特撮②
23:59
「私の役目は、終わった・・・」
---------------
昨日に引き続き、「平成ゴジラ パーフェクション」について色々書いていきます。
昨日に比べれば、短いかと思いますf^_^;
・平成ゴジラの宝箱
まずは「平成ゴジラの特撮」、「労テク」とまで称される「VS」シリーズの迫力ある生の特撮を、特殊美術・撮影・照明・操演・特殊効果に分けて解説しています。
全て川北監督による解説もあり、スケール感ある大都市セット、決死のカメラワーク、幻想的なライト効果、自在なピアノ線技術、眩しいくらいの派手な大爆発が、「VS」シリーズの特撮の魅力なのだと感じます。
ただ、CG軽視の文がやや目立ったのが僕的に気になりました。
僕はアナログには出来ないスピーディーなCGアクション、きめ細やかなデジタル技術の画面作りも好きなので…
次は「平成ゴジラのかけらたち」、現像する劇中の小道具が紹介されており、各作品ごとに驚く事うけあいです。
例を挙げると、「VSビオランテ」のG細胞、「VSキングギドラ」の寺沢さんの著書やプラカード、「VSモスラ」の黄金のガネーシャ像、「VSメカゴジラ」のサーチアイ、「VSスペースゴジラ」の結城スペシャル、「VSデストロイア」の魚の骨、など・・・
特に書類や資料等は、本編ではあまり映らない文も拝見する事ができ、一部は後述のコーナーで詳細に見れます。
更に「VS」シリーズを振り替える上で外せない番外作品「怪獣プラネット ゴジラ」についてもメイキングシーンを含めて書いてあり、ボツとなった「VSキングギドラ」幻の次回作、「モスラVSバガン」での対戦怪獣、バガンのデザイン画も多々載っています。
水墨画風に描かれた竜神獣(プロット段階でのバガンの変化形態)は必見です。
そして極めつけはミスター・平成ゴジラこと薩摩剣八郎さんのインタビュー、川北監督による「VS」ゴジラへの思い、とっておきに小高恵美さんからの寄稿「三枝未希からの手紙」!
特に最後の寄稿だけでも、パーフェクションを買う価値がある程です。
薩摩さんは僕達に向け、かつて自らが演じていた「VS」ゴジラの様な生き方を語り、川北監督は短いながらも、「VS」シリーズへの愛情を強く感じる文を書いています。
「三枝未希からの手紙」は各作品での思い出と、「VS」シリーズ世代の僕達へのメッセージが綴られており、小高さんが今の「VS」シリーズブームの中であってもなお、お姿を見る機会が無かった事もあり、もはや感涙ものでした・・・
最後に、M.Artsが1ページ使って紹介されています。
・幻の平成ゴジラストーリー
ここでは「VSモスラ」の前に企画されていた、幾つかの検討用プロットが紹介されており、「VSモスラ」の元になったプロットの一つである「ゴジラVSギガモス」を始め、メカニコングが登場したり、ゴジラの体内を舞台にする点を共有した「ミクロスーパーバトル ゴジラVSギガモス(前述のギガモスとはまた別)」、「マイクロユニバース イン ゴジラ」など、どれも挑戦的なプロットです。
中には形を変えて実現したものもあり、どれも川北監督が携わった作品ですので、探してみてはいかがでしょうか。
・読む平成ゴジラプロップス
「VSキングギドラ」の劇中に出て来る新聞記事と、「ゴジラ誕生」の内容を見る事が出来ます。
特に「ゴジラ誕生」は、ゴジラ誕生祭2010にも登場し、内容が気になっていた方も多いかと思われますので、その作り込まれた内容を今こそ確かめて下さい。
ちなみに、この本の中に「人気アニメの用語」が出てきている、との事ですが、僕には分かりませんでした…
「特に『地球防衛軍』と称する環境保護組織は、現在進行している国家事業、バビロンプロジェクトに対して、ゲリラ的活動行為による、実力行使を売り物とする過激な団体として有名である。」の部分だと思うのですが、分かる方がいたら教えて頂けると助かります。
・劇中シンボルマークの世界
「VS」シリーズに登場する、様々なシンボルマークが記載されており、「G対策センターマーク」の様なメジャーなものもあれば、「青木一馬のプテラノドンマーク」や、「ゴジラ・メモリアルラウンジ」のシンボルマークなど、意外なものも収録されています。
・平成ゴジラ バーニング・コラム
ここからが「VS」シリーズマニアックの真骨頂!
「VS」シリーズ各作品についての様々なポイント解説や、ファン視点から見たシリーズのトピックスが載っています。
「VS」シリーズにおけるストーリーの不思議な共通項、地味な連続出演者、「VS」シリーズ世界の超絶技術、メカゴジラの多過ぎる武器設定案、激レアなゴジラスーツ「セボンゴジ」・・・ファンならニヤリとさせられる事、うけあいです。
なにせ、「VS」シリーズの聖地紹介の記事に「サラジア走り(ABJDS内ゴジラ誕生祭2010のレポート参照)」に触れた文があるくらいですし(笑)
昨今のブームの火付け役、「平成ゴジラ復活祭」の記事もあり、僕達も参加したゴジラ誕生祭2010についても書いてあったのが良かったです。
そして最後のトピックスは、なんと「超星神シリーズ」!
確かに超星神シリーズは、様々な面で「VS」世代必見でしたが・・・これを最後に持って来たのはびっくりでした。
ラストには、これまた「VS」愛にあふれる編集後記と、川北監督からの有り難いメッセージを記載し、パーフェクションは幕を閉じます。
2日続けになってしまいましたが、それだけ本書は「VS」シリーズの勢いや魅力、愛が詰まった本である事の証明です。
「VS」シリーズ世代の方々が作り、今同じ世代からの支持が高まっているからこそ出来た、素晴らしい一冊だと僕は思います。
度々「クロニクル」と比べていますが、クロニクルもまた「VS」シリーズファンのバイブルであったからで、両方を読む事で良い相互になり、より「VS」シリーズの良さに気付けます。
そして本書もまた、「VS」シリーズファンの新たなるバイブルになると、自信を持って言えます。
皆様も是非手に取って、確かめて下さい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
☆コメント☆
[宇多瀬] 03-03 02:25 削除
バビロン・プロジェクトは、90年代に東京で 発生した大地震で生じた瓦礫の埋め立てと首都圏の要地拡大や地球温暖化による海面上昇による首都圏水没の懸念がある21世紀に向けて東京湾を横断する堤防と高速道を建築し、新たな東京像を構築する国家プロジェクトで、その際土木作業用に急速普及した特殊車輪をレイバーといわれ、同時にレイバー犯罪やエコテロリストが急増、警視庁は特車二課を設立……パトレイバーの誕生である。
わかる人には後半の文句で映像が浮かびます(笑
[AWACS] 03-03 16:01 削除
その情報は『機動警察パトレイバー』という現代社会を舞台にしたミリタリー色が強いリアルロボットアニメです。バビロンプロジェクトは宇多瀬さんのおっしゃる通りで、分かる人にはアヴァンタイトルにある決まり文句で映像が思い浮かびます(笑)
地球防衛軍は作中でソ連の軍人亡命に乗じて軍用レイバーを奪取しようとしたり、仲間の釈放のためにハイジャックを実行したり、レイバーで銀行襲撃など色々活動しています。ただしこれらはうろ覚えで相違があるかもしれません(汗)
パトレイバーがメディア展開したのが時期的に『vsキングギドラ』の前後なので、ゴジラ誕生はタイムリーな内容だったという事ですね。
「私の役目は、終わった・・・」
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昨日に引き続き、「平成ゴジラ パーフェクション」について色々書いていきます。
昨日に比べれば、短いかと思いますf^_^;
・平成ゴジラの宝箱
まずは「平成ゴジラの特撮」、「労テク」とまで称される「VS」シリーズの迫力ある生の特撮を、特殊美術・撮影・照明・操演・特殊効果に分けて解説しています。
全て川北監督による解説もあり、スケール感ある大都市セット、決死のカメラワーク、幻想的なライト効果、自在なピアノ線技術、眩しいくらいの派手な大爆発が、「VS」シリーズの特撮の魅力なのだと感じます。
ただ、CG軽視の文がやや目立ったのが僕的に気になりました。
僕はアナログには出来ないスピーディーなCGアクション、きめ細やかなデジタル技術の画面作りも好きなので…
次は「平成ゴジラのかけらたち」、現像する劇中の小道具が紹介されており、各作品ごとに驚く事うけあいです。
例を挙げると、「VSビオランテ」のG細胞、「VSキングギドラ」の寺沢さんの著書やプラカード、「VSモスラ」の黄金のガネーシャ像、「VSメカゴジラ」のサーチアイ、「VSスペースゴジラ」の結城スペシャル、「VSデストロイア」の魚の骨、など・・・
特に書類や資料等は、本編ではあまり映らない文も拝見する事ができ、一部は後述のコーナーで詳細に見れます。
更に「VS」シリーズを振り替える上で外せない番外作品「怪獣プラネット ゴジラ」についてもメイキングシーンを含めて書いてあり、ボツとなった「VSキングギドラ」幻の次回作、「モスラVSバガン」での対戦怪獣、バガンのデザイン画も多々載っています。
水墨画風に描かれた竜神獣(プロット段階でのバガンの変化形態)は必見です。
そして極めつけはミスター・平成ゴジラこと薩摩剣八郎さんのインタビュー、川北監督による「VS」ゴジラへの思い、とっておきに小高恵美さんからの寄稿「三枝未希からの手紙」!
特に最後の寄稿だけでも、パーフェクションを買う価値がある程です。
薩摩さんは僕達に向け、かつて自らが演じていた「VS」ゴジラの様な生き方を語り、川北監督は短いながらも、「VS」シリーズへの愛情を強く感じる文を書いています。
「三枝未希からの手紙」は各作品での思い出と、「VS」シリーズ世代の僕達へのメッセージが綴られており、小高さんが今の「VS」シリーズブームの中であってもなお、お姿を見る機会が無かった事もあり、もはや感涙ものでした・・・
最後に、M.Artsが1ページ使って紹介されています。
・幻の平成ゴジラストーリー
ここでは「VSモスラ」の前に企画されていた、幾つかの検討用プロットが紹介されており、「VSモスラ」の元になったプロットの一つである「ゴジラVSギガモス」を始め、メカニコングが登場したり、ゴジラの体内を舞台にする点を共有した「ミクロスーパーバトル ゴジラVSギガモス(前述のギガモスとはまた別)」、「マイクロユニバース イン ゴジラ」など、どれも挑戦的なプロットです。
中には形を変えて実現したものもあり、どれも川北監督が携わった作品ですので、探してみてはいかがでしょうか。
・読む平成ゴジラプロップス
「VSキングギドラ」の劇中に出て来る新聞記事と、「ゴジラ誕生」の内容を見る事が出来ます。
特に「ゴジラ誕生」は、ゴジラ誕生祭2010にも登場し、内容が気になっていた方も多いかと思われますので、その作り込まれた内容を今こそ確かめて下さい。
ちなみに、この本の中に「人気アニメの用語」が出てきている、との事ですが、僕には分かりませんでした…
「特に『地球防衛軍』と称する環境保護組織は、現在進行している国家事業、バビロンプロジェクトに対して、ゲリラ的活動行為による、実力行使を売り物とする過激な団体として有名である。」の部分だと思うのですが、分かる方がいたら教えて頂けると助かります。
・劇中シンボルマークの世界
「VS」シリーズに登場する、様々なシンボルマークが記載されており、「G対策センターマーク」の様なメジャーなものもあれば、「青木一馬のプテラノドンマーク」や、「ゴジラ・メモリアルラウンジ」のシンボルマークなど、意外なものも収録されています。
・平成ゴジラ バーニング・コラム
ここからが「VS」シリーズマニアックの真骨頂!
「VS」シリーズ各作品についての様々なポイント解説や、ファン視点から見たシリーズのトピックスが載っています。
「VS」シリーズにおけるストーリーの不思議な共通項、地味な連続出演者、「VS」シリーズ世界の超絶技術、メカゴジラの多過ぎる武器設定案、激レアなゴジラスーツ「セボンゴジ」・・・ファンならニヤリとさせられる事、うけあいです。
なにせ、「VS」シリーズの聖地紹介の記事に「サラジア走り(ABJDS内ゴジラ誕生祭2010のレポート参照)」に触れた文があるくらいですし(笑)
昨今のブームの火付け役、「平成ゴジラ復活祭」の記事もあり、僕達も参加したゴジラ誕生祭2010についても書いてあったのが良かったです。
そして最後のトピックスは、なんと「超星神シリーズ」!
確かに超星神シリーズは、様々な面で「VS」世代必見でしたが・・・これを最後に持って来たのはびっくりでした。
ラストには、これまた「VS」愛にあふれる編集後記と、川北監督からの有り難いメッセージを記載し、パーフェクションは幕を閉じます。
2日続けになってしまいましたが、それだけ本書は「VS」シリーズの勢いや魅力、愛が詰まった本である事の証明です。
「VS」シリーズ世代の方々が作り、今同じ世代からの支持が高まっているからこそ出来た、素晴らしい一冊だと僕は思います。
度々「クロニクル」と比べていますが、クロニクルもまた「VS」シリーズファンのバイブルであったからで、両方を読む事で良い相互になり、より「VS」シリーズの良さに気付けます。
そして本書もまた、「VS」シリーズファンの新たなるバイブルになると、自信を持って言えます。
皆様も是非手に取って、確かめて下さい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
☆コメント☆
[宇多瀬] 03-03 02:25 削除
バビロン・プロジェクトは、90年代に東京で 発生した大地震で生じた瓦礫の埋め立てと首都圏の要地拡大や地球温暖化による海面上昇による首都圏水没の懸念がある21世紀に向けて東京湾を横断する堤防と高速道を建築し、新たな東京像を構築する国家プロジェクトで、その際土木作業用に急速普及した特殊車輪をレイバーといわれ、同時にレイバー犯罪やエコテロリストが急増、警視庁は特車二課を設立……パトレイバーの誕生である。
わかる人には後半の文句で映像が浮かびます(笑
[AWACS] 03-03 16:01 削除
その情報は『機動警察パトレイバー』という現代社会を舞台にしたミリタリー色が強いリアルロボットアニメです。バビロンプロジェクトは宇多瀬さんのおっしゃる通りで、分かる人にはアヴァンタイトルにある決まり文句で映像が思い浮かびます(笑)
地球防衛軍は作中でソ連の軍人亡命に乗じて軍用レイバーを奪取しようとしたり、仲間の釈放のためにハイジャックを実行したり、レイバーで銀行襲撃など色々活動しています。ただしこれらはうろ覚えで相違があるかもしれません(汗)
パトレイバーがメディア展開したのが時期的に『vsキングギドラ』の前後なので、ゴジラ誕生はタイムリーな内容だったという事ですね。