特撮

19:37
「・・・オイルが、切れた。入れといてくれ。」
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今日は約一ヶ月遅れましたが、昨年京都みなみ会館さんで開催された「京都怪獣映画祭ナイト6」のレポートがようやく完成しましたので、以下に書いていこうと思います。
ただ、どうしても言いたい事があって長いのと、やや時間が空いたので細かい部分に間違いがあると思います。
その点をご了承下さいましたら、先にお進み下さい。






夜7時、お互い2016年最後の仕事を終えて出発。
高速道路を使って順調に向かい、8時過ぎにみなみ会館さんに到着。
キャストさん特製ポスターカレンダーの抽選券も兼ねたシン・ゴジラ(字幕版)の当日券を買い、近くのスーパーで買い出しをして、車内で夕食を食べました。
それから9時に映画祭の前哨戦とも言える四回目のシン・ゴジラが上映開始。
内容の素晴らしさについてはもはや説明不要ですが、字幕はDVD・BD版に付いているものと恐らく同じ感じでした。
字幕付き本編と言うとやはり家で見る感覚ですから、それを劇場で観るのは新鮮でしたね。
テロップが多いので画面の情報量が増えてはいますが、会話の内容が分かりやすいのは確かなので、3回目以降に観るのには良いかと思います。



11時に上映が終了し、この後の映画祭本番があるので一旦退席。
カレンダーは残念ながら当たりませんでしたが、整列中になんとハヤタさんと遭遇。
お互いに元気なのを確認し、11時半に映画祭が開始されました。
まず、早速登場された今回のゲスト・柏原寛司さんと共に「クレクレタコラ」を鑑賞。
こだわりの(?)柏原さん+東宝セレクションにより6本予定が8本に変わったこの上映会、4本でもきついと言う人がいると言われる数の倍を一気に見たものですから、5本目辺りから確実に頭がおかしくなり始めていたのが自分で分かりました(汗)
「ウルトラファイト」や「レッドマン」すら霞む、低予算東宝怪獣劇(タコラ達はああ見えて怪獣です!)を堪能しました・・・



12時、上映終了と共にトークショーが開始。
開口一番にタコラ缶バッジを無理矢理付けられた!と言ったり、ここで書くには危ぶまれるような事をズバズバ言ってしまったりと、柏原さんは軽快でかなり面白い方でした(笑)
ここからは、トーク内容を書いていきます。


クレクレタコラ参加は大学生の頃で、前任の人が真面目故に上手くいかなかったのが理由だったそう。
かの「傷だらけの天使」や「俺達の勲章」もタコラのすぐ次に手掛けていたそうです。
若手が参加した途中からタコラは壊れた始めたと言われていますが、柏原さん曰くプロデューサーが壊れていたとの事f^_^
そんなタコラが柏原さんの脚本デビュー作にして、なんと現場の副監督も努めていて、タイトルなどに東映作品的パロディが多いのは自分の影響らしいです。
放送当時はタイトルのテロップが付いていましたが、その影響でタコラがき〇がいになる話などがLD未収録になってしまったらしく、当時の時代を考えてもだいたいヤバい話ばかりだとおっしゃっていました。
ちなみに「シン・ゴジラ対タコラ」はタコラが勝つそうで、理由は「最後はき〇がいになればいい」!
更に以前タコラを2時間見る事になっておかしくなりそうになった経験から、「オススメは一日5本まで。まとめて見ちゃダメ!」との事。
以前「マツコ・有吉の怒り新党」でタコラが新・三大~で特集された時、紹介された話は東宝のプロデューサーさんが自ら選んだそうです。

ここで「VSスペースゴジラ」の話に。
三村渉さんがヤマトタケルに行ったのと、タコラで東宝に縁があったのが参加のきっかけで、先日お亡くなりになられた山下賢章監督とは昔から草野球チームなどでお世話になっており、自分と違って真面目な人だがウマは合う人だったそうです。
ゴジラ映画はキンゴジから見ていて、中でも宇宙モノが好きで「シン・ゴジラ」で宇宙大戦争マーチが流れて満足したと言っていました。
地球防衛軍が大好きで、モゲラは好きだったので再登場を喜び、他にはバランやマタンゴが好きだそうです。分かっていらっしゃる!
ここでゴジラ6の最初期ストーリー案ファックスを出され、なんと中身を口外しない条件で見せて下さいました!
その中でかなり無茶ぶりな10ヶ条があり、それをどうにかクリアしたのが「スペゴジ」本編なんだなぁ・・・と、柏原さんの仕事ぶりを尊敬致しました。
既に自分の中に映像が出来ていて、川北監督のパワーが強くて代わりにドラマが削られた本編には最初違和感があったそうですが、今はそれほどではないとの事。
脚本家視点イチオシは結城さん視点で見る事で、自分に唯一年賀状をくれた小高恵美さんへの嬉しさから三枝さんをヒロインにしたそうです。
最後に柏原さんから逆撮影され、タコラを初めて見た人の数を見て「DVDボックスが売れるな・・・」と呟いていました(汗)


トークショーが終わり、フォトセッションに入る前にサプライズゲストとしてなんとタコラとM11・・・ではなくロバート・スコット・フィールドさんが登場!
M11はともかく(汗)、まさかのタコラの登場にフォトセッションは大いに沸き、何だかチョンボに見えなくもない木原さんにタコラがよく絡みに行ったり、M11とクレクレファイトをしたり、柏原さんが何故か助手をしたりと、素晴らしいフォトセッションとなりました。
そのままサイン会に入り、その間劇場内では再登場したタコラの撮影会も始まりました。
ゴジラ誕生祭2012時に橋爪さんと山下監督にサインを頂いたスペゴジ超全集に柏原さんから念願のサインを頂き(柏原さん曰く「こっちの方が珍しくない?」)、サイン会参加の為に買ったスペゴジブロマイドにも満足したのですが・・・ここで苦言を呈したい事が起こりましたので、最後に言わせて頂きます。



1時半に柏原さんとタコラがお帰りになり、「フランケンシュタイン対地底怪獣」が上映。
今回はタコラ・・・ではなくタコ乱入(テレビ放送)版で、12年前のGFW公開直後に深夜のテレビで放送していたタコ版をビデオに録画し、当時高校生でお金が無かったのもあって何回も見ていました。
なので最近劇場公開版しか見る機会が無かったのもあり、このタコ版が久々に見れるのが嬉しくてたまりませんでした。
ですが、久々だからかやはり大ダコが登場する辺りからは唖然としましたね(汗)
今見ても、とても倫理的に複雑でデリケートな内容を扱いながら娯楽性も失わずに成立させたストーリーと特撮の完成度は高いと思います。



3時に終了、休憩を挟んで3時半に「円盤大戦争バンキッド」が上映されたのですが、上映前にこれが京都みなみ会館さんでの怪獣映画100本目の上映と言う発表が!
吉田館長にキャストさんから花束が手渡され、華々しくバンキッドが上映開始。
劇場で上映されるのは東宝チャンピオンまつりのラインナップで上映して以来で、僕も初めて見た本編は・・・中々突っ込み所満載でしたf^_^
しかも途中でフィルムがずれて画面が半分入れ替わった「簡易3D」状態になったのが印象的でしたね・・・
それから続けて「恐竜・怪鳥の伝説」が開始。
これまた初見、色々アレな前評判は聞いていましたが・・・すみません、前評判通りでした!
「駄作なんて存在しない」が信条の僕ですが、そんな僕でも流石に色々擁護出来ない点が多いです・・・!
とりあえず、この作品は子供向けではありません!R15でもいいくらいです!
画面が赤みがかっていたのが救いでしたが、グロシーンはもう本当にきついです・・・
あれに比べたら、僕のトラウマ「対メカゴジラ」のアンギラス顎裂きシーンすら可愛く見えます。平成ガメラも逃げ出すでしょう・・・
駄作云々は関係無く、興味本位で本作を見ない事を固くおすすめします。
見てどうなっても自己責任ですよ!



5時過ぎに上映が終わり、休憩中に母がなんとM11がさりげなく売っていた自作CDを購入。
母曰く、「誰も買ってくれなくてちょこんと寂しく座っていたのが可哀想だったから」との事(汗)
それから5時半に母待望の「VSスペースゴジラ」が上映。
リトルやフェアリーモスラが出てくる度に可愛いとご満悦の母、僕も4年ぶりに劇場で見るゴジラもスペゴジもMOGERAも最高にかっこよく、満足。
誰がなんと言おうと、本作は理屈なんていらないエネルギーが満載のゴジラシリーズの傑作です!異論は認めません!



7時半に上映が終了し、もはや恒例になった来年の年間上映イベント「超大大大全集SDX」の予告。
予告映像がかなり豪勢になったなぁ・・・と思いつつ(笑)、映画祭が終了。
いつの間にかハヤタさんがいなくなっていた事に気付きつつ、京都を後にしたのでした・・・






今回はキャストさんも認める異例のラインナップでしたが、その分この「関西」の「キャストさん」のイベントだからこそ出来る、中々見る機会の無いものが見れました。
映画祭前のシン・ゴジラから参加しましたから、半日くらいは特撮漬けだった事になりますからね。
「2」から参加して、今回で5年になりますが・・・やはり特撮に生きる身として、こんなに贅沢な年納めはありません。
今年も「7」があれば、必ず行きたいです!






さて、ここからは前述した「苦言」です。
一応嫌な方の為にクッションは設けましたが、こういったファンメイドの特撮イベントに参加した事のある方も参加する予定のある方も、出来ればご覧下さい。










苦言なんていったい何事かと申しますと、柏原さんのサイン会の際に勝手に先頭の人が撮影会を始めた事で、予定が切羽詰まる段階までに遅れて行ったと言う事があったのです。
正直、前々からサイン会なのに長々とゲストの方にファンが色々注文や話をして、進行が遅れがちになっていた現状を不快に思っていました。
気持ちは分かりますよ、憧れの人が目の前にいるわけですから話したい事もたくさんあるでしょうし、自分の存在を覚えていてもらいたい、アピールしておきたい・・・そういう僕の中にもそんな気持ちがあるのは否定しません、事実です。
ですが、だからこそ他人に迷惑をかけてはいけないんです。溢れる思いを堪え、他の人が迷惑しないように何事も最小限に控えなければならないんです。
記念撮影は駄目なのに先頭のファンが勝手に撮影を始める→後ろのファンもそれに便乗・常態化→今止めたら後ろの人が自分はどうして駄目なんだ!と言う事態になるかもしれない→撮影禁止と言いにくい状況になる・・・
この悪循環、明らかに勝手に撮影会を始め、誰も止めなかったファンの過失でしょう。
キャストさん達は毎回「一人でも多くのサイン会の参加とイベントのスケジュールの為、迅速な進行のご協力をお願いします!」と大声で念を押していますし、記念撮影が可能かどうかはちゃんとサイトに載っています。
それを自分の勝手と思い込みで強行するのは、ただの傲慢です。誰もしていいと言っていないなら、してはいけないんです。
途中で記念撮影禁止が再度通達になり、タコラがいたのでマシでしたが会場に嫌な空気は流れ、サイン中の僕をスマホで撮ろうとしただけの母がスタッフの一人に無理やり静止させられ、スマホを落としかけるなんて事もありました・・・
あっ、勘違いされないように言いますと「記念撮影」はゲストと並んで「はい、チーズ!」と写真を撮る行為です。その分時間がかかります。
母はサイン中の僕の姿を横から撮ろうとしただけです。時間なんてかかりませんし、邪魔でない位置からやっていたので誰にも迷惑はかけません。
「撮影自体をしないで下さい!」と言われていたら問題ですが、あくまで「記念撮影」を禁じたのであって、この撮り方はこれまで特に注意されてはいません。むしろこれで僕のスマホが壊れたら、そのスタッフに賠償責任が生じてしまいます。
こんな事態になる程に時間が切迫していたという事です、遅延さえ無ければ母が無理やり静止させられる事もなかったでしょう。
そして先頭にいたのは年間パスを買っている、生粋の特撮オタクです。つまりファンと言う意味でも、特撮イベントの参加者と言う意味でも、人生でも大先輩の人達の筈です。
そんな人達が、こんな事をしていていいんですか?
「シン・ゴジラ」などをきっかけに入って来る後輩の人々に、悪い印象を与えてどうするんですか?
先輩は後輩の不安を少しでも消し、長くファンでいて貰う為に特撮とは、イベントとはこんなに素晴らしいものなのだと、その背中で教えなければならない筈です・・・それなのに、あの有り様は何ですか!
自分さえよければいいなんて、特撮に関係なくあってはならないんです。これはパーティーではなく「サイン会」なんです!
貴方達の自己満足を満たす為だけにやっているんじゃないんです!恥を知れ!!
心覚えのある方は猛省し、これからと言う方は悪い見本にならないよう、マナーを守って皆さんが楽しいイベントになるように心がけて下さい。
僕達ファンの言動が、特撮のこれからを左右するのですから。
大口を叩いた僕もそうならないよう、これからも精進して行きます・・・!



以上で終わります。お目汚し失礼致しました・・・
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好釦