特撮②

22:28
「誰も見たことのなかった平成ゴジラ。」
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さて、購入から遅れに遅れましたが…「平成ゴジラ パーフェクション」について色々書いていこうと思います。
文自体は割と前から大体出来ていたのですが、いつもの悪癖で仕事疲れや休日のだらだらに負け、放置していました(汗)
物凄く長いですが、購入の参考になればと思います。
また、あまりに内容を詳しく書き過ぎると買った後の楽しみが無くなりますので、極力ネタバレにならないように致します。



・本文に入る前に、見開きで「VS」シリーズの歴史を感じる写真があります。「VS」シリーズと言えば、やはり川北監督なのが分かりますね。
目次ページにある「VS」世代に向けられた前説だけで、近年の「VS」シリーズブームを説明するのに十分です。


・「VSビオランテ」
基本的な記事構成として、最初は8ページ程写真を使ったビジュアル記事、怪獣・兵器のデザイン画が2~6ページ、各作品に出演した俳優さんのインタビューが2ページ、最後に劇場限定グッズなどの記事を1ページ…となっています。

「VSビオランテ」については、先に発売された「平成ゴジラ クロニクル」の方が資料の量は多いです。
ですが、クロニクルは元々「VSビオランテ」20周年記念に発売された雑誌で、絵コンテやデザイン画等のページ数に、他作品と明らかに違いがありましたしf^_^;
スーパーXⅡのデザイン画が無いなど、クロニクルに遠慮(?)した点はありますが、それでも現存する劇場グッズを全て集め、当時のイベントの様子(読売ジャイアンツの選手に扮するゴジラ!)を紹介するなど、公開当時の空気や足跡を感じられる記事はクロニクルには無い魅力です。
今や第一線で活躍する、三田村邦彦さんがインタビューに答えて下さるなど、クロニクルをお持ちの方やファンで無い方も興味をそそられる記事になっていると思います。
インタビューでは2年前のゴジラ誕生祭2010にて話に出た、終盤でのSSS9との乱闘で起こったハプニングについて書いてありました。

・「VSキングギドラ」
「VSビオランテ」の項では省いてしまいましたが、ビジュアルページはどれも各怪獣のディテールが分かるくらいのアップ写真がよく使われており、ページの雰囲気も大人向けになっていて、この構成でビジュアルブックを出しても良いんじゃないか?と思います。
デザイン画はクロニクルには無いものが多く、「VS」ファンお馴染みの漫画家兼スーツアクター・破李拳竜さんが書いた「ブルース・リーの様なゴジラ」にはびっくりしました(汗)
インタビューはゴジラ誕生祭2010でお会いした、中川杏奈さんでした。
ゴジラ誕生祭2010の時も思いましたが、「Next『G』」でのエミーは、まさしくこんな感じなのですね~。
M11(ロバート・スコットフィールドさん)に、今もアメリカでのイベントに誘われているそうです(笑)
劇場グッズページでは、予告編の最後で言われていた「秘密のビッグプレゼント」の全貌が明らかになりますよ!

・「VSモスラ」
このコーナーで見逃せないのが、デザイン画とインタビューです!
まずはデザイン画、劇中のインファント島壁画の元になった「レリーフ状壁画」が載っており、本編では明かされなかった古代文明と伝記、モスラとバトラの深い関係性が分かります。
他にも川北監督お気に入りメーサー攻撃機(中にはデザイナーさんの悪乗りで書かれた「スーパーXⅢ」もあり)、何気に新兵器である93式自走高射メーサー砲、本作のストーリーやバトラのキャラクター性の元になった企画「ゴジラVSギガモス」にて登場する、悪のモスラ「ギガモス」のデザイン画も載っており、着ぐるみでの表現を考えたイラストもあります。
そしてインタビューのお相手は、手塚みどりちゃんを演じた米澤史織さん!
バーニングマガジンでの簡略インタビューを見て衝撃を受け、年末年始のオフ会におけるこの手の話題でも、一番話題性がありました。
理由は勿論「Next『G』」で出したからだと思いますが(汗)、違いは茶髪か黒髪かくらいで、まさに「Next『G』」本編でのみどりさんのイメージのまま!
僕的にちょっと米澤さんの方が優しめな雰囲気はありますが(声も当時とあまり変わっていないそうで、モスラやコスモスを必ず「さん」付けしています(笑))、そのお姿は是非貴方の目でご確認を!
劇場グッズページでは唯一、入場者プレゼントに不足がありますが、何十年前のグッズをここまで揃えられる事自体が凄いですし、編集部さんの努力とゴジラへの愛を称えたいです(^^ゞ
イベントコーナーでは、当時アイドル並みに活躍していた「大きなコスモスさん」の様子が載っています。
・・・しかし、愛着が強いとは言え文が長い(笑)

・「VSメカゴジラ」
デザイン画については、このコーナーが一番充実しています。
クロニクルでも中々多かったメカゴジラのデザイン画ですが、本書では解説を含めてクロニクルに負けない多さですし、全体的に各解説や裏話の面ではクロニクル以上です。
また、特撮ヒーロー番組を含めて様々な所で活躍するデザイナー、出渕裕さんがデザイン画と共に提出した「ゴジラVSベルサーク」と言う初耳なプロットもあり、想像力をかき立てられました…
他にもスーパーXⅢにかなり近い、メカゴジラ輸送機のデザイン画などもあり、アートワークスについては最も見所が多いですね。
インタビューは原田大二郎さんで、大河原監督からの無茶振りや、意外なメンツで行われていた「王様ゲーム」など、撮影時の事を語っていらっしゃいます。
劇場グッズページのイベントコーナーでは、翌年公開された「ヤマトタケル」について触れられていたのが意外でした。

・「VSスペースゴジラ」
良作揃いのビジュアルページですが、このコーナーでは珍しく人間キャラのカットがあります。
怪獣では無くバース島がフューチャーされているページがあり、三枝さんが物語の中心である本作を表現するにはぴったりですね。
無論、「VS」ゴジラの中で一番のイケメンであり、M.Artゴジラのモデルにもなった「モゲゴジ」のかっこよさも堪能出来ますよ!
デザイン画では前晴彦さんによる、これまでの対戦怪獣に続々と変化するスペースゴジラの案があり、苦し紛れのキングギドラ形態や威嚇くらいしか出来ない「エイリアン」に出てきそうな実相形態など、これまた想像力が…
インタビューは橋爪淳さんで、「Next『G』」での新城司令官はこんな感じだとまず思った程に、髭の似合うダンディな男性になっております。
撮影時の役作りの努力や一足早くM.ArtのMOGERAで楽しんでいられるのが羨ましかったりしますが、一番好きなゴジラ作品は「南海の大決闘」だそうで・・・分かっていらっしゃる!
劇場グッズページには、「ビオランテの素」なるゴジラスーツの破片が入ったグッズがあります(笑)

・「VSデストロイア」
本コーナーもデザイン画が見所で、「バルバロイ」と呼ばれていた頃の、奇をてらった様々なデストロイアのデザイン画があります。
「VSビオランテ」の原案を手掛け、前作「VSスペースゴジラ」でも「結晶生物」と言う案を提示していた小林晋一郎さんによるデザイン画もあり、人面花なビオランテ初期デザインに似たものや、後のデストロイアのコンセプトに繋がったと思われる、「劇的に変化する甲殻類」のデザインもあります。
ちなみにその説明の中に「ゾエア→メガロパ」との一文があるのですが、最近のゾエアと言えば「Next『G』」であり・・・って、何回そっちに結び付けるのか!(汗)
他にもジュニアがゴジラ化した新ゴジラのデザイン画や、スーパーXⅢやそれ以外のメカニックの様々なデザイン画(一部、クロニクルに比べ印刷が悪いものがあります)、特に「G-END」は必見です!
ちなみにデザイン画の中に轟天号形のスーパーXⅢがあるのですが、その絵の解説に企画シナリオの記述があり、「ストーリーについてはまた機会を改めてまとまった発表の場を設けたい。」と書いてありました。つまり、次回作が…?
インタビューは林泰文さん、「Next『G』」の山根健吉氏は正しくこんな感じです(しつこい)!
初代ゴジラへのリスペクトや、山根家での撮影時のハプニングや、それによる幸運(?)について語っています。
劇場グッズページには、僕も2年前に行った日比谷シャンテ前のゴジラ像の除幕式の様子が載っています。



突然ですが、まだ3分の1程ページが残っている中、メールからの送信ですら文が収まりきらなくなってしまったので、続きはまた明日に致しますm(_ _)m
地味に、細かい所はここからが本番だったりします・・・f^_^;
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好釦