Chabangeki





アヤコ「はいちゅーもーぉく!」

隼薙「おーい。お前ん所のバカップルの片割れが何か始めたぞ」
瀬上「俺に言うな。シスコンにバカップルって言われちゃおしまいだな」
隼薙「っんだと!」
一樹「東條の奴め……こんなカオス空間、俺が捌ける訳ねぇだろうよぉ……」

アヤコ「いーい? 今日は近日公開の映画に関するお話をするからね。よく覚えて帰ってね」
瀬上「しつもん! 寝てていいですか!」
アヤコ「ふん!」ポチッ
瀬上「いでででででででで‼」
一樹:隼薙「!?」
アヤコ「サボる人にはキツーいお仕置きだから、頑張りなさい」
一樹「だ、大丈夫っすか?」
瀬上「あ~、っクソ! 俺の鼻無事か?」
隼薙「何があった?」
瀬上「クワガタに挟まれた痛さだ。これ絶対転移バカのどっちかの仕業だぁ」
一樹「うわぁ、地味だ……」

アヤコ「ささ、本題に入るわよぉ。今回紹介する映画は、11月17日公開の話題作!」
隼薙「あ、コレ知ってる」
アヤコ「お、話が早いわね。いい調子よ」
一樹「確か、初のCGアニメーション製作でしたね」
アヤコ「そうそう! 舞台は遥か未来の地球。巨大宇宙ステーションに移住した人類は新たな脅威に脅かされていた……」
一樹「ん?」
瀬上「どうした?」
一樹「何か違う……」
隼薙「早速脱線したか」

アヤコ「正体不明の生物に立ち向かう正規軍と、雇われパイロットとしてその名を売っている傭兵の物語。その傭兵の名は……」
瀬上「ハルオだろ? 今度の主人公って」
アヤコ「フン!」ポチッ
瀬上「あがががががががが!!」
隼薙「アハハハ! ざまぁ見ろ!」
アヤコ「アレンでしょ! アレン•フォルク。そしてヒロインは……」
一樹「あ、ユウコ•タニでしたっけ。なんだかんだ言ってやっぱ日本人が……」
アヤコ「オラァ!」ポチッ
一樹「あづっ、いってぇぇぇぇ!!」
隼薙「はっ、腹いてぇえっへっヘヘへ」
瀬上「お、お前は何だ……」
一樹「はぁ、はぁ……なんか凄い勢いで、足の小指が痛くなって」
瀬上「まさかタンスの角だけ転移しやがったか?」

アヤコ「いい? この映画は、揺れ動く激動の時代を生き抜いた傭兵が、地上文明全滅と外宇宙からの脅威の真実を知り、人類存続の為に戦う作品なのよ?」
一樹「そりゃそれっぽい話だけど……」
瀬上「共通点は多いよな。ゴジラが引き金になって地球を追われた人類とか、地球に残って地上の王になってるゴジラとか」
隼薙「だけど主人公の性格が違い過ぎるだろう? 片や地球に固執する熱血漢っぽいし、片や堅物なのかバカなのか分からない傭兵だし」
アヤコ「テェェイ!」ポチッ
隼薙「あ痛あぁ!」
瀬上「おお、遂に初之も餌食に」
隼薙「あ、このビンタの感触は穂野香だぁ~」
一樹「え」
瀬上「うわぁ。重症だ」

アヤコ「全三部作を予定してて、今度公開されるのはその第一章」
瀬上「あー、はいはい。ドゴラ決戦までやるんだろ?」
アヤコ「すごぉい。ちゃんと分かるんじゃん」
瀬上「まーなー(棒)」
一樹「すげぇ適応力だ……」
隼薙「あれ、でもドゴラってその前にイギリスが……」
アヤコ「そぉい!」ポチッ
隼薙「ああっ痛え! やめろ穂野香ぁ! 俺はそんな事許した覚えはないぃ痛ててででで!」
瀬上「ああ、ありゃ月夜野がやってるな。連中が考えそうな事だ」
一樹「あの人も茶番の常連……というかオチ担当になってません?」

アヤコ「内容は理解してもらえた?」
一樹「ええ……まぁ……」
瀬上「結局何がしたかったんだよ」
隼薙「わけわかんねぇよ」
アヤコ「あ、そういえばまだタイトル言って無かったね」
瀬上「もういいから帰せよ」
アヤコ「最後に行くわよ。11月17日公開の最新作。そのタイトルは『GODZILLA 怪獣惑星』!」

隼薙「いや違うだろぉぉぉぉ!!!」
瀬上「うわぁ、今度はコイツがキレた!」
一樹「こうなったら関係ない! SOSですよSOS!」
アヤコ「ちょっちょっと何?」
隼薙「ここまで茶番キメておいて最後の最後がマジメか! いい加減にしろ! 最後まで突き通せよ!」
アヤコ「何の話よ!」
隼薙「こうなりゃ俺が、次の主人公の座を奪取するぜ! アーク! 起きろ!」
瀬上「うりゃ」ビリビリ
隼薙「あがががが!」パタン
一樹「だ、だから言ったんだよぉ。俺じゃあ無理だって!」
アヤコ「ななな……」
アーク『瀬上すまない。やはり隼薙の感情的な性格は茶番劇には向かないのだろう』
瀬上「よく言うぜ。関わりたくないからって無言キメてばっかりのクセに」
一樹「言われてみれば!」
アーク『仕方ないだろう! 私ではどうしようも無い以上、出しゃばるのは危険極まる!』
一樹「危険って……」

アヤコ「あのぉ……」
瀬上「おい。俺の電波使ってハッキングってできるのか?」
一樹「ネットに繋げられれば」
瀬上「やってみっか」ピリピリ
アヤコ「私は置いてけぼりですか?」
瀬上「そうそう、そのソフト使って編集して……」
一樹「こうですか」
瀬上「……よしできた。それを東條のアカウントで投稿しとけ」
一樹「了解!」ニヤリ
アヤコ「あのぉ……」
瀬上「じゃ、お疲れさん」
一樹「お疲れっした!」
アーク『おい! 隼薙はどうすればいい! 帰るな!』
アヤコ「お、お疲れ様でした~……」


後日

よーつべ『私はアレンに首ったけ~。アレンは私にメロっメロ~』㉚0万再生
一樹「再生数すっご!」
綾「ちょっとやり過ぎじゃない? 言われなきゃ編集だって分からないって」
凌「なぁ、コレ俺のアカウントじゃないけど?」
一樹「んん? あ」

よーつべ『二人がドッキング、すればぁ。あっという間に、もぉげぇらぁ~』
関口「何だコレ……」

よーつべ『セパレートしてぇ。スペゴジどーん!』
アレン「……」
アヤコ「違うのぉ、私こんな事言ってない~」
アレン「確かにスペゴジをどーんしたけど……なぁ」
アヤコ「聞いてよ! ちょっと最新作の世界観が似てたから悪ふざけしただけなの! なのにこんなのひどすぎるよぉ!」

よーつべ『ドッキングしてぇ、アッツアツのホットサンド♡』
菜奈美「アンタも暇よねぇ」
瀬上「仕掛け人側のお前に言われたくねぇよ」
菜奈美「でも、本当に彼のアカウントなの? それにしては何か違わない?」
瀬上「んん? あ、あの野郎間違えやがったな!」
菜奈美「誰のアカウントかは知らないけど、災難よね。こんな動画で」


紀子「レン……」
憐太郎「違う違う! 僕こんなの知らない! 本当なんだよ!」
紀子「見損なった……」
憐太郎「信じてくれ! 僕こんな悪趣味じゃない!」


凌「それにしても瀬上の野郎、俺のアカウント使おうとしやがって!」
憐太郎「どこの誰だか知らないけど、こんなひどい動画を僕のアカウントで投稿するなんて!」

憐太郎:凌「「絶対許さん!!」」
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好釦