特撮②

22:13
「悪魔か、宇宙の落し子か、完全犯罪に賭けるガスマン!」
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今日は雛祭り、まさに女性の日ですね。
・・・今日の日記の話題には特に関係ありませんが、メジャーな記念日なので日記の入りに触れておこうと思いまして(汗)



本題に移しまして、僕の中での今日はこの日です!



「情鬼」

隔週火曜恒例、特コレです!
今回は「ガス人間第一号」、変身人間シリーズの3作目です。
知らない方の為に補足しておきますと、変身人間シリーズとは特殊な能力を得た人間が起こす犯罪や騒動を描いた作品群の事で、この「ガス人間」の他に「美女と液体人間」「電送人間」があります。
ちなみに似た作品に「透明人間」と「マタンゴ」がありますが、前者はシリーズの先駆け作品、後者は番外編として扱いなので含まれていません。
あのゴレンジャーがジャッカー電撃隊共々、スーパー戦隊シリーズの中に含まれていない時期があったのと同じです。
番外も含めて、特コレは変身人間シリーズも全て扱っていますので、発売すれば漏れずに紹介して行こうと思います。


そんな僕としても初めてな、変身人間シリーズの第三作目である今回の感想ですが、今回はガス人間こと水野の異質さに尽きます。
密かに抱き続けていた夢を狂科学者に利用されてガス人間となり、俗世間を彷徨っていた時に出会った運命の女性、雫落した日本舞踊の名家家元・藤千代。
彼女に尽くす水野の姿は盲信的なまでであり、彼女の為ならいくら自分を利用してくれてもいい、強盗や人を手に掛ける事なんて何とも思わない、とまで言います。
基本的に見ればこの作品はそんな2人の愛の物語なのですが、よく見ればこの2人の間にあったのは恋相手としての「愛」なのか・・・?
そう思わせる場面が少なからずあり、2人のこの間柄が物語をより深くしています。
ストーリーの前半はガス人間が起こすサスペンス、後半は藤千代の悲劇の舞が主軸となっており、特に衝撃的なラストはこの作品がどんな話なのか、と言うのを物語っていると思いました。
特撮面では水野のガス人間としての怖さを引き出す様々な技法が使われており、今ならCGで難なく出来る描写を当時出来る限りの技術で巧みに演出しています。
そう言う点では、表現に自由が効くCGがある今でリメイクすると、面白いかもしれない作品です。
特撮ドラマの最高峰、と謳われるのも十二分に理解出来る、何処かほろ苦い作品でした。


次回の特コレは「怪獣大戦争」、特コレ全国版久々のゴジラ映画にして、ゴジラが「アレ」をした事でも有名な作品です。
これからの特コレも、目が離せません!
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好釦