙遜語。カラスは親から受けた恩を、成長してから返す。
・愛月徹灯(あいげつてっとう):トウカ
ものを大切にして可愛がる程度が、極めて激しい事。偏愛の例え。
・威風堂々(いふうどうどう):フウナ
態度や雰囲気に威厳が満ちあふれて、立派な様の事。周囲を圧するような威厳があって侵しがたい、気勢が非常に盛んな事。
・・・となります。これは四姉妹それぞれに「花鳥風月」の漢字の一つを当てはめていまして、その漢字が入ってかつ意味が見合った四字熟語を使っています。
四字熟語の意味から、四姉妹のパーソナルな部分が少し見えて来ると思いますので、色々予想してみて頂ければと。
各キャラの詳細については、書くとあまりにも長くなるので「四ツ葉家」を公開した時に改めて書こうと思いますが・・・カスタムキャストと言うツールを活用したふんだんな画像群もあって、本作だけでも各キャラの魅力は伝わったかな、と思っています。
それから、この点は「TB第0話」を読まれた方はなんとなくお察しになられたと思いますが・・・本作は「TB第0話」、と言うより「TB」と「四ツ葉家」は話が繋がっている、同じ世界観の物語です。
本作で出した、「TB」との共通点ですが・・・
・「みがわりくん」の存在。
・「TB」の舞台の真地町は三重県にあり、ヒロフミも実は真地町から引っ越して来た(三重県が共通)。
・物語の時期が同じ、2019年6月末頃。フウナルートでフウナがまだ「ピカブイ」をしていたり、二年後くらいに「グリッドマン」の続き(「SSSS.DYNAZENON」)をやりそうとメタ発言したり、最後のページで一年後に世界がコロナ禍に突入した(2020年6月)事を示唆させたりしましたが・・・分かりにく過ぎる?
・モスラが一柱を担う、「四大」と言う神々。
・・・と、「TB第0話」を読んでいなくても全く問題はありませんが、読んでいると「あれ?」と思う範囲で共通点を出してみました。
当初は「TB」と「四ツ葉家」は別々の物語で考えていたのですが、各自の設定を考えている内に「こっそり繋げた方が面白いかな?」と思い、同じ世界観の物語にしてみました。
勿論、片方を見ないと分からないような話にはなるべくしないつもりで、読めばより作品を深く知れるくらいの塩梅にする予定ですし、何処かでもう片方のキャラが登場する、両者の物語が交わる展開は用意しようと思っています。
よって、ハルカ・カナタ・ミドリ・「‐」モスラ人間体の登場理由も「TB」で使う予定である「スターシステム」の流れ、と言うわけです。
ハルカ達は今の所は「TB」に出す予定はありませんが、「‐」モスラ人間体はその正体もあって、逆に確実に何処かで出す予定です。
その他、本作の小ネタ等々を。
・今回のハルカの名字として使った「典零寺」は、「ゴジラ3」にて志真が妃羽菜家を訪ねる際の手がかりとして、ほんの少しだけ登場する寺・・・つまり、超マイナーネタです(汗)
ハルカの名字を変える事は決めていたので、僕の中で妙に印象に残っていた「典零寺」を使い、代わりに「妃羽菜」は最珠羅(モスラ)神話の残る寺、として典零寺と入れ替えるように名前だけ残しました。
・「聖アンファンテ」は説明不要かもしれませんが、「インファント」の名前の由来になった「アンファンス」からです。某ジュネッスの前の形態とは関係ありません(笑)
・聖アンファンテ学園のスローガン「汝達、太陽の子になれ」は、「ハオラ モスラ」の日本語訳歌詞の「汝、太陽の子 モスラ」から。さりげないモスラネタです。
・聖アンファンテ学園の偏差値「61」は、初代モスラの公開年の「1961年」から採りました。偏差値としても高過ぎず低くもない、ちょうどいい数字になったと思います(汗)
・ヒロフミがカバンに付けていた「チュンたろう」は、「鬼滅の刃」のチュン太郎が元ネタです。キーチェーンとしてあったらいいな、と思って出しましたが・・・もしかしたらもう、リアルにあるかもしれませんねf^_^
・トウカが文化祭で衣装プロデュースした劇「シンデレラっぽいもの」は、フルバの同名の劇が由来です。アニメのSeason2で該当話がアニメ化されたので、知っている方も多いかと思います(笑)
・トウカの台詞「うんうん♪これもまた、アイドル活動~」は「アイカツ!」の主人公・星宮いちごちゃんの有名な台詞からです。日記のタイトルや「近場へ行きたい」の拍手ボタンで使った事があるので、聞いた事はある筈・・・?
・フウナの台詞「バレなきゃ犯罪じゃないんですよー?」は、本人が何かのアニメと言っていた通り「這い寄れ!ニャル子さん」の主人公・ニャル子が一話早々に発した問題台詞からです。ちなみに「イカサマじゃあねえんだぜ」にすると、また別のアニメになります。
・同じくフウナの台詞「しょうがないにゃあ・・・」は・・・PG12どころでは無い行為が元ネタなので、ここでは詳しく書けません(汗)
大元のゲームの公式も半分認めているネタなようですが、検索は一応自己責任で・・・
・またまたフウナの台詞「全部まるっとお見通しだよー?」は、「TRICK」の主人公・山田奈緒子のキメ台詞?が元ネタです。まぁ、大体色々付け足されているのでこの原型の方がレアなのですがf^_^
・ホームセンターでフウナが飲んだ「抹茶ソーダ」は、もしかしなくても「五等分の花嫁」に登場する、三女・中野三玖が愛飲する妙な飲み物です。本作は「五等分」インスパイア作品なので、この後のフウナルートで名前が出て来る「シスターズウォー」と合わせ、あえて「五等分」ネタを入れてみました。
・四ツ葉家の専属運転士・ボールドさんは、外見から口調までまんま「超星艦隊セイザーX」の名キャラ・ゴルドさんで、名前はゴルドさんを演じた「ロバート・『ボールド』ウィン」氏から採りました。運転士にもある程度個性がいるだろう、と思ってその場の思い付きで出したキャラですが、女子キャラばかりの本作では中々に良い男(漢?)キャラだと思います(笑)
・みくの台詞「ようこそおいで下さいました、なのです!」は、なんて事の無い言葉に見えて実は「なのです!」以外は「仮面ライダーディケイド」屈指のネタキャラ・海東純一の最初の台詞が元ネタだったりします。申し訳ありません、このような使い方で・・・
・ヒロフミの曾祖父の言葉「愛は未来へ・・・」は、「宇宙怪獣ガメラ」の主題歌名からです。僕と母が二年前の年末、マッハさんや会場の方々と一緒にみなみ会館さんで歌った事で有名ですね(?)
この言葉の詳しい意味は、本編でいずれ明かそうと思います。
・チハルルートに登場する、チハルが愛してやまない特撮ヒーロー番組「流星神ヴィクトライザー」は、「セイザーX」の企画時の名前が元ネタです。放送時間が土曜朝、ヒーロー1人1人がロボを持っている、巨大特撮のクオリティが凄まじい、「装着!」で変身する・・・など、内容としては超星神シリーズが今も続いているイメージで書いています。
・トウカルート及び、他ルートの3ページ目で出て来るトウカの台詞「とってもとっても・・・大好きよっ♡」は、広末涼子さんの曲「大スキ!」の歌詞からです。自然にスッと頭をよぎったままに書いた、世代を感じさせる元ネタですねf^_^
・フウナルートで名前が出てくる「ゴメラ対ジェットアローン 4D」は、「ゴジラ対エヴァンゲリオン」が全体的な元ネタで、名前は「ゴメラ」が「名探偵コナン」に登場する架空の怪獣、「ジェットアローン」が旧エヴァに登場するロボットから採っています。ブルーアイズ三体連結は・・・もう説明不要でしょう(笑)
・カナタの話の中に出て来る、現四ツ葉家当主代理の「理子(マサコ)」は、「VSモスラ」の手塚雅子が名前の由来です。どんな人物なのかは、「四ツ葉家」本編にて。
最後に、本作は「TB第0話」が「ゴジラ作品」として挑戦的な内容であったように、「婆羅陀魏作品」として挑戦的な内容になったと思います。
正直、昔の僕ならこんな小説は書かなかったのに・・・と思う方もいらっしゃると思いますし、僕も9年前に「露骨なサービス描写なんか入れない、健全な水着回な小説を書くぞ!」と思って書いた「アイスクリーム シンドローム」の存在を考えると、昔の自分にも怒られるかもしれません。
ですが・・・何事も時が経てば何かしらの変化をするものであり、健全さをウリにした・そういう小説しか書けなかった僕が本作のような作品も書いてみたいと思い、実際にこうして形に出来たのは悪い事だけでは無い、僕のクリエイターとしての成長の形の一つなんだ、とも思っています。
そして、何より・・・書きたいものは書きたいんだから、しょうがない!
クリエイターとしての僕にとっての、新たな挑戦であるこの作品を少しでも面白いと思って頂ければ幸いですし、ゲームのように何度でも楽しんで頂ければ嬉しいです。
今はこの作品をお読みになりながら、物語の本当の始まり・・・「四ツ葉家の四姉妹」の開始を、楽しみにして貰えればと思います。