小説②

23:56
「僕は・・・僕は君が好きなんだぁーっ!!」
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さて、今日は「G」クロ婆羅陀魏編第一章、「‐GAMERA‐ 僕らの守護神」について色々・・・つまりメイキングをダラダラと書いて行こうと思います。
第二章の構想や来週に迫ったクレーン試験であたふたしてはいますが、これだけは書いておこうと思いまして・・・
ネタバレ満載ですので、見終わった方のみ下に進んで下さい。






この物語を書こうと思ったきっかけは、昨年の第二回ABJDSオフ会の時の意見です。
この時僕は合作第二弾の案として「ゴジラVSガメラ」と言うのを出しまして、その時にガメラ側の設定を考えていたら、無償にガメラを題材にした小説を書きたくなりまして・・・(汗)
それから第二弾が「G」クロと言う形で決まった後もガメラ小説を考え続け、誰もが書きたいであろうこの題材を頼み込む形で最初に持って来たいとABJDSの方々に言った所、快諾して下さいました。
これには本当に感謝の気持ちで一杯なのですが、これだけの熱意がありながら完結に半年を費やしてしまったのは、恩を仇で返すかのような行為だとつくづく思っております。
確かに前作「Next『G』」に比べて小説に情熱を注ぎにくい状況なのもありますが、それ故自分に対して更に怠慢になっていた点は否定出来ません。
ともあれ、何とか完結に導けて良かったです。


本作の背景ですが、元にした・・・と言うより元ネタになったのは、一つは誰もがお分かりの通りの「小さき勇者達~ガメラ~(以後「勇者ガメラ」)」、もう一つは昨年観に行った「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」です。
前者はストーリーの主軸や一部設定、後者は主に主要キャラの設定の参考にしており、何故この二作品を混ぜたのかと言うと、平たく言えば「ガメラで恋愛物をしたい!」からですf^_^;
エウレカセブンについてはテレビ版の設定も多少は含まれており、つまり憐太郎と紀子がレントンとエウレカ、験司達Gnosisはゲッコーステイトのメンバーが元ネタです。
まぁ、大半は名前だけ融合したと言う感じですし、Gnosis自体は最終的に大学のサークル感覚な組織になってしまいましたが(汗)
また、冒頭の幼年期の下り等、ストーリーの一部に「ポケ虹」の物語を意識した点もあります。
紀子を除いて各キャラの名前は元ネタとなったキャラの名前やら、その名前自体の元ネタすら無理矢理もじったものですので、奥の奥まで調べてみると由来が分かるかもしれません。
ちなみに「紀子」の由来はラテン語で「知る」を意味する言葉「nosco」からで、エウレカの名前の由来が「分かった!」を意味する古代ギリシャ語「ユーレカ(ユリイカ、ユリーカ)」からなのを意識しています。
「験司」についてもこれはオリジナルの名付けで、蛍とセットである事を印象付ける為に「『ゲンジ』ボタル」から採りました。
蛇足ながら、蛍は逆から読むと「蛍光」になる洒落が入っていたりします(汗)


勇者ガメラからの参考はストーリーの主軸の他、憐太郎の父親や親友2人、逸見の設定元になりました。
ただ名前については独自で、父親の晋は仮面ライダー龍騎から(真司と蓮)、拓斗と透太は名字が遊戯王(遊戯と城之内、頭文字を足すと「友情」になる)に、本名が亀と甲羅の英語読み(トータス、タートル)、逸見は単に「偏った見方」からですf^_^;
主役のガメラについても基本はトトですが、一部設定に平成三部作や昭和ガメラと、歴代ガメラのいいとこ取りで、どちらかと言えば昭和ガメラに近い雰囲気を目指しました。
名前の名付け方や主人公から見たポジションも、原典では「ガメラじゃなくてトト」なのをこちらは「玄武じゃなくてガメラ」にしたのもこだわりです。
ただ、今回の話が憐太郎と紀子の恋愛に焦点が寄ってますので、ガメラがやや地味なのは否めませんが(汗)
まぁ、散々引っ張った分ガメラ完全体化は気合いも入ってカタルシスある場面になったと思いますし、勇者ガメラがガメラ寄りの話だったので、そこはご理解を・・・
ちなみに今回のガメラの必殺技「ブレイ・インパクト」はトトの必殺技「トトインパクト!」から、「ブレイ」は勇気(brave)と炎(blaze)を掛けた言葉です。


今回オリジナルの要素について。
まず、冒頭の目次に書かれた一文は「ガメラ 大怪獣空中決戦」の主題歌「神話」の歌詞を多少もじったものです。
気まぐれに書いた物なので特に大きな意味はありませんが、期待感を煽る文にはなったと思います。
次に今回、僕の書く小説ではタブーとしている流血描写を入れていますが、恋愛描写を始めとする単なる挑戦だけでは無く、ガメラや「巫子」を描く上でこの描写は避けられないと思い、思い切って入れました。
他の方の作品に比べれば、まだまだ全然甘くはありますが・・・
それからWeb拍手の予告編に隠された秘密は、憐太郎と紀子がクモンガを前にガメラを呼ぶ際、目を閉じている時の心の声でした。
前作の短編でもやったネタで、同じ台詞が出てくるので分かった方も多いと思います。
舞台をつがる市にした理由は「北に位置する」「遺跡がある」のが大きな点で、亀ヶ岡遺跡の存在は本当に助かりました。
今回の敵役がクモンガになったのは、元々出す予定だったギャオスの代打ですが、ガメラの未成熟体と完全体の時の闘いの両方に釣り合うのも理由にありました。
捕食描写も得体の知れない存在に「食われる」と言う恐怖、クモンガが倒すべき存在であると言う点を強調する為、生々しい演出にしています。
更に、実はクモンガ起用は母のアイディアだったりするのですが、本当にぴったりな怪獣を選んでくれました。
と、ここで「バラゴンでもいいんじゃないか?」と思った方も多いと思いますが、バラゴンは個人的に当サイトの「‐」シリーズでのバラゴンの印象が強く、それに途中参加の華墨さんの第一章の事を考えると、やっぱりクモンガで良かったと思います。
ちなみにクモンガが襲ったマンションにいた少年少女は、まんま某TOGのラント3兄弟幼年期です(笑)
あと、「G」クロが一応2010年の「G」発見までは現実世界と同じ歴史を歩んでいると言う事で、あえてアイスの名前は実際の物を使いましたが、それ以外の怪獣関連の話は名前以外嘘ですf^_^;
バイラス、パイラ人、ダイゴロウ、ガメロン、カメーバ、ザノン号・・・我ながらマニアックな名前ばかりですね(汗)



無駄なまでに長々と語ってしまいましたが、それだけこの作品には色々なものや思いが詰まっています。
これからも第二章以降、様々な物語が続いていきますが、その全ての始まりであるこの第一章が、皆様の中に少しでも残る物があれば幸いです。
第二章以降も、どうかご声援お願い致します!
最後に、ここまで見て下さった方へ、心から感謝を申し上げますm(_ _)m
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好釦