小説
15:52
「あらゆるものを破壊してしまう、とんでもない破壊生物・・・デストロイア・・・!」
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今日は約一週間空いてしまいましたが、「婆羅陀魏野帳」第二弾として、プロットノートに載っていたあるボツ作品のプロットを掲載します。
この作品は、15~6年前にモバゲーのとあるサークルにて、とある方からの依頼を受けて連載する予定だったもので、導入部となる最初の1ページを書いた所で連載を止めてしまった曰く付きの作品です(汗)
プロットノートの置き場所を忘れた事もあり、二度と日の目を見る事の無い作品の筈でしたが、先日の大掃除でプロットノートが見付かり、読み返してみて内容としては色々と興味深いものを感じ、掲載する事にしました。
今の所は小説として完成させる予定は無く、「婆羅陀魏グラフティー」の作品群同様、この作品に対する供養のような思いを込めてプロットを公開しようと思いますので、とても長いですが興味があれば是非見て下さればと思います。
ちなみに「とある」と書いているのは、失礼ながら本当に依頼者及びサークルの名前を覚えていないからで、他意はありません。悪しからず・・・
「邂逅!黒い魔獣と紅い悪魔」
あらすじ
時は西暦2013年、メカゴジラとモゲラによる対ゴジラ防衛は失敗に終わる。この時の両機の爆発とゴジラのエネルギー開放により地形が抉られ、海と繋がってしまう。
その後、ゴジラ以外にもバラゴンやアンギラス、ラドンなどが現れて行く。ゴジラよりもそれらは弱く、メーサー兵器による迎撃で何とか応戦出来る。
そこで掃討された怪獣の死体を処理するのが、「D生体分解群粒蟲(デストロイア)」であった。当初戦闘用ではなかったが、自ら進化し研究所を破壊し逃亡、富士樹海で猿やクマや自殺者の死体を無差別に食らう。
デストロイアが通った後には無数の脱け殻と骨が残り、やがて飛翔体にまで至ってしまう。
ゴジラは東京の地下で羊水に包まれ休眠。かつてのエネルギーの開放でかなりのダメージを負っている。政府はそして遂に東京閉鎖に踏み切る。
登場怪獣
・ゴジラ
身長60m 体重25000t 尾長65m
技 放射熱線、火炎背面切り、尾撃、「G」エネルギー開放
・デストロイア
身長0.1mm 体重00.1mg(クロール体)
身長3m 体重350kg(群体)
身長30m 体重10000t(亜成体)
体長90m 翼長60m 体重10000t(飛翔体)
身長100m 翼長200m 尾長90m 体重70000t(究極体)
技 オキシゲン光線(クロール~飛翔体)、オキシジェン・デストロイヤーレイ(究極体)、ヴァリアブル・スライサー、ブレイク・クロウ、バニシング・フレア(オリジナルでボツになった「腹の発射口」から出す火炎弾。)
・プレシオル
体高70m 体長180m 尾長60m 体重20000t
技 超音波ブレス
能力 水中での推進力。
・ラドン
身長50m 翼長100m 体重15000t
技 ソニック・ブーム
能力 大幅な飛翔能力。
・バラゴン
体高30m 体長100m 尾長40m 体重13000t
技 熱核光線
能力 耐熱性・地中推進能力。
・アンギラス
体高45m 体長120m 尾長50m 体重18000t
技 暴龍連弾
能力 身体の硬質化。
・メカゴジラ
身長65m 体重70000t
技 メガ・バスター、レーザーキャノン、ショックアンカー、パラライズミサイル、トランキライザーミサイル、プラズマ・グレネイド
ダイヤモンド・コーティングチタン製。
・モゲラ
身長60m 体重75000t
技 プラズマレーザー、ドリルアタック、プラズマメーサーキャノン、スパイラルグレネードミサイル
スペース・チタニウム製。
・スーパーX
全長27.2m 全幅20m 全高11.2m 総重量170t(1)
全長25m 全幅14m 全高10m 総重量130t(2)
全長30m 全幅54.7m(翼部含む) 全高13m 総重量200t(3)
武装 ロケット砲、省電力レーザー砲、カドミウム弾、ハイパワーレーザービーム砲(1)
機関砲、魚雷、爆雷、ファイヤーミラー(2)
超低温レーザー、アブソリュート・ゼロ(3)
※1はX合金属製、2・3はX合金属・改製。
・その他兵器
24連装ロケット砲車(ポンポン砲)、74・90式戦車、F-15・16戦闘機、04式メーサー戦車・護衛艦・戦闘機、5000・13500トン型護衛艦、2900トン型潜水艦、7700トン型ミサイル駆逐艦、F-2支援戦闘機
ストーリー
始まりは西暦2000年、新型水爆「G」が某国に投下されてからだった。凄まじい爆風と放射線は伝説の生物「ジラ」を「ゴジラ」に変え、日本へと向かわせた。日本を守る自衛隊は総力を挙げてゴジラに対抗したが、ゴジラは計り知れない力を持ち、為す術も無く敗れて行った。そしてその度に、街や人が消えて行った。
それから13年、自衛隊は今までの戦闘データを元に超兵器・メカゴジラとモゲラを造り出した。ちょうどその時、ゴジラが臨海副都心に上陸して来たのを受け、早速二体をゴジラに向かわせる。二体は徐々にゴジラを追い込み、勝利は目前かと思われた。だが、ゴジラは体内の「G」エネルギーを全て開放し、臨海副都心諸共二体を破壊した。そしてゴジラは人々の前から、姿を消したのだった・・・
ゴジラ失踪から約半年後、臨海副都心はゴジラのエネルギー開放によって地形が抉られ、東京湾と繋がってしまっていた。「ロスト・グラウンド」と呼ばれた周囲一帯は放射能により立ち入り禁止となり、大破したメカゴジラ・モゲラは未だ回収されず仕舞いだった。
更にその後、ジラと同じ伝説の生物・・・怪獣が突如姿を現し始めた。ゴジラに比べると怪獣達は弱く、自衛隊のメーサー兵器による迎撃によって何とか応戦出来た。しかし、強力な力を持つ怪獣達の肉体はまた別の超生物を生みかねない。そこで、掃討された怪獣の死体を処理する「D生体分解群粒蟲」、通称「D」が生みされた。ミクロの大きさでしかないこの微生物の効果は絶大であり、今まで追い払う程度だった怪獣の迎撃は、完全に駆逐する方向に進んだ。
一方、自衛隊はメカゴジラ・モゲラの反省を受け、量産・機動性に優れた「スーパーX」シリーズを完成させていた。これにより、確実な怪獣の駆逐が可能となった自衛隊は見事プレシオルの駆逐に成功し、確実な成果を挙げた。続けて現れたラドンも駆逐し、「D」にラドンの死体を処理させた。
だがそれから一週間後、突如数mにまで成長した「D」は研究所を破壊し逃亡してしまう。やがて「D」は富士の樹海に潜み、樹海に暮らす猿や熊、自殺者の死体を食べて更に成長・進化して行く。
その頃、自衛隊員の男・一(はじめ)は何故戦闘用ではない「D」に進化能力が備わっているのか、と疑問に思っていた。疑問を晴らす為、幼なじみの自衛隊員の女性・砂良(さら)を連れて「D」の開発者である吉川博士の研究所を訪ねたが、吉川博士は生物論を語るだけであり、「D」の進化能力について答える事はなかった。樹海の「D」駆逐の召集もあり、一と砂良は吉川博士の元を去るが、一は研究所に置かれていた古びた石板が妙に印象に残り、吉川博士は「G・Dプラン」と書かれた謎の本を見ていた。
富士の樹海に到着した自衛隊は「D」と陸上戦を展開するが、「D」の戦闘・繁殖力は凄まじく、続々と撤退を強いられて行く。次なる手段として、戦闘機から発火性のある液体を散布し、ミサイルを発射して樹海ごと「D」を焼き払ったが、それでもなお生き残った「D」は飛翔体に変異すると、自衛隊を振り切って樹海を出て行った。
「D」は通る町々を破壊しながら、東へ向かって行く。航空自衛隊が必死に対抗するも、「D」を止める事は出来なかった。このまま「D」がロストグラウンドに行き着いてしまう事を恐れた国は、陸上自衛隊をロストグラウンドに派遣。一と砂良も参加するが、2人は廃墟の瓦礫の崩落に巻き込まれ、本隊とはぐれてしまう。
傷付いた砂良を庇いながら一は本隊と合流しようとする中、2人は地下へと続く怪しげな道を発見する。この周辺はごく一部の政府関係者しか入れない場所だったが、本能から来る好奇心に動かされ、2人は地下に足を踏み入れてしまう。そして2人が見たもの・・・それは羊水に包まれ、休眠しているゴジラであった。
一はすぐに本隊に報告しようとするが、砂良は何か理由があるのかもしれないと一を止め、更にもう報告は遅過ぎると告げる。一方、「D」は「亜成体」になってロストグラウンドを目指し、出撃したスーパーX2・3によって「D」は五体にまで駆逐されて行くが、陸上部隊が加勢しても苦戦させられていた、その時。一帯を揺るがす地震が起こり、ロストグラウンドから飛んで来た青い光線が一体の「D」を消し去った。そして咆哮を響かせ、ゴジラが復活した。
ゴジラは瞬く間に陸上部隊を壊滅させ、「D」に向かって行った。「D」もまたゴジラに立ち向かうが、やはり一個体としては弱く、ゴジラを背後から襲撃した一体が背面切りによって倒され、残る三体は飛翔体に変化して逃げようとするも、ゴジラの放射熱線によってまとめて撃墜され、臨海副都心だった東京湾拡大エリアに沈む。
その頃、ゴジラ復活に巻き込まれてロストグラウンドの地下で気絶していた一と砂良が目を覚ました。地上に出る道へ進み始める2人は道中怪しい影を発見し、急いで後を追おうとするが、傷付いた2人の体では追い付く事が出来ず、逃がしてしまう。その後、駆け付けた救援部隊によって2人は助けられるが、2人が追っていた影は吉川博士の研究所にあった石板を持っていた。
翌日、自衛隊の決死の活躍によってゴジラはまだ東京を出てはいなかった。が、ゴジラによる被害は計り知れないものとなり、政府は遂に東京を封鎖してしまう。
自衛隊本部に戻った一は砂良の静止を振り切り、隊長に昨日ロストグラウンドで見た事を報告。すると、隊長は一にこう告げる。「何かがあったから政府はゴジラを隠したのではなく、ゴジラがいたからロストグラウンドとしてあの一帯を隠したのだ」、と。更に政府はゴジラと共存する術をずっと探している事、責任を感じたからこそ慎重に物事を進める時間が必要だった事を説く。一は政府の考えを理解し、砂良以外の他の者にこの真実を伝えない事にした。
その頃砂良は、あの石板は怪獣を引き寄せる物ではないかと推測していたが、それと同時にロストグラウンドにバラゴンが出現。自衛隊が続々と出撃して行く中、一と砂良の身を案じた隊長は2人の出撃を禁ずる。バラゴンがロストグラウンドを蹂躙して行く中、東京湾拡大エリアから現れたのは辛くも生き延び、秘かに海底で増殖していた「D」であった。群体ながら圧倒的な数の暴力で「D」はバラゴンを惨殺し、バラゴンの体を骨も残らない程に喰い尽くすと、互いに寄り集まって大爆発を起こしてしまう。「D」の奇行に人々は驚くしかなかったが、その様子を見ていた吉川博士だけは不敵な笑みを浮かべていた。
一方、ゴジラは立ち塞がるアンギラスを倒し、埼玉県・和光市に迫っていた・・・が、突如ゴジラは進行方向を変え、ロストグラウンドへ向かって南下し始める。その頃、砂良は一に本心を打ち明けていた。本当はゴジラを間近で見た恐怖が止まらない事、いつもは強く振る舞っているが心の底にまだ弱い自分がいる事、自分は一がいなければ戦えない臆病な人間である事を。
それを聞いた一は砂良を抱き締め、自分も本当はゴジラに恐怖を感じている事、自分だって強くなんかなく、自分も砂良がいないと駄目な事を告げる。互いに本心を明かし、2人の絆が深まる一方でロストグラウンドでは謎の爆発が続き、再び大爆発が起こった後・・・そこには悪魔のような姿「究極体」になった「D」がいた。「D」は待機していた部隊を一瞬で壊滅させるとロストグラウンドを飛び立ち、北へと向かった。すぐにスーパーX2・3が出動するが、「D」には手も足も出ずに破壊されてしまう。
同刻、隊長の許可無く出撃した一と砂良は、東京ドームで石板を手にした吉川博士を発見。気に掛かった2人は後を追い、スタジアム内で博士に昨日ロストグラウンドで見た謎の影が持っていた石板を何故持っているのかと問うと、博士は昨日見た影は自分であると答え、予め用意していた特殊な装置で全てのテレビ局をジャックすると、これまで現れた怪獣はゴジラを含めて全て自分が石板で呼び寄せていた事、理由は「D」に怪獣を喰わせてその怪獣の能力を「D」に与える為である事、全ては「D」・・・「デストロイア」を完全な存在にする事なのだと告げる。
一方、ゴジラはロストグラウンドでデストロイアと対峙。デストロイアに闘いを挑むが、究極体となったデストロイアの圧倒的な力には敵わず、デストロイアに連行されてしまう。
東京ドームでは吉川博士によって一と砂良に更なる真実が告げられていた。ゴジラが現れる前からデストロイアを生み出そうとしていた事、ゴジラはこの地球を守る為に地球の自然を破壊し続ける人間を攻撃し、埼玉からロストグラウンドに引き返したのは地球そのものを壊しかねないデストロイアを倒す為である事、デストロイアを完全な存在にする「G・Dプラン」の最終目的はゴジラをデストロイアに取り込む事である事。一は吉川博士に何故こんな事をするのかと問うと、博士はこう答えた。「全ては興味によるもの、好奇心。それだけだ」、と。
そこにゴジラを捕らえたデストロイアが飛来、ドームの屋上が崩れてしまう。だが、吉川博士は降り注ぐ破片を避けようとせず、デストロイアを見ながら満足気な高笑いを響かせ、破片の下敷きになった。一と砂良は何とか破片を避ける事が出来たが、砂良が昨日負った傷が開いた拍子に転倒していまい、破片によって2人は隔たれてしまった。一は破片を除けて必死に砂良を助けようとするが、中々彼女の元にたどり着けない。それをよそにゴジラとデストロイアは激闘を繰り広げるが、今まで喰らった怪獣のDNAと能力を取り込んだデストロイアに劣勢を強いられる。
砂良は一に早く逃げるように言うが、一はお前が必要だと言って決して逃げようとせず、破片を除かして砂良を助け出す事に成功。砂良に無事な所に避難するように言い残すと一はドームの地下に向かい、やがて巨大な格納庫へ到着した。
そこにはスーパーXの初期型「1」があり、かつてスーパーX1の乗員テストを受けていた事でスーパーX1の場所を知っていた一は迷う事なくスーパーX1に乗り込むと、慣れた手付きでスーパーX1を発進させ、ゴジラとデストロイアの戦いに割り込んだ。カドミウム弾でゴジラの力を抑えつつ、旧式の初号機らしからぬ機動性でデストロイアに攻撃を仕掛け、自衛隊の援護もあって二体を追い込んで行く。
その頃、砂良は陸上部隊の指揮を取っていた隊長に吉川博士の行動・野望とゴジラの存在理由を打ち明け、今はゴジラを攻撃しないで欲しいと懇願する。隊長もそれを受け入れ、全部隊にデストロイアのみ攻撃するように指示する。指示を受けた部隊はデストロイアに火力を集中させ、スーパーX1とゴジラの連携も重なって徐々にデストロイアを追い詰めて行く。
だが、まるで吉川博士の執念が取り憑いたかのように力を増して行くデストロイアの力は再び状況を一転させ、部隊を壊滅させるとスーパーX1を撃墜し、ゴジラの右目を潰す。なおも立ち上がるゴジラはデストロイアの角を折りながら戦いを続けるが、幾度となく受けた「オキシジェン・デストロイヤーレイ」によって衰弱して行き、右腕を噛み千切られてしまう。
すると、突如としてゴジラの背鰭が赤く光り始めた。そう、かつてメカゴジラ・モゲラを破壊した時のように、ゴジラは「G」エネルギーを解放しようとしていたのだ。本能から危機を悟ったデストロイアは逃亡を計ろうとするが、ゴジラは最後の力を振り絞ってデストロイアの翼をもぎ取り、デストロイアに食らい付く。
そんな中、一はスーパーX1墜落の衝撃で体を痛め、もう少しの所でエンジンレバーに手が届かないでいた。諦めかけたその時、一の頭の中に砂良の幻影が語り掛けて来た。砂良は生きる事を諦めようとする一を叱りつつも優しく励まし、「砂良の元に帰る」と言う強い思いから再び生きる気力を取り戻した一はどうにかエンジンレバーを引き、スーパーX1を安全圏へと向かわせる。
そしてその瞬間、ゴジラによる「G」エネルギー解放を受けたデストロイアは細胞一つ残らずに完全に駆逐され、赤い閃光と共にゴジラもまた消滅。後に残ったのは、巨大なクレーターだけであった。
その後一は無事に救出され、こうして戦いは終わった。しかし、また吉川博士のような者が現れるかもしれないと考えた政府は大阪を新たな首都とし、今こそ世界が平和の為に一つになるべきであるとの考えの元、数々の外交問題に力を入れ始めた。
また、戦争・紛争がある限りまた第二、第三のゴジラが現れるとした日本は全ての兵器を破棄し、本当の非武装国家となった。
日本の意志に感銘を受け、世界中で少しずつ兵器が消えて行く中、退院した一と砂良は彼岸花を持って、ある場所を訪れていた。それはゴジラがこの地球を守り、人類の過ちを示す為に死した地、「ビギニング・グラウンド」であった・・・
以上です。ここまで読んで下さり、本当に お疲れ様でしたm(_ _)m
本作はざっくりとした内容は依頼者の方が考え、それを元に僕が色々と膨らませてプロットにした作品です。
確か「あらすじ」の部分が「ざっくりとした内容」に当たり、それ以外の設定は僕が主に考えたものになります。しれっとプレシオルを出していますしf^_^
ただ、「その他兵器」が僕が考えた設定にしては妙に細かいので、もしかしたら依頼者が他の設定も考えていた可能性はありますが。
そんな経緯もあり、一部文章の改変・修正はしましたがプロット部分は基本的にノートに書いてあった通りに掲載したので、婆羅陀魏作品として異色な点が多々ある作品になったと思いますが、ゴジラを純粋な人類の敵ではなく地球の守護者とする所は僕らしい・・・と言うか、もし完成させていたら色々とギャレゴジの先取りになっていたかも?と思ったり(汗)
あと、プレシオルはねじ込んだのに何故かバランはねじ込まれていないので、完成していれば「バラガミ」を書くまでの「Next「G」」のように、バランがいない婆羅陀魏作品になっていた事になります。
前述の通り、本作は小説作品として完成させる予定はありませんが、何処かで本作のエッセンスを取り入れる可能性はありますので、その時は本作の事を思い出して頂ければ・・・と思います。
「あらゆるものを破壊してしまう、とんでもない破壊生物・・・デストロイア・・・!」
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今日は約一週間空いてしまいましたが、「婆羅陀魏野帳」第二弾として、プロットノートに載っていたあるボツ作品のプロットを掲載します。
この作品は、15~6年前にモバゲーのとあるサークルにて、とある方からの依頼を受けて連載する予定だったもので、導入部となる最初の1ページを書いた所で連載を止めてしまった曰く付きの作品です(汗)
プロットノートの置き場所を忘れた事もあり、二度と日の目を見る事の無い作品の筈でしたが、先日の大掃除でプロットノートが見付かり、読み返してみて内容としては色々と興味深いものを感じ、掲載する事にしました。
今の所は小説として完成させる予定は無く、「婆羅陀魏グラフティー」の作品群同様、この作品に対する供養のような思いを込めてプロットを公開しようと思いますので、とても長いですが興味があれば是非見て下さればと思います。
ちなみに「とある」と書いているのは、失礼ながら本当に依頼者及びサークルの名前を覚えていないからで、他意はありません。悪しからず・・・
「邂逅!黒い魔獣と紅い悪魔」
あらすじ
時は西暦2013年、メカゴジラとモゲラによる対ゴジラ防衛は失敗に終わる。この時の両機の爆発とゴジラのエネルギー開放により地形が抉られ、海と繋がってしまう。
その後、ゴジラ以外にもバラゴンやアンギラス、ラドンなどが現れて行く。ゴジラよりもそれらは弱く、メーサー兵器による迎撃で何とか応戦出来る。
そこで掃討された怪獣の死体を処理するのが、「D生体分解群粒蟲(デストロイア)」であった。当初戦闘用ではなかったが、自ら進化し研究所を破壊し逃亡、富士樹海で猿やクマや自殺者の死体を無差別に食らう。
デストロイアが通った後には無数の脱け殻と骨が残り、やがて飛翔体にまで至ってしまう。
ゴジラは東京の地下で羊水に包まれ休眠。かつてのエネルギーの開放でかなりのダメージを負っている。政府はそして遂に東京閉鎖に踏み切る。
登場怪獣
・ゴジラ
身長60m 体重25000t 尾長65m
技 放射熱線、火炎背面切り、尾撃、「G」エネルギー開放
・デストロイア
身長0.1mm 体重00.1mg(クロール体)
身長3m 体重350kg(群体)
身長30m 体重10000t(亜成体)
体長90m 翼長60m 体重10000t(飛翔体)
身長100m 翼長200m 尾長90m 体重70000t(究極体)
技 オキシゲン光線(クロール~飛翔体)、オキシジェン・デストロイヤーレイ(究極体)、ヴァリアブル・スライサー、ブレイク・クロウ、バニシング・フレア(オリジナルでボツになった「腹の発射口」から出す火炎弾。)
・プレシオル
体高70m 体長180m 尾長60m 体重20000t
技 超音波ブレス
能力 水中での推進力。
・ラドン
身長50m 翼長100m 体重15000t
技 ソニック・ブーム
能力 大幅な飛翔能力。
・バラゴン
体高30m 体長100m 尾長40m 体重13000t
技 熱核光線
能力 耐熱性・地中推進能力。
・アンギラス
体高45m 体長120m 尾長50m 体重18000t
技 暴龍連弾
能力 身体の硬質化。
・メカゴジラ
身長65m 体重70000t
技 メガ・バスター、レーザーキャノン、ショックアンカー、パラライズミサイル、トランキライザーミサイル、プラズマ・グレネイド
ダイヤモンド・コーティングチタン製。
・モゲラ
身長60m 体重75000t
技 プラズマレーザー、ドリルアタック、プラズマメーサーキャノン、スパイラルグレネードミサイル
スペース・チタニウム製。
・スーパーX
全長27.2m 全幅20m 全高11.2m 総重量170t(1)
全長25m 全幅14m 全高10m 総重量130t(2)
全長30m 全幅54.7m(翼部含む) 全高13m 総重量200t(3)
武装 ロケット砲、省電力レーザー砲、カドミウム弾、ハイパワーレーザービーム砲(1)
機関砲、魚雷、爆雷、ファイヤーミラー(2)
超低温レーザー、アブソリュート・ゼロ(3)
※1はX合金属製、2・3はX合金属・改製。
・その他兵器
24連装ロケット砲車(ポンポン砲)、74・90式戦車、F-15・16戦闘機、04式メーサー戦車・護衛艦・戦闘機、5000・13500トン型護衛艦、2900トン型潜水艦、7700トン型ミサイル駆逐艦、F-2支援戦闘機
ストーリー
始まりは西暦2000年、新型水爆「G」が某国に投下されてからだった。凄まじい爆風と放射線は伝説の生物「ジラ」を「ゴジラ」に変え、日本へと向かわせた。日本を守る自衛隊は総力を挙げてゴジラに対抗したが、ゴジラは計り知れない力を持ち、為す術も無く敗れて行った。そしてその度に、街や人が消えて行った。
それから13年、自衛隊は今までの戦闘データを元に超兵器・メカゴジラとモゲラを造り出した。ちょうどその時、ゴジラが臨海副都心に上陸して来たのを受け、早速二体をゴジラに向かわせる。二体は徐々にゴジラを追い込み、勝利は目前かと思われた。だが、ゴジラは体内の「G」エネルギーを全て開放し、臨海副都心諸共二体を破壊した。そしてゴジラは人々の前から、姿を消したのだった・・・
ゴジラ失踪から約半年後、臨海副都心はゴジラのエネルギー開放によって地形が抉られ、東京湾と繋がってしまっていた。「ロスト・グラウンド」と呼ばれた周囲一帯は放射能により立ち入り禁止となり、大破したメカゴジラ・モゲラは未だ回収されず仕舞いだった。
更にその後、ジラと同じ伝説の生物・・・怪獣が突如姿を現し始めた。ゴジラに比べると怪獣達は弱く、自衛隊のメーサー兵器による迎撃によって何とか応戦出来た。しかし、強力な力を持つ怪獣達の肉体はまた別の超生物を生みかねない。そこで、掃討された怪獣の死体を処理する「D生体分解群粒蟲」、通称「D」が生みされた。ミクロの大きさでしかないこの微生物の効果は絶大であり、今まで追い払う程度だった怪獣の迎撃は、完全に駆逐する方向に進んだ。
一方、自衛隊はメカゴジラ・モゲラの反省を受け、量産・機動性に優れた「スーパーX」シリーズを完成させていた。これにより、確実な怪獣の駆逐が可能となった自衛隊は見事プレシオルの駆逐に成功し、確実な成果を挙げた。続けて現れたラドンも駆逐し、「D」にラドンの死体を処理させた。
だがそれから一週間後、突如数mにまで成長した「D」は研究所を破壊し逃亡してしまう。やがて「D」は富士の樹海に潜み、樹海に暮らす猿や熊、自殺者の死体を食べて更に成長・進化して行く。
その頃、自衛隊員の男・一(はじめ)は何故戦闘用ではない「D」に進化能力が備わっているのか、と疑問に思っていた。疑問を晴らす為、幼なじみの自衛隊員の女性・砂良(さら)を連れて「D」の開発者である吉川博士の研究所を訪ねたが、吉川博士は生物論を語るだけであり、「D」の進化能力について答える事はなかった。樹海の「D」駆逐の召集もあり、一と砂良は吉川博士の元を去るが、一は研究所に置かれていた古びた石板が妙に印象に残り、吉川博士は「G・Dプラン」と書かれた謎の本を見ていた。
富士の樹海に到着した自衛隊は「D」と陸上戦を展開するが、「D」の戦闘・繁殖力は凄まじく、続々と撤退を強いられて行く。次なる手段として、戦闘機から発火性のある液体を散布し、ミサイルを発射して樹海ごと「D」を焼き払ったが、それでもなお生き残った「D」は飛翔体に変異すると、自衛隊を振り切って樹海を出て行った。
「D」は通る町々を破壊しながら、東へ向かって行く。航空自衛隊が必死に対抗するも、「D」を止める事は出来なかった。このまま「D」がロストグラウンドに行き着いてしまう事を恐れた国は、陸上自衛隊をロストグラウンドに派遣。一と砂良も参加するが、2人は廃墟の瓦礫の崩落に巻き込まれ、本隊とはぐれてしまう。
傷付いた砂良を庇いながら一は本隊と合流しようとする中、2人は地下へと続く怪しげな道を発見する。この周辺はごく一部の政府関係者しか入れない場所だったが、本能から来る好奇心に動かされ、2人は地下に足を踏み入れてしまう。そして2人が見たもの・・・それは羊水に包まれ、休眠しているゴジラであった。
一はすぐに本隊に報告しようとするが、砂良は何か理由があるのかもしれないと一を止め、更にもう報告は遅過ぎると告げる。一方、「D」は「亜成体」になってロストグラウンドを目指し、出撃したスーパーX2・3によって「D」は五体にまで駆逐されて行くが、陸上部隊が加勢しても苦戦させられていた、その時。一帯を揺るがす地震が起こり、ロストグラウンドから飛んで来た青い光線が一体の「D」を消し去った。そして咆哮を響かせ、ゴジラが復活した。
ゴジラは瞬く間に陸上部隊を壊滅させ、「D」に向かって行った。「D」もまたゴジラに立ち向かうが、やはり一個体としては弱く、ゴジラを背後から襲撃した一体が背面切りによって倒され、残る三体は飛翔体に変化して逃げようとするも、ゴジラの放射熱線によってまとめて撃墜され、臨海副都心だった東京湾拡大エリアに沈む。
その頃、ゴジラ復活に巻き込まれてロストグラウンドの地下で気絶していた一と砂良が目を覚ました。地上に出る道へ進み始める2人は道中怪しい影を発見し、急いで後を追おうとするが、傷付いた2人の体では追い付く事が出来ず、逃がしてしまう。その後、駆け付けた救援部隊によって2人は助けられるが、2人が追っていた影は吉川博士の研究所にあった石板を持っていた。
翌日、自衛隊の決死の活躍によってゴジラはまだ東京を出てはいなかった。が、ゴジラによる被害は計り知れないものとなり、政府は遂に東京を封鎖してしまう。
自衛隊本部に戻った一は砂良の静止を振り切り、隊長に昨日ロストグラウンドで見た事を報告。すると、隊長は一にこう告げる。「何かがあったから政府はゴジラを隠したのではなく、ゴジラがいたからロストグラウンドとしてあの一帯を隠したのだ」、と。更に政府はゴジラと共存する術をずっと探している事、責任を感じたからこそ慎重に物事を進める時間が必要だった事を説く。一は政府の考えを理解し、砂良以外の他の者にこの真実を伝えない事にした。
その頃砂良は、あの石板は怪獣を引き寄せる物ではないかと推測していたが、それと同時にロストグラウンドにバラゴンが出現。自衛隊が続々と出撃して行く中、一と砂良の身を案じた隊長は2人の出撃を禁ずる。バラゴンがロストグラウンドを蹂躙して行く中、東京湾拡大エリアから現れたのは辛くも生き延び、秘かに海底で増殖していた「D」であった。群体ながら圧倒的な数の暴力で「D」はバラゴンを惨殺し、バラゴンの体を骨も残らない程に喰い尽くすと、互いに寄り集まって大爆発を起こしてしまう。「D」の奇行に人々は驚くしかなかったが、その様子を見ていた吉川博士だけは不敵な笑みを浮かべていた。
一方、ゴジラは立ち塞がるアンギラスを倒し、埼玉県・和光市に迫っていた・・・が、突如ゴジラは進行方向を変え、ロストグラウンドへ向かって南下し始める。その頃、砂良は一に本心を打ち明けていた。本当はゴジラを間近で見た恐怖が止まらない事、いつもは強く振る舞っているが心の底にまだ弱い自分がいる事、自分は一がいなければ戦えない臆病な人間である事を。
それを聞いた一は砂良を抱き締め、自分も本当はゴジラに恐怖を感じている事、自分だって強くなんかなく、自分も砂良がいないと駄目な事を告げる。互いに本心を明かし、2人の絆が深まる一方でロストグラウンドでは謎の爆発が続き、再び大爆発が起こった後・・・そこには悪魔のような姿「究極体」になった「D」がいた。「D」は待機していた部隊を一瞬で壊滅させるとロストグラウンドを飛び立ち、北へと向かった。すぐにスーパーX2・3が出動するが、「D」には手も足も出ずに破壊されてしまう。
同刻、隊長の許可無く出撃した一と砂良は、東京ドームで石板を手にした吉川博士を発見。気に掛かった2人は後を追い、スタジアム内で博士に昨日ロストグラウンドで見た謎の影が持っていた石板を何故持っているのかと問うと、博士は昨日見た影は自分であると答え、予め用意していた特殊な装置で全てのテレビ局をジャックすると、これまで現れた怪獣はゴジラを含めて全て自分が石板で呼び寄せていた事、理由は「D」に怪獣を喰わせてその怪獣の能力を「D」に与える為である事、全ては「D」・・・「デストロイア」を完全な存在にする事なのだと告げる。
一方、ゴジラはロストグラウンドでデストロイアと対峙。デストロイアに闘いを挑むが、究極体となったデストロイアの圧倒的な力には敵わず、デストロイアに連行されてしまう。
東京ドームでは吉川博士によって一と砂良に更なる真実が告げられていた。ゴジラが現れる前からデストロイアを生み出そうとしていた事、ゴジラはこの地球を守る為に地球の自然を破壊し続ける人間を攻撃し、埼玉からロストグラウンドに引き返したのは地球そのものを壊しかねないデストロイアを倒す為である事、デストロイアを完全な存在にする「G・Dプラン」の最終目的はゴジラをデストロイアに取り込む事である事。一は吉川博士に何故こんな事をするのかと問うと、博士はこう答えた。「全ては興味によるもの、好奇心。それだけだ」、と。
そこにゴジラを捕らえたデストロイアが飛来、ドームの屋上が崩れてしまう。だが、吉川博士は降り注ぐ破片を避けようとせず、デストロイアを見ながら満足気な高笑いを響かせ、破片の下敷きになった。一と砂良は何とか破片を避ける事が出来たが、砂良が昨日負った傷が開いた拍子に転倒していまい、破片によって2人は隔たれてしまった。一は破片を除けて必死に砂良を助けようとするが、中々彼女の元にたどり着けない。それをよそにゴジラとデストロイアは激闘を繰り広げるが、今まで喰らった怪獣のDNAと能力を取り込んだデストロイアに劣勢を強いられる。
砂良は一に早く逃げるように言うが、一はお前が必要だと言って決して逃げようとせず、破片を除かして砂良を助け出す事に成功。砂良に無事な所に避難するように言い残すと一はドームの地下に向かい、やがて巨大な格納庫へ到着した。
そこにはスーパーXの初期型「1」があり、かつてスーパーX1の乗員テストを受けていた事でスーパーX1の場所を知っていた一は迷う事なくスーパーX1に乗り込むと、慣れた手付きでスーパーX1を発進させ、ゴジラとデストロイアの戦いに割り込んだ。カドミウム弾でゴジラの力を抑えつつ、旧式の初号機らしからぬ機動性でデストロイアに攻撃を仕掛け、自衛隊の援護もあって二体を追い込んで行く。
その頃、砂良は陸上部隊の指揮を取っていた隊長に吉川博士の行動・野望とゴジラの存在理由を打ち明け、今はゴジラを攻撃しないで欲しいと懇願する。隊長もそれを受け入れ、全部隊にデストロイアのみ攻撃するように指示する。指示を受けた部隊はデストロイアに火力を集中させ、スーパーX1とゴジラの連携も重なって徐々にデストロイアを追い詰めて行く。
だが、まるで吉川博士の執念が取り憑いたかのように力を増して行くデストロイアの力は再び状況を一転させ、部隊を壊滅させるとスーパーX1を撃墜し、ゴジラの右目を潰す。なおも立ち上がるゴジラはデストロイアの角を折りながら戦いを続けるが、幾度となく受けた「オキシジェン・デストロイヤーレイ」によって衰弱して行き、右腕を噛み千切られてしまう。
すると、突如としてゴジラの背鰭が赤く光り始めた。そう、かつてメカゴジラ・モゲラを破壊した時のように、ゴジラは「G」エネルギーを解放しようとしていたのだ。本能から危機を悟ったデストロイアは逃亡を計ろうとするが、ゴジラは最後の力を振り絞ってデストロイアの翼をもぎ取り、デストロイアに食らい付く。
そんな中、一はスーパーX1墜落の衝撃で体を痛め、もう少しの所でエンジンレバーに手が届かないでいた。諦めかけたその時、一の頭の中に砂良の幻影が語り掛けて来た。砂良は生きる事を諦めようとする一を叱りつつも優しく励まし、「砂良の元に帰る」と言う強い思いから再び生きる気力を取り戻した一はどうにかエンジンレバーを引き、スーパーX1を安全圏へと向かわせる。
そしてその瞬間、ゴジラによる「G」エネルギー解放を受けたデストロイアは細胞一つ残らずに完全に駆逐され、赤い閃光と共にゴジラもまた消滅。後に残ったのは、巨大なクレーターだけであった。
その後一は無事に救出され、こうして戦いは終わった。しかし、また吉川博士のような者が現れるかもしれないと考えた政府は大阪を新たな首都とし、今こそ世界が平和の為に一つになるべきであるとの考えの元、数々の外交問題に力を入れ始めた。
また、戦争・紛争がある限りまた第二、第三のゴジラが現れるとした日本は全ての兵器を破棄し、本当の非武装国家となった。
日本の意志に感銘を受け、世界中で少しずつ兵器が消えて行く中、退院した一と砂良は彼岸花を持って、ある場所を訪れていた。それはゴジラがこの地球を守り、人類の過ちを示す為に死した地、「ビギニング・グラウンド」であった・・・
以上です。ここまで読んで下さり、本当に お疲れ様でしたm(_ _)m
本作はざっくりとした内容は依頼者の方が考え、それを元に僕が色々と膨らませてプロットにした作品です。
確か「あらすじ」の部分が「ざっくりとした内容」に当たり、それ以外の設定は僕が主に考えたものになります。しれっとプレシオルを出していますしf^_^
ただ、「その他兵器」が僕が考えた設定にしては妙に細かいので、もしかしたら依頼者が他の設定も考えていた可能性はありますが。
そんな経緯もあり、一部文章の改変・修正はしましたがプロット部分は基本的にノートに書いてあった通りに掲載したので、婆羅陀魏作品として異色な点が多々ある作品になったと思いますが、ゴジラを純粋な人類の敵ではなく地球の守護者とする所は僕らしい・・・と言うか、もし完成させていたら色々とギャレゴジの先取りになっていたかも?と思ったり(汗)
あと、プレシオルはねじ込んだのに何故かバランはねじ込まれていないので、完成していれば「バラガミ」を書くまでの「Next「G」」のように、バランがいない婆羅陀魏作品になっていた事になります。
前述の通り、本作は小説作品として完成させる予定はありませんが、何処かで本作のエッセンスを取り入れる可能性はありますので、その時は本作の事を思い出して頂ければ・・・と思います。