特撮②

20:37
「恐怖の怪人か?狂悪の新怪獣か?日米合作の黄金娯楽巨篇!」
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さて、明日は休みと言う事で休日を最大限に利用した、ある事をやろうと思います。
そう・・・ゴジラ「VS」シリーズをまとめて一気に観ると言う、あまりにも阿呆な計画です。
自分でも「阿呆」と断言していますが、今手元に「VS」シリーズが全てある以上、本気で一度はやってみたかったんです!
明日僕がどうなっているか分かりませんが、日記を書く余力があれば何か書き残しておきます。



それはさておき、今日はこれですね!



「坊や~っ!」

毎度お馴染み、特コレです!
今回は「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」、日米合作特撮映画第一弾です。
マガジンは今回も資料館に脚本の検討稿の経緯が載せてあり、「フランケンシュタイン対キングコング」から始まる「対ガス人間」、「対ゴジラ」を経て「対地底怪獣」となったらしく、特に「対ガス人間」は「ガス人間第一号」の続編、「対ゴジラ」は単純な対戦相手として興味深いものがあります。
また、大判のメインポスターでのフランケンシュタインの表情が何処か不敵なのと、バラゴンの顔がほぼ90度近くにまで曲がっているのが気になりますf^_^;



感想ですが、実はこの作品は何度も見ております(汗)
確か5年程前に深夜に放送していたのをビデオに録画し、「GFW」を見て日も経っておらず、怪獣映画への熱が半端無かったのにも関わらず怪獣映画の再放送が少なく、学生の宿命である金欠でレンタルするのも難しかった当時の僕にとって、まさに格好の作品でした・・・
しかしながら、その時の終わり方は俗に言う「海外版(大ダコが最後の最後で突然登場)」でしたので、国内版が気になりつつも未だに見れずしまいでした。
ですが、特コレはやってくれました・・・
収録されていたのは劇場公開の時のバージョン、国内版だったのです!
もう、このラストが見れただけでも感動ものでしたね・・・


だいぶ話が脱線してしまいましたf^_^;
今度こそ本編の感想ですが、東宝特撮黄金の時代とスタッフだからこそ出来た、出色の作品でした。
元々海外のキャラクターのフランケンシュタインを基本設定だけ残して大胆にも怪獣と対決させる発想、そしてそれを違和感の少ない出来に仕上げた事が凄いです。
フランケンシュタインの身長設定を生かしたセットはどれも作り込みが高く、特に市街地を歩くフランケンシュタインのシーンにおける本編と特撮の溶け込みは一級品の場面です。
山奥の場面でも木に隠れる、引き抜いて投げたり焚き火にする、地面に落とし穴を掘る・・・など、知能ある巨人の生活の様子が生き生きと描写されていました。
バラゴンとの闘いでも人が生身で演ずる事の利点を生かした迫力ある戦闘になっており、これらが翌年の姉妹作「サンダ対ガイラ」、ひいては初代ウルトラマンに繋がったと言えます。
忘れてはならないのがバラゴンの存在で、ストーリーではフランケンシュタインの迷惑者ですが、軽さを活用した跳躍や地遁術、数々のウルトラ怪獣に改造されたデザインの良さが光る名役者でもありました。
そしてストーリーは不死と異質な体を持つが故の、フランケンシュタインの悲劇を残酷なまでに描いており、たとえ自身を救ってくれた者の為ならバラゴンにも立ち向かうフランケンシュタインの優しさが、余計にそれを際立せています。
造られた人間は、本当に人間では無いのか?
いつか人類が向き合う日が来るであろう、この問いの答えは最後の「彼は所詮は怪物だ。」の台詞と共に、未だ闇の中です・・・
特撮怪獣映画の新機軸を打ち立てた、異色の傑作でした。



次回は「怪獣総進撃」、東宝怪獣オールスター揃い踏みの超大作が、遂に来ました!
次回の特コレ、絶対に見逃せません!
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好釦