小説②

20:22
「これが私の、殺劇舞荒拳っ!!」
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さて、今日も「GRAETEST」について語るの第四弾、今回は白虎・瞬ルートについて詳しく話していきます。




瞬ルートは他ルートに比べて「一捻り」したルートにしようと思い、瞬が初期の頃を思わせる悪人になる事で話を進める展開にしました。
しかし、その展開が決まるまでが難航し、今でも少々納得していない点もあります。
一応他ルートに比べると設定や描写に一歩踏み込んだり、分岐が終わってすぐに「幕間」に繋がるなど、一捻りしたルートに出来たとは思いますが、それが各ルートで一番ページ数やボリュームが長くなった理由です(汗)
ルートのベースにしたのは現在進行中の「G」クロ第二章・白虎編で、ここでも基本設定や登場人物は同じですが、舞台は中盤に訪れる岩屋寺を中心にしました。
バラン繋がりで、良い名前の場所を見つけられたと自負していますf^_^;
それに先に瞬ルートで岩屋寺絡みの描写を書いていた事で、「G」クロで書く時の参考になって助かりました(汗)


そんな瞬ルートの巫子枠、初之穂野香について。
第二章がTOHに影響されまくって出来た作品なので、勿論穂野香のモデルはヒロイン・コハクです。
ただ、「G」クロでの穂野香は全体的に心を失った状態、コハクで言えばスピルーンの無い序盤での状態か、後述のアンバーの意識が乗り移った状態で進みますので、今回は「心を取り戻した穂野香が主人公の物語」として書きました。
それ以外は外見・性格・声、長編ではカットした「火炎の能力者」な点までほぼ一緒です(汗)
名前はコハクの名字「ハーツ」をもじって「初之」、本名はコハクが炎使いなので、炎の語源になった「火の穂」から自然を思わせる漢字を当てて「穂野香」としました。
元ネタからそのまま持って来たようなキャラではありますが、「G」クロでは「本来の彼女」の出番が全くない都合もありますし、巫子最年長と言う事でリーダー性を多少備えた、ある意味樹以上に男らしく感じるエネルギッシュな女性キャラとして、立ち位置が確保出来たかな・・・と思います。


それから本作では邪魔者枠であり、「G」クロでは主人公かつ本作の世界にも登場してしまった、初之隼薙について。
穂野香の話でもうお分かりの通り、彼はTOHのヒスイがモデルです。
違うのは茶髪である程度で、外見・声・性格・「疾風」の「G」(能力)に至るまで一緒ですf^_^;
本名は「はやて(疾風)」としたかったので、風の能力を連想させる生物の隼(はやぶさ)と、風使いの動作である「薙払う」から「薙(てい)」を合わせて、「隼薙」としました。
「G」と言う概念が存在しないので、妹と同じく長編世界の隼薙にはカットされた疾風の「G」も、以前話した通りヒスイの術技や戦法を回復術・疾風パンチを除いて取り入れました。
父が住職だった設定を前に出してみたり、NARUTOネタをかましたりしていますが、脇役に回った以外はどちらの隼薙もけっこう平常運転です。


「G」クロ世界での隼薙の相棒、人口の「G」・アークは以前の日記通り、ヒスイのソーマ(武器)・ゲイルアークに加え、パーティーメンバーのクンツァイトをAIの性格として採用し、アーク(旋回)から連想して機械仕掛けの風車としました。
「G」によって起こった自然現象をコントロールする設定の応用として、ギロン人との戦いでは蟻地獄を砂嵐に変えてみましたが、この戦闘もTOHでの勝利時台詞を盛り込んだりして、ノリノリで書いていました(笑)
ちなみに隼薙はアークと共に「G」クロ宇多瀬さん編第六章にも登場し、アークの「G」を最大限に生かしたトンデモ技を披露していますので、是非チェックしてみて下さい。


次に、「G」クロではいよいよ復活間近となっている白虎・アンバーこと白バランについて。
第二章を書き始めた頃に一度日記にてお話しましたが、「白バラン」の元ネタは「GMK」に当初アンギラスと共に登場する予定だったバランのデザインで、「女性的で猫のようにしなやか」だったと言うイメージはそのまま怪獣としてのアンバーのイメージになりました。
「G」クロでもバランを出したかったのと、白虎にどの怪獣を当てはめようかと悩んでいた僕にとっては、この情報を知れたのはまさに福音でしたね。
バランとの差別化の為、風の技に特化したサポート寄りの能力とし、女性らしい華麗な戦い方をするよう心掛けましたが、その分必殺技が中々思い付かず、戦闘時の文章は一番苦労しました。
アンバーの人格面はTOHのリチアを参考にし、声や隼薙に好意を持っている所も同じですが、これは穂野香の項で話した通り、第二章にて人間キャラとしてのアンバーの出番があるからで、外見はリチアそのままでは無く、姫っぽい雰囲気と長髪である点以外は、白虎の要素に合わせたものに変えています。
展開の都合で恐らく、白バランの状態でアンバーが喋る事はほとんど無いと思いますので、本来の穂野香が主人公だからこそ出来た、本来の体で喋るアンバー・・・例えれば、擬人化要素入りの短編のような独特な会話光景が出来上がりました。
Wバランのクロスオーバーはこの長編で一番やりたかった点なので、この点は満足しています。


そして本ルートのGnosis枠である、首藤秀馬と蓮浦賢造について。
この2人を設定した理由は、「一捻り」したルートと言う事でデータベース役である蓮浦を入れ、その逆の適当な性格を持つ首藤を相方として入れました。
思惑通り首藤は終始適当に動き、蓮浦は公認空気キャラ扱いとは裏腹に、その場で思い付いた大家族設定や「メモしておこう。」の口癖を手に入れたり、最後までアンバーにぞっこんだったりと、データベースキャラから上手く脱却出来たと思います(笑)
ちなみに、各ルートにてそれぞれ僕が大好きな作品のパロディを意図的に分けて入れており、遥ルートでは日常ネタ、志真ルートではポケモンネタを使いましたが、本ルートでは会議中に首藤の言った穂野香の旅行先、その穂野香が会議前に言った「それが一番難しいんですよね。話のきっかけとか~」の台詞は巧妙なけいおん!ネタです(汗)


次回はある意味玄武ルートと言える「幕間」と、その先の最後分岐先ページ「兆候」「降臨」「蹂躙」、「集結」について話します。
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好釦