小説

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『みらいのぼく。ぼくはおとうさんにほめられるくらいつよくなって、みどりねぇちゃんをみかえしている。それで、みどりねぇちゃんをぼくの、およめさんにしている!』
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今日、「依頼物置場」に久々のまっとうな小説作品にして、ABJDS公開15周年非公式記念作品「the After 「G」~「G」が導く明日~」を公開しました。
本作は「Next「G」」においてまだ描写されていない、健とみどりさんの結婚式の様子を描いた短編で、「Next「G」」本編三部作の登場人物がほぼ全て登場する同窓会のような内容でもあり、後半にはあるサプライズを用意しています。
ただ本作はややこしい事に本編とは繋がらない、短編「アイスクリーム シンドローム」から繋がるパラレル設定の作品となっていまして、一部設定を共有している10周年記念三部作の少なくとも「「G」が導く未来」と、若干サプライズのネタバレになりますが「シンボル・モンスター」内短編「Date of Nativity」をお読みになられた方が良いと思います。
また、もしかしたら本作のタイトルにピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、「the After 「G」」は「「G」が導く未来」の初期のタイトルです。
「「G」が導く未来」の解説日記で名前を出したり、一時期「電網拍手釦」に掲載していた9割嘘予告ではこのタイトルでした(「Next「G」」の「予告編集」に掲載した際に「「G」が導く未来」に変えています)。
ちなみに「非公式」記念作品としている理由ですが、前述のように本作は当サイトの短編から繋がるパラレル設定の内容である、あくまで個人的な三次創作作品の域を出ない作品である事から「非公式」としました。
ただ、本作に注いだ情熱は本編並みですし、先に書きましたが「まっとうな小説作品」なので、安心して読んで頂いて大丈夫です。
本来なら「「G」が導く未来」に続いて公開する予定で、「「G」が導く未来」の公開報告日記にて「嘘予告のタイトルを変えない理由」として示唆したものの、結局気力が削がれて書けず仕舞いになってしまい、時が経ってアブジェ15周年の今年中に今度こそ書こう!と思い、結婚式に因んでジューンブライドの6月に公開する予定が、やはり書けず仕舞いで6月中に公開出来ず・・・と、二度に渡る延期を密かに繰り返していたのですが、一昨日に毎度の事ながら唐突に「書ける・・・書けるぞ・・・!(byムスカ風)」となり、勢いのまま2日掛けて残り7割を一気に書き切った事で、完成となりました。
そんな経緯を経て、ようやく皆様にお届け出来る事になった本作、非公式ですがアブジェ及び「Next「G」」15周年の細やかなお祝いとして、読んで頂けばと思います。







ここからは、「the After 「G」」の内容について解説して行きます。
ネタバレしか無いので、なるべく本編を読んでから下に進んで下さい。










・本作を書いた理由の一つに、10周年記念作「Next「GENERATION」」が公開された事で宙に浮く形となった、「アイスクリーム シンドローム」の世界線をきっちり完結させる、と言う点がありました。
本作に「Next「GENERATION」」の内容にケチを付ける意図は全くありませんし、正直に申しますと公開当初はただの一応の生みの親のわがままだと分かっていつつ、少しだけ解釈違いを感じてはいましたが、今はありません。
「Next「G」」愛とリアリズムと巧みな発想に満ちた、しっかりとしたシナリオだったからこそ、10周年記念三部作の先達になれたのだと僕は思っています。
ただ、僕の中では健はみどりさん一筋で、みどりさんは国家環境計画局で働いていて欲しい・・・と言う、燻ったわがままが残り続けており、それを少しだけ形にした「アイスクリーム シンドローム」を普通の水着短編として見れない、中途半端な要素のある作品にしない為にも、僕なりの2人のゴールインまでの道のりを形にして、このわがままと「アイスクリーム シンドローム」での2人に決着を付けたい・・・と思い、本作を書かせて頂きました。
だらだら書きましたが・・・要は、ただの親バカですねf^_^
・「非公式」作品及びタイトルを「the After 「G」」にした理由は上に書いた通りですが、加えて本作は前述の僕の個人的なわがままが入った、「Next「G」」のアナザー作品である事を強調する意図もあります。
また、10周年記念三部作は「未来」を見据えた点が多かったので、その差別化として本作はもっと身近な「明日」を見据えた作品にしようと思い、「「G」が導く明日」の副題もそのまま残しましたが、翼・美歌夫妻が主役で怪獣バトルの無い「「G」が導く未来」に対して、本作は健・みどり夫妻が主役で怪獣バトルがある・・・つまり両作は対になっている作品である点を強調する意図もあり、一番最後のタイトル表記も意図的に同じにしました。
・最初に志真・瞬・遥を出したのは、彼らが「Next「G」」最初のゲストキャラで、本作があくまでも「婆羅陀魏作品」である、と言う意味もあります。
同様に健・みどりとはあまり接点の無いさくら・真を出したのも、「バラガミ(総天然色版)」が「Next「G」」の関連作品である事を押し出したかったのが理由です。
実は志真達は将治達以外の参列者達全員とも会話させる予定でしたが、だらだらと雑談させると肝心の挙式より長引いてしまう・・・と言うか書ききる自信が無く、ボツとしました(汗)
実際、ここをどうするか問題が長年詰まっていた最大の理由なので、「夏の日の君に・・・in真地町」でのバトルパートと同じくボツにして正解だったと思います・・・
・何気に出て来た、「I-E」の正式名称「インテリジェンス・オブ・エマーソン」ですが、これはアブジェ男組でリモート飲み会をした際にモンスターさんに聞いた・・・と言うよりその場で考えて貰いましたf^_^
「I-E」と言う名前の自然さ故、15年もの間誰も疑問に思わなかった事ですが、即席とは思えない正式名称に男達は沸きました(笑)
ちなみにI-Eの戦闘形態の「G-1」については、何も浮かばなかった・・・と言うより、モンスターさん曰く「「Next「G」」と言うタイトルから連想した前座のボスの仮名称のような感じ」、との事なのであえて皆様の想像にお任せする事にしました。ただ、強いて一番良さそうな候補を挙げるなら・・・巨人なので「ギガント第1号」?
・54ゴジラの尾形秀人及び、84ゴジラの牧吾郎の登場は本作で絶対やりたかった事の一つで、「VS」シリーズ及び「Next「G」」でのやり残しであった、54ゴジラの主人公でありながらオフィシャル含めて一切再登場しないまま、宝田氏が逝去された事で再登場がもう叶わなくなってしまった尾形の登場(2008年のハイビジョンゴジラの幕間のコーナーに出ていたくらい?)、作品含めて「VSビオランテ」くらいでしか要素が回収されずにいる、はっきり言って不遇な84ゴジラの要素を一挙に背負っての牧の登場により(「たまにはゴジラ絡みに関わらせて貰おう」、の台詞は84ゴジラの不遇さ全体に対する皮肉です)、これでシリーズの欠けたピースが埋まったと思っています。
まぁ、尾形は「「G」vsディアボロス」の回想シーンの中でカメオ出演していますが、こちらは一応ご本人が出ていますし(汗)、アイデアだけならこちらが先ですし(言い訳)。
どちらかと言えば、尾形と言うより宝田氏ご本人がいるようなイメージで書いていて、健・みどりに掛けた台詞も54ゴジラを観てゴジラに感情移入して涙し、ゴジラは人類の被害者なんだ、と度々仰っていた宝田氏ならこう言う・・・「Next「G」」でのゴジラを見たらこう言って下さるだろう、と思って書きました。
牧については、今の田中健さんは名バイプレーヤーにしてケーナの名演奏者と言う印象ですが、牧は多分偉くなろうが老けようが飄々としていそうなイメージがあるので、両方の印象を内包させてみました。
記者・ジャーナリスト繋がりで志真とも絡ませられましたし、少しの出番ながら最高のキャスティングだったかと思います(^^ゞ
・優の台詞「・・・言い方悪いけど、いない者をあてにしたらダメよ。残された私達がやれる事を精一杯、最後まで諦めず、見捨てずにやる。それだけよ・・・!」は、言われずともお分かりだと思いますが「シン・ゴジラ」の矢口の台詞「いないものをあてにするな!!いまは残ったものだけでやれることをやるだけだ!!」と、「諦めず、最後までこの国を見捨てずにやろう。」の合わせ技です。
・尾形の台詞「ゴジラなら、やってくれる。」は、「ゴジ全」の最終回日記で触れた「CRゴジラ~破壊神降臨~」のCMのキャッチコピーからの引用です。タイトルは「VSスペースゴジラ」を彷彿させるのに、キャッチコピーだけなら何だかガメラみたいですね(笑)
・サプライズの一つであるSSS9の登場ですが、「ゴジラ誕生祭2010」でマンジョット・ベティさんに会った時から、いつかSSS9を何処かで登場させたいと思っておりまして・・・13年越しにようやく叶いましたf^_^
別人の筈なのに外見や台詞は全く同じにしましたし、SSS9と言えばの通称「サラジア走り」も当然入れました(笑)
ちなみにどちらのSSS9も20歳だった、と言う設定は公式設定ではなく、マンジョット・ベティさんが「VSビオランテ」の撮影時19歳→20歳だった事から取り入れてみました。
・そのSSS9と、後述のカイザーギドラに存在感が食われがちな(?)オルガですが、こちらもビオランテやスペースゴジラと同じG細胞に関わる存在で、デビュー作の「ゴジラ2000」が「VS」シリーズとスタッフがある程度同じであり、ミレゴジ=成長したジュニアと言う当時のファンの認識と合わせ、「Next「G」」版ゴジラと是非対峙させたかった怪獣です。
流石にミレニアンは浮くので(汗)、多分この世界の古代の地球にも来ていたミレニアンの円盤の一部にオリハルコンとG細胞が合わさった、「動物」のゴジラ・「植物」のビオランテ・ソビラに次ぐ存在、「無機物」とG細胞との融合怪獣としました。
今回の戦いを「オルガ・カイザー事件」としたのも、「オルガナイザーG1」に掛けていたりしますし。
・裏設定ですが、G細胞とオリハルコンをサラジアに流したのはG細胞を保管し、Gフォースとも接点がありそうな大河内財閥の人間と想定しています。
恐らく「VSビオランテ」の後会長は失脚し、娘の明日香さんが代わりに財閥を管理していそうなので、財閥自体はシロだと思いますが・・・絶対にあの会長は抗核バクテリアに代わる資金源を探していそうですし、裏ルートで私腹を肥やそうとする者はいつ何処にもいそうですからね・・・
・やや唐突にキングギドラの遺体が登場したのは、「VSキングギドラ」でゴジラに吹っ飛ばされた中央の首や、「VSメカゴジラ」で回収されたメカキングギドラ自体はどうなったんだろう・・・?と、ふと思って出してみました。
多分スタッフ・ファンの誰も気にしていないと思いますが(汗)、僕はそこから更に「その遺体がデスギドラになったりしたら面白いかも!」とか考えたりしていますので、もしかしたら何処かで形にするかもしれません。
・「Date of Nativity」読了推奨、と書いたので少々のネタバレになってしまいましたが、本作最大のサプライズとして「Date of Nativity」版カイザーギドラを登場させました。
これは「バラガミ」に続いて「Date of Nativity」を「Next「G」」に組み込みたいと思ったのと、「G」クロには今の所モンスターXは出てカイザーギドラは出ていないので、こちらにカイザーギドラを出してみるのも面白いと思い、思い切って出してみました。
ただ、そうなるとマグマ星人やらギラス兄弟やらウルト・・・宇宙警備隊やらもいる事になりますが、その辺りはパラレル設定と言う事で深く考えないようにしましょうf^_^
それと、当サイトでは二度カイザーギドラを出した事がありますが、モンスターXを出した事は一度も無いので、急遽地球への降下中にちょっとだけ出す事にしました。
ちなみにモンスターXの「X」ポーズは、まんまウルトラマンエックスの「アタッカーX」が元ネタです(笑)
・そんな皇帝野郎に浴びせた、ゴジラによる最初からクライマックスな初手赤色熱線は、恐らく「VSデストロイア」ぐらいでしかやった事が無いシチュエーションなのと、常に赤い熱線を吐くミレゴジのイメージでやってみました。
・ゴジラの挑発は「受け継がれし「G」の名」以来の描写ですが、これは元を辿れば「ゴジラ対ヘドラ」での動作が元ネタだったりします。
・レインボーモスラは当初出す予定はありませんでしたが、「「G」vsディアボロス」で名前だけ出て来ていたのと、やっぱりモスラ関係にもフォローを入れたくなり、これまた急遽出す事に。
デザインは「モスラ3」版のイメージですが、目の色は「みどり」に因んで「モスラ2」版と同じ緑色にしています。
・健の秘密兵器にして最高のケンカ道具「シエルブリット」は、こちらも説明不要かもしれませんが「スクライド」の主人公・カズマのアルター能力「シェルブリット」が元ネタ・・・と言うかパクり元です(笑)
なんでパクりと言う名のオマージュをしたかと言われると、健の元ネタである「デジモンセイバーズ」の大門大があまりにも「スクライド」のカズマっぽいから・・・と言う安直な発想と(汗)、健が睦海と共に乗り込み戦ったデルスティアの要素を再び出したいと思い、「「G」own pass」でのバハムート健とはまた違う、ギリギリ人間やめない範囲で「受け継がれし「G」の名」にてマジロスに立ち向かうも敵わなかったシーンの意向返しを描く為、「BABY」と「シエルブリット」を出しました。
ついでに、オルガをぶちのめすまでの下りは「受け継がれし「G」の名」終盤で健がゴジラをぶん殴る流れと意図的に似せていまして、「BABY」を使って空を飛ぶ健は「「G」が導く未来」のマサルとのオーバーラップも狙っていたりします。
この「健が自らの拳で怪獣をぶちのめす」下りも絶対やりたかった所なので、やれて本当に良かったですね(^^)d
・またしても裏設定ですが、「オルガ・カイザー事件」にはバラガミ版バランも参戦しており、当然さくらの一声で参戦したと言う設定です。
・睦海の台詞「・・・うん。私は幸せだよ。こうして、明るい明日の話が出来るんだから。
ありがとう、お母さん。
ありがとう、お父さん。」は、「「G」という名の絶対者」及び「Next「G」」三部作を締めくくる、睦海の最後の台詞を一部改変したもので、本作での彼女の最後の台詞としてこの上なく相応しいと思い、使わせて頂きました。
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好釦