特撮

22:03
「ガメラは・・・一人じゃないわ。」
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お久しぶりです(汗)
ここ一週間来て下さった方はもうお気付きだと思いますが、一週間前に「擬人怪獣シリーズ」を追加し、web拍手の名前を「電網拍手釦」に変更しました。
今日の日記は非常に長くなりますので、詳細についてはまた後日。



さて、遅れ過ぎて今更感もありますが、今日は先月24日より開催された「京都怪獣映画祭NIGHT2」のレポートを書いて行こうと思います。
メモを取っていて、助かりました・・・



24日、暗くなる前に京都に到着したいと言う母の意向で、昼3時からの行動となりました。
会場近くに食事出来る所が無い場合を想定して、まず近くのスーパーで食品や飲み物を買い込んでから、車で京都に出発しました・・・が、行く先々で何故か渋滞に引っかかったり、京都の複雑な地形に迷わされ、夕方6時頃に着くつもりが到着したのは夜8時半でした(汗)


会場の京都みなみ会館に到着後は車の中で買い込んだ夕食を食べ、みなみ会館に入ってエントランスで開場を待っていました。
と、そこへ3日のゴジラ誕生祭&ガンヘッド上映会にてお世話になり、今回の上映会での再会を誓った名古屋の方がやって来ました。
ずっと「名古屋の方」と呼ぶのも何なので、以後胸に付けていた科特隊のバッチから、「ハヤタさん」と呼ぶ事にします。
お互いに再会を喜び、初対面の母とハヤタさんが挨拶した所で、京都映画祭2の前プログラムの「異形 新耳袋」の井口監督、更に今回のゲストである筈の原口智生監督が普通にエントランスにやって来た後、母を交えてハヤタさんとトークになり、同世代と判明した母とハヤタさん間で「東宝チャンピオン祭り」を筆頭に、70年代トークに大盛り上がりでしたf^_^;
母自身が「よくそこまで覚えてますね…」と、ハヤタさんの深い知識に驚いていましたが。


そうしている内に夜10時、キャストさんが到着。
挨拶を交わしつつ、展示物の準備を始めたので一旦会場を出て、厳しい寒さの中で前売り券に書いてあった番号順に整列していたのですが、もうすぐ再入場と言う所で会場へまたしても普通に現れ入って行く原口監督、そして何人もの人に囲まれた、和服の女性の姿が入場・・・
どことなく女性の正体が分かりつつ、10時半に怪獣や超兵器だらけになった会場に再入場しました。
ここで入場者特典であり、今なお一部で話題沸騰中のオーナメント「インファント島の怪骨」と、ポンポン砲のガレージキットを貰いました。
怪骨の写真は画集にアップしましたが、ポンポン砲については自分で作らなければならず、僕にそこまでの技術はありませんので、来月にキャストさん本社で開催予定の「ポンポン砲製作イベント」でちゃんと完成させてからアップしようと思います。


上映スペースは座席が決まっておらず、番号順に座る場所を好きに決めるパターンで、後半の番号だった僕と母はバラバラの空き場所の中から座る場所を中々決められずにいました。
そこへ先に入場していたハヤタさんが「自分の隣に座りませんか?」と誘って下さり、最前列右寄りの席に座る事となりました。
常に首を上げないとスクリーンが見えないので肩と首は辛かったですが、足と気持ちは楽でした。
そして夜11時、京都映画祭ナイト2が始まり、最初のプログラムである「妖怪大戦争」が始まりました。
初見でしたが、個性豊かな妖怪達は見ているだけで楽しく、シンプルながら分かりやすい王道の対決ストーリー、西洋からの脅威・ダイモンの恐ろしい数々の奇術、そして今なお語り継がれる、ラストの幻想的な百鬼夜行・・・
見所満載であり、数々の妖怪伝承が残る日本だからこそ出来た映画だと思いました。
とりあえず、本作を見ると河童が好きになりますよ!


日付変更線が変わり、25日を迎えた深夜0時過ぎに上映が終了し、ゲストの原口智生監督と、「妖怪大戦争」にて千絵姫役で出演した川崎あかねさんが入場されました。
テンガロンハットの似合う原口監督は「妖怪と言えば大映妖怪です。」と言う程に大映妖怪への愛を昔話を交えて語り、本作に登場する激レアオリジナル妖怪・海ぺろりんが上映を観てはっきりと確認出来て感動したとの事。
再入場待ちの際に見かけた、和服の女性の正体であった川崎さんは見ただけでオーラの違いを感じる、とてもお美しい大和撫子な方でした。
大映妖怪映画を出演者の方が語る機会はそうそう無いと言う事で注目されていた川崎さんのお話でしたが、本編ではあまり絡んでいない妖怪達と現場ではよく話しており、1カットに1日掛ける程に現場はこだわっていたそうで、本編で終始着ている和服についても着崩れに厳しく、日本舞踊を習っていた経験を和服の演技に役立てたものの、あまりに続くテイク重ねに号泣した事もあり、「フィルムは紙じゃない。」と言う監督からの言葉にショックを受け、撮影終了時も「お疲れ。」の一言だけだったらしいです。
しかし上映を見て川崎さんは感動し、当時妖怪シリーズと同時上映だった昭和ガメラシリーズの湯浅監督はその完成度に驚嘆していたとの事。
また、原口監督は昔フランスのイベントで妖怪大戦争が上映された時の事をお話しされ、上映後会場では割れんばかりの拍手が起こり、フランスの本屋には妖怪漫画は無いのに妖怪図鑑が置いてあったらしく、川崎さんが「今度フランスに行ってみます。」と言う一幕も。
クォリティの高い時代劇を生み出す大映美術と、映画の生命力を感じる日本特撮は世界一である、と原口監督は誇らしくおっしゃっていました。


トーク終了後、お2人に花束が進呈され、川崎さんが退場。
残った原口監督が今回最後に上映される「ガメラ3」について少々のお話をされ、ガメラの右腕破壊は原口監督のアイデアで、ネタに困っていた樋口監督が酒場でそれを聞いて採用した、との証言が!
設定画通りに造形出来ない自分には造形力が無い・・・との自虐も飛び出しつつ、トーク終了。
原口監督が退場してサイン会に移り、サイン会の参加権利付きの2000円分の商品券を買い、妖怪大戦争のブロマイドを購入。
原口監督と川崎さんからブロマイドにサインを頂いただけでなく、3ショット写真と握手までして頂きました!
緊張の余り川崎さんとの握手を忘れそうになりましたが(汗)、ほんの少しの間ながら密度が高いサイン会となりました。
お2人のサイン入りブロマイド写真は、画集・弐の「その他」に載せていますので、原口監督魂の一言「ガメラは甲羅が命!」を是非(^^ゞ


その後会場のガレージキットを写メし、深夜2時に「モスゴジ」上映。
何度も見ている筈なのですが、やはりスクリーンで見るとまた画面の凄さが違いましたし、怪骨もしっかり確認出来ました(笑)
深夜3時半過ぎに上映が終わり、休憩中にサイン会の時から目を付けていたオーナメントのモスラ誕生を、商品券の残200円分を足して購入。
こちらについては、「フィギュア画像」へ。
深夜4時に「ウルトラセブン ウルトラ警備隊西へ(前編・後編)」が上映され、非常に状態の良い16mmフィルムで昔のテレビ特撮作品を劇場で丸々鑑賞すると言う、貴重な体験が出来ました。


それから数分の休憩を挟んでシークレットとされていた特別映像が流され、内容は三池敏夫特美監督へのインタビュー映像でした。
主にガメラ3の美術に関する話で、ミニチュアは本編との違和感の無いリアリティさを求められ、実写とミニチュアのカット割りが可能な程の出来だった事、ハチ公像が燃えるカットはミニチュアを横にして下から炎を出して撮影した事、京都決戦は当初清水寺で行われる予定だった所を完成したてだった京都駅ビルを気にいった樋口監督が変更した事、最初は実写より高価だったCG技術は様々な所で使われる内に安価になり、逆に実写の方が高価な技術になってしまったが、現場の意見がその場で採り入れられ、見る側が予想出来ない驚きを与える技術である事などを話され、現在「エヴァ:Q」の同時上映の「巨神兵東京に現れる」にも触れつつ、最後に実写とCGが逆転したきっかけとなった本作の美術を楽しんで欲しい、と締めくくって終了。
そしてその直後、僕と母が待ちわびた「ガメラ3」がいよいよ上映されました。
13年振りに劇場で見たガメラ3は、もう全てのカットで目を離せない、目が釘付けに状態になり、CGだからこそ出来たハイスピードな一戦、ガメラとイリスの空中戦は呼吸をするのを忘れそうになる程に見入っていました。
ラストでガメラが京都駅から去る時、その横で長峰さん達が細かい動きをしているのが分かるくらいに画面の情報量も多く、リアルタイムに劇場で見たこの作品を再びスクリーンで見れて、本当に良かったです・・・



朝7時、ガメラ3の上映終了を持ってイベントは幕を閉じ、みなみ会館を出て少し肌寒い、京都の朝の空気を吸いました。
ここで共に夜中を過ごしたハヤタさんとまた再会出来る事を願いながら、名残惜しくもお別れし、すぐ目の前に建つ東寺を撮影。
車に乗って京都を去り、混雑していた行きと全く違う快速運転で大阪に帰り、道中マクドナルドでモーニングを食べたり、昨日の出発前に買い込みに行ったスーパーでまた買い物をしつつ、朝10時に無事に自宅に帰宅しました。



今回はとにかく、貴重な体験が出来たイベントでした。
大映妖怪映画に触れる機会が出来たり、ウルトラセブンを劇場で見れたり、初めてオーナメントを購入してみたり、相互サイト様との交流とはまた違う、リアル交流が出来たり・・・
勿論、ガメラ3を劇場でまた観れた事がとにかく嬉しいですし、怪骨で話題沸騰中のモスゴジも観れて良かったです。
来年第三弾が開催されれば、是非行きたいと思います(^^ゞ
イベントを盛り上げたスタッフの方々、一緒に参加した母とハヤタさん、遅れましたが…本当にありがとうございました!
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好釦