特撮

21:56
「権威が、壮絶に、終わる。」
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さて、今日は昨日参加した「帰ってきた怪獣映画クイズ王決定戦」のレポートを書こうと思います。
久々の特撮イベント・オフ会であり、エピソードがそれはそれは多いので確実に長くなりますが、是非最後までお付き合い下さい。


始まりは朝9時半、今回寝屋川まで母の車を使おうと言う事になり、皇さんとの約束の時間である11時半に間に合うように、2時間早く出発しました。
母はカーナビ無しで広島まで行った事のある人であり、昔母が行った事のある寝屋川は大丈夫だと、ドライバー本人も思って出発しましたが・・・町の移り変わりは想像を超えており、地図を片手にしていたにも関わらず正しい道を引き返してしまったり、同じ道を何度も回ってしまったりと、予想だにしない迷走の末に、約束の時間を少し過ぎて寝屋川駅に到着しました。
まず僕だけが降りて皇さんと合流し、皇さんに「シューイチ」と言う番組で放送された「巨神兵 東京に現わる」の紹介&メイキング映像+「復活!ゴジラファンタジー」が入った特製DVDをお渡ししつつ、一緒に車に乗って会場まで直接向かおうとしたのですが、ここでも絶不調の母が寝屋川の袋小路に迷い込んでしまい・・・母が下した決断は僕と皇さんを寝屋川駅に降ろし、先に会場まで行って貰うと言う事でした。
こうして12時過ぎに皇さんと共に寝屋川駅に降り、ソフトバンクの受付のお姉さんに道を聞き、猛暑の中を黙々と歩き、一度建物をスルーしてしまいつつも、開場時間の12時半をやや過ぎてようやく、会場のキャストさん本社ビルに到着しました。


会場は20人入れるかと言う狭さで、開催予定の特撮イベントやM.Arts・ガレージキットに販売用特製ポスター、「GFW」で使われていた「We Love X!」のろしが飾られていました。
イベントは既に始まっていましたが、新商品の紹介だったのが救いで、事前に予約した空き席に座って母に会場までの地図画像を送りつつ、入場特典のお茶を飲みながら話を聞いていました。
それから昼1時、何故かガメラマーチに乗せて今回のクイズの回答者(犠牲者?)である山本サトシ先生、島崎淳さん、中村哲さん、圓山剛士さん、そして前回のクイズ大会で一躍権威を落としまくって大人気となったガイガン山崎さん(以下ガイ山さん)が入場し、とても権威ある漫画家・ライターとは思えない酷い人物紹介をされていましたf^_^;
(本当に「垂涎」する島崎淳・うどん大名中村哲・「そして」(←重要!)、ガイガン山崎。)
そこから僕も毎週楽しみに見ている「マツコ・有吉の怒り新党」と言う番組にて、ウルトラシリーズと昭和仮面ライダーシリーズが取り上げられた時の裏話を話していた頃、母が無事会場に到着し、10分休憩を挟んでシークレットゲストが登場しました。
ゲストは平成以降のゴジラシリーズに欠かせない人物・西川伸司先生!
トークショーでは貴重な裏話が多数飛び出しましたので、覚えている限り紹介します。


・ミレニアンは鈴木健二監督が典型的な宇宙人のイメージ=タコが頭にあり、タコ型宇宙人になった。
・「ゴジラ2000」は「インディペンデンス・デイ」の影響があって、対UFOの作品となった。
・ミレゴジは基本的なゴジラデザインの完成型である「VS」ゴジラのデザインから脱却する為、ややバランスを崩して背鰭を鋭くした。鋭い背鰭の発想元は初ゴジの背鰭から。
・「×メガギラス」のゴジラアクションは、ミレゴジデザインの特徴を元に描かれた。
・FWカマキラスは元々裾野決戦に参加する予定であり、両鎌の形が同じになったのは「忘れていた」。
・FWマンダは守護神では無いので海棲生物の集合体のようなデザインになっており、FWアンギラスの腹部は出番の無かったバラゴンのもの。
・昭和ヘドラは三つ目(頭頂部に灰色の目がある)で、目のモチーフが女性にしかない「あれ」と言う事で、FWヘドラには男性にしかない「あれ」が付いている!?


その他にも「人の骨格をした人で無いモノが、日本怪獣の特徴」と言う名言が飛び出し、トークショーは終わりました。
西川先生自身はこの後もサイン会やクイズ大会のサポートメンバーとして残り、後述の絵描きクイズでは迷作の数々に驚かされていました・・・


クイズ大会を前にした10分休憩、今こそサインのチャンスと思い、持参して来たポケスペ22巻の単行本を手に山本先生に話し掛け、なんとサインを頂きました!
「好きなキャラはいますか?」と聞かれ、ぱっと思いつかなかったので、ポケスペ怪獣作画のはしりであるグラードンを無茶振りしながらも書いて頂き、僕の念願は早速叶ったのでした・・・
ちなみに最新巻を持っていなかったので、考えた結果怪獣作画満載であり、僕もお気に入りのルビー・サファイア編最終巻である22巻を持って行きましたが、グラードンのサインの参考にもなったので結果的には良かったかも…しれません(汗)
サイン画像は画集・弐の「その他」にアップしますので、是非ともご覧下さい。
山本先生、本当にありがとうございました!


充実の休憩を終えた2時半、遂にクイズ大会が幕を上げました。
最初に最下位へ人の罰ゲームが発表され、それはまさに公開処刑の名に相応しいものでした…
その内容は「2分40分間、ソフビを使って怪獣ごっこを観客の前でする」!
もうガイ山さんで決定と予告されつつ、早押しクイズ→漢字クイズ→英訳クイズ→絵描きクイズと進みました。
容赦なき罵倒・弄り・下ネタで進む中、開始早々いきなりテンパっていたガイ山さんが、観客の期待に見事に応える珍事を巻き起こして行きました。
早押しクイズ中にマンションの勧誘電話が来る、漢字クイズでそれっぽい漢字を書いてごまかす、英訳クイズ中に喋り過ぎて白紙、絵描きクイズで出題のマーカライト・ファープを適当に書いて何故かアンパンマンを書く・・・と、噂に聞く特撮芸人っぷりです(笑)
しかしながら他の回答者も負けてはおらず、山本先生はマーカライト・ファープの絵にモゲラを書いて失格になったにも関わらず、電送機を上手く書けなかった照れ隠しか、またモゲラを書いて失格。
圓山さんはゾーンファイターを書くように言われた結果、まるで子供の落書きの途中のような顔だけゾーンファイターを書き、「伝説」と言われる始末。
この「顔だけゾーンファイター」はキャストさん公式ブログの記事にて間違いなく紹介されると思います、ご自分の目で目撃して下さいf^_^;


夕方4時、いつの間にか母とスタッフさんがすっかり馴染んでいた休憩の後に第二部が始まり、今度は歌唱クイズ→歌詞当てクイズ→ジェスチャークイズ→早押しクイズの順に進みました。
無論、二部でも珍回答が相次ぎ、山本先生は歌唱クイズで「かえせ!太陽を」を暗めに歌って突っ込まれたので、「ガッパマーチ」を明るく歌ったら間違っていたのに放置されてしまい、やけになりながら曲の最後まで歌い切る羽目に。
中村さんはジェスチャークイズでイリスを表現して「盆踊り」と揶揄され、観客の方が代わりにやる事でようやく正解。

そして、ガイ山さんは歌唱クイズで「クレクレタコラ」を無理やり歌わされ、早押しクイズで青河童をプレデター、M11の役者をグレンチコと言ってクイズの最後まで外人=グレンチコでいじられ続け、妖星ゴラスのジェスチャークイズにて「千葉真一さん」と称される熱演を魅せていました…
最後は「ルシイルアンダソン」なる、海外版初代ゴジラの変な日本人の問題で全90問の怪獣クイズが終わり、運命の結果発表。
一位は山本先生が二冠を達成し、西川先生が持って来た鈴木監督書き下ろしのミレゴジ&ミレニアンの絵が入ったTシャツをゲットしました。
そして最下位は他と大差を付け、この場にいる全ての人々の予想を裏切らなかった、あの人・・・言うまでもなく、ガイ山さんでした。


無情にもガイ山さんの前にソフビが置かれ、2分40秒の公開処刑「ガイ山ファイト」は始まりました。
内容についてはキャストさんのブログで紹介されると思いますし、動画もアップされているとの噂もあったり、文字数の都合があったり、何よりガイ山さんの名誉の為、あえてこの場では詳しくは書きません。
ただ、内容が気になる方はご連絡して頂ければ、こと細かに解説致します(笑)
ガイ山ファイト終了後は抽選会となり、僕は会場でやっていたオーナメント特撮くじのタダ券が当たりました。
ただ、母と皇さんは特撮と恐らく全く関係の無い「TRON」なる映画のよく分からないグッズが当たってしまい、残念がっていました…
皇さんはその後西川先生のサイン会に参加して直筆のミレゴジサインを頂き、僕はタダ券でギロンの、入場時に渡されたアンケート内の問題に正解した景品として、母の分も含めて大魔神と昭和メカゴジラのオーナメントを貰いました。
この戦利品については、画集・弐の「フィギュア画像」にアップします。
サイン会後は会場の人全員でゴラスごっこをしながら集合写真を撮り、会場を出た時にはもう夜6時半でした。
そして大阪駅まで皇さんを車で送り、夕飯の買い物にスーパーに寄りつつ、夜8時半に無事帰宅しました。


長々と書きましたが、まず今回のイベントの冒頭で車を使ったがばかりに約束の時間に遅刻、イベント会場にも開場時間に間に合わなかった点について、皇さんとキャストさんには本当にご迷惑を掛けてしまいました。
会場に着いた後も基本的に汗だくな僕が隣にいましたし、イベント自体が素晴らしかったのでまだリカバリーがあるものの、皇さんとの久々のオフ会としては台無しです。
母の車に頼らず、電車で行っていれば・・・
言う程の権威も無いに等しいですが、今日権威が壮絶に終わったのは、僕の事なのだと思います。
この場を借りて、改めて謝罪致しますm(_ _)m


その分、イベントはとても楽しかったです!
まさに特撮好きによる、特撮好きの為のイベントで、何より地元・大阪で開催されたのが嬉しかったです。
ちなみにクイズの内容については怪獣映画クイズと言いつつ、ウルトラシリーズやマイナーな特撮・怪人映画、中には仮面ライダーシリーズからの問題もあり、分かったのは半分くらいでした。
また、観客もクイズに参加出来ると書いていましたが、それは戦利品の所でも触れた「アンケート用紙内の問題」の事でした(汗)
ただ、あまりにはっちゃけ過ぎたこのイベントの影響で、特撮ライターさん達の見る目を変えてしまったのは否めませんが(笑)
もうキャストさんの場所も分かりましたし、次回はどんなイベントがあるのか楽しみです。
来年の「第三回怪獣映画クイズ王決定戦」の開催を期待しましょう!
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好釦