拍手短編集







コンドウ「皆さん、こんにちは。毎度お馴染み流浪の番組、『ボクらの「G」代』でございます。
この番組は毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、ゴジラに関する多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組です。あえて司会者を置かないことにより、ゲストたちの普段の顔・会話が垣間見られるような構成としております。
今回のトーク内容は、コロナ禍でありながら3月に公開されるや世界中で特大級のヒットを飛ばし、先月ようやく日本での公開となったモンスターバースシリーズ第4弾作品『ゴジラvsコング』でございます。そして、今回のゲストは・・・」



「‐」シリーズより、志真哲平さん。
志真「よろしく~。」



「「G」 Chronicle」より、能登沢憐太郎さん。
憐太郎「よろしくお願いします!」



「四ツ葉家の四姉妹」より、四ツ葉チハルさん。
チハル「宜しくお願い致します。」



コンドウ「・・・と、各作品を代表する特撮オタクキャラに来て貰いました。はてさて、どんなトークが繰り広げられるのか・・・それでは、トーク開始です。」










志真「よっしゃ、まずは・・・って言うか、チハルちゃんだっけ?君、本当に特撮オタクなの?」
チハル「はい。今も昔も、私は特撮にこの情熱を捧げていますわ。」
憐太郎「なんか、超お嬢様と言うか高嶺の花と言うか・・・美人、と言いますか・・・そう言う感じの人には見えないので・・・」
チハル「そうですか?私から言わせて頂きますと、志真さんのご親友の瞬さんの弟子の東さんや、能登沢さんのガールフレンドの守田さんも、一見するとアニメをとても御愛好なさっているようには見えませんが・・・そう言うものではないのでしょうか?」
憐太郎「た、確かに言えてる・・・」
志真「凄いリサーチ力だぞ、この子・・・これが噂のハイスペック美人4姉妹の1人の実力か・・・!」
チハル「お2人共、お初にお目見え致しますのでこれくらいは。それでは、本題に・・・」
志真「待った!別にチハルちゃんをまだ疑ってるわけじゃないが・・・本題に入る前に、その特撮愛が俺とレン君に匹敵するのかどうか、一つ質問させて貰うぜ・・・君は好きな特撮作品の、何処を重視するか!俺は名場面を何十、何百と見て台詞やアクションまで完コピする『映像派』だ!」
憐太郎「僕はネットで情報を調べまくったり関連書籍を買ったりして、裏設定やスタッフの発言の隅々まで覚える『設定派』です!」
チハル「では私は、玩具は食玩・通販・抽選限定のコレクターアイテムに至るまで、出来うる限り集め・・・映像ソフトも初回限定版や豪華版を必ず購入する、言うなれば『商品派』ですわ!」
志真「おおっ、チハルちゃんは多々買いに身を投じてるってわけか・・・なら、プレバンは勿論・・・」
チハル「はい、登録しております。手前味噌ながら・・・CLUB TAMASHII MEMBERSはオーロラ会員ですの。」
憐太郎「さ、流石は超お嬢様・・・うらやましいなぁ・・・」
チハル「ですが、私も無限にお金を使えるわけではありませんので、お買い物は自分が使える範囲内で収めていますわ。その為に、他に欲しい物を我慢する事も多いですし、逆もまた然りで・・・」
志真「それでいて、金や物への我慢もちゃんと覚えてるとか最強かよっ!」
憐太郎「お金持ちエピソードを聞くのかと思ったら、僕達とあまり変わらない感じがして・・・」
チハル「そうなのです!重視する所は違えど、私達は同じ特撮を愛する者達なのです。なのでこれからは、性別や身分の差は関係無くお話しませんか?私も新しい特撮好きの方とこうしてお近づきになれて、純粋に嬉しいですので・・・♪」
志真「チハルちゃん・・・ごめん、君みたいな天使過ぎる特オタを疑って・・・!そうだよな!俺達特オタは一つだっ!」
憐太郎「そうですね、志真さん!チハルさんの言う通りです!僕達は絶対仲良く出来ますよ!」
チハル「ありがとうございます!私達は言うなれば、運命共同体・・・皆様にも、私達の情熱が伝わるようなトークを致しましょう!」
憐太郎「はい!」
志真「おうっ!」

[アキミ「・・・チハルのストッパーがいないが、本当に大丈夫か?」]






志真「んじゃあ、今度こそ本題に戻って『ゴジラvsコング』の感想だけど・・・俺は、超面白かったな!」
憐太郎「僕も、最高でした!こう言う映画を、待ってたんです!」
チハル「指摘される問題点は、確かに頷けますが・・・それを差し引いても、素晴らしい『怪獣映画』だったと、私は思いますわ♪ゴジラとコング、どちらかが強いのかと言う当初からの騒点もはっきりと描いていたのも、良かった点です!」
志真「あそこまでやられたら、もう納得するしか無いよな~!俺としては最初は『コングが勝てるわけ無いだろ』、って下馬評から『コング勝てるんじゃね?』にまで持って行ったコングには拍手を送りたいぜ!」
憐太郎「でもストーリーはコングが主人公って感じで、観客は基本的にジアと心を通わせるコングに感情移入していますから、コングが負けた結果に悔しさを感じるんですよね・・・それでいて、ゴジラもヒール・憎まれ役で終わらずに、前2作での信頼と威厳を保っている。このバランスがいいんです・・・!」
志真「そうだよなぁ・・・俺もゴジラが絶対勝つ!って思ってたけど、ゴジラが勝ったのになんか嬉しさがこみ上げて来なかったって言うか・・・」
チハル「キャッチコピーが『最強はどっちだ!』で、観客もどちらが強いかを知る為に観に行きますのに、あえてこうしたエモーショナルな感情を抱かせる作りは実に挑戦的であると共に、『怪獣が主役の映画』として完成度が高い証でもある。私は、そう思いますわ・・・!」
志真「はっきり決着を付けながら、勝者も敗者も立たせる・・・それが世紀の対決モノの難しい所なんだよな。そして、それを見事にこなしたのが『ゴジラvsコング』って事!それでいて、アクションもやばかったし!」
憐太郎「あそこまで派手に町を壊されると、爽快感しか感じませんよね!コングが斧や頭脳や地の利を使って戦うのに対して、ゴジラは真正面から圧倒的なパワーで立ち向かう・・・そして最後は、力を合わせて真の悪を倒す!この展開も爽快です!」
チハル「モンスターバースと言うシェアードワールド作品として、過去作との繋がりや『髑髏島の巨神』のテイストを感じられたのも、本作の魅力ですわね!スカルクローラーの再登場に、ウォーバットを初めとした新怪獣。チームゴジラのメインとして立派に成長して本格的に物語に関わるマディソンさんに、チームコングのメインとして今まで謎だった地下世界関係を解き明かして行くネイサンさん・・・遂に登場した地下世界『ホローアース』の描写、更に示されたモンスターバース世界の深い歴史・・・!バトル以外にも、魅力に満ちている作品ですわ♪」
志真「今までの3作品を観ながら、待ち続けてた甲斐があったよな~!まぁでも、だからこそ・・・せめて、5月には公開して欲しかったよなぁ・・・7月って言えば大作や話題作ばっかりだし、折角満を持しての公開だったのに、埋もれてた感があって寂しかったな。」
憐太郎「『ゴジラKoM』の頃は色んなイベントをやっていたり、色んなポスターや看板があったりしましたけど、僕が行った映画館はポスターが普通のが一つしか無くって、公開している感があまり無かったです・・・」
チハル「やはり、緊急事態宣言の影響が一番大きいですね・・・『ゴジラVS京都』、S.H.MonsterArts、一番くじ・・・他にも5月の公開に合わせて展開しようと計画していた各種メディア展開が、どうしても上手く行かなかったのが痛手ですが、これはもう致し方ありませんわ・・・」
志真「そうなんだよ・・・と言うか、何より一番その辺りをややこしくしたのが・・・」
憐太郎、チハル「「メカゴジラ、ですね?」」
志真「そう!本編でも事態をややこしくしやがった存在だけど、リアルでもややこしくしやがって・・・!」
チハル「存在の示唆こそしていましたが、本当なら劇場で初めて存在を知って、驚いて貰いたかったのは間違いありませんからね・・・」
憐太郎「6月に入ったら、ソフビコーナーに行っただけでネタバレを食らう状態でしたからね。コンドウさんも古手さんも、公開までお母さんやジュリアに存在を伏せるのがそれはそれは大変だったそうです・・・」
志真「だよなぁ。俺、正直あいつ出る事とっくに分かった上で観に行ったし・・・まっ、コングがいなかったら絶対ゴジラが負けてたくらいの無茶苦茶な強さだったし、展開として盛り上がったけどな。」
憐太郎「前作ラストのギドラの頭をここで使うか!って思いましたね。流石に偶然だと思いますけど、漫画版『VSメカゴジラ』でのメカゴジラを思わせる設定ですし。」
チハル「ターミネーターをデザイン元にした、今までのメカゴジラと差別化しつつも、モンスターバースの世界観を逸脱しないデザインも斬新でしたわ。機龍以上にアクティブに接近戦を仕掛ける戦法も、中々良かったですわね。」
志真「まさか、ほとんどステゴロでゴジラを圧倒するのはビビったぜ・・・あいつのせいで、芹沢蓮があっさり死んじまった所もな。折角の小栗君が、勿体無いって思ったなぁ・・・」
憐太郎「あれ、本来は『芹沢博士の子供』って言う設定すら無かったらしいですよ?再撮影したら、いつの間にか芹沢蓮になっていたらしいですし。」
志真「えっ、マジで?」
チハル「はい。今回はストーリーや登場人物の設定がだいぶ二転三転したらしく、前作にも登場されたチェン博士も出演していたにも関わらず、出番が全てカットされたとか・・・」
志真「あの神話博士も!?へぇ・・・ハリウッドってほんと豪快な事すんなぁ・・・」
憐太郎「あくまでゴジラとコングの物語にしたかったのと、子供が集中力を保っていられる2時間以内に収める為に、計5時間はあった人間パートをだいぶカットしたらしいです。でも、『ジャスティス・リーグ』みたいにディレクターズカット版を作るつもりも無いみたいで。勿体無いと言うか、見てみたかったですね・・・」
チハル「そうですわね・・・最近のウルトラシリーズの劇場版や『ゴジラKoM』のように、カットシーンを特典としてどうか収録して頂きたいですわ。」
志真「俺もそう思うな・・・けど、だからこそこの作品が特大ヒットして、これで終わる予定だったモンスターバースが続く事が決まったのは、本当に嬉しい事だよな!」
チハル「正しくその通りですわ!折角足掛け7年、4作の劇場作品と様々なアメコミが出て、壮大な設定やシェアードワールド作品としての魅力が増して行ったモンスターバースがここで終わるのは、なんと寂しいのだと思っていましたので・・・!」
憐太郎「次回作は『Son of KONG』、つまり『コングの息子』らしいですね。初代キングコングの続編の『コングの復讐』が、原題ではこのタイトルだったみたいですし、劇中でもコングの仲間がホローアースにいるかもしれない、って言ってましたから、『ランペイジ』のジョージみたいな白いコングが出て来るかもしれませんよ!」
チハル「その『コングの復讐』に登場する子供のコング『キコ』が白い体毛でしたから、可能性は高いですわね♪今回のコングが手話を覚えていたのもジョージを彷彿とさせましたから、偶然の一致とは言えもしや・・・」
志真「ゴジラも最後は隠居したみたいな感じだったし、これからはコングがメインになるのかもな。でも俺は、今度はピンチになったコングをゴジラが助けに来てくれるって、信じてるぜ!」
憐太郎「今回の借りを返しに来た、って感じで燃えますね!折角のユニバース作品なんですから、それも見たいです!」
チハル「『ゴジラKoM』のポストクレジットや裏設定で示された、モスラの再登場も是非叶えて頂きたいですし・・・こうした願望や想像が膨らむのも、シェアードワールドの良さですわね♪」

[トウカ「CMの後もまだまだつ・づ・く、わよ~♪」]






チハル「そう言えば、お2人は『ゴジラvsコング』がソフト化されましたら、ご購入なされますか?私は各方面への貢献の為にも、初回限定版4K ULTRA HDを購入致しますわ!」
志真「俺はBlu-rayだけど、なるべく限定版を買って協力するぜ、チハルちゃん!」
憐太郎「僕は・・・すみません、通常版のDVDで。まだ学生なもので・・・」
チハル「いえ、作品への情熱と愛・・・そのお気持ちこそが最も大切なのですよ?憐太郎さん。初回特典版を買う事は、正直に言えば作品に興味の無い転売屋の人々でも出来ます。ですが憐太郎さんは各種ネットニュースをお調べになったり、時に書籍をご購入してまでも、作品について知りたいと思う生粋のファンである事は、もう誰もがお分かりになっていらっしゃる事・・・そうではありませんか?」
志真「そうだぜ、レン君!君は立派に作品に貢献してる!今こうしてこの番組に出て、作品の良さを俺とチハルちゃんと熱く語った・・・その時点で、君は最高のファンなんだ!」
憐太郎「志真さん、チハルさん・・・ありがとうございます!僕、これからもモンスターバースシリーズにどこまでも着いて行きます!」
志真「その意気だ!って言うか、もう今から劇場へ観に行こうぜ!それこそが最大の貢献だし、映画は劇場で観るもんだ!」
憐太郎「えっ、ですけどまだ上映してるんですか?もう一ヶ月半経ってますし・・・」
志真「あっ、そっか・・・社会現象になるくらいヒットしないと、ロングラン上映はやってくれないかぁ・・・」
チハル「待って下さい・・・字幕版であれば、一部劇場でまだ上映していますわ!」
志真「マジか!」
憐太郎「検索早っ!?これが人気占いサイトの管理人の実力・・・?」
チハル「このスタジオから最寄りの劇場までは、今から出て間に合うかは微妙・・・しかも空席状況は『△』ですが・・・どうされますか?」
志真「勿論・・・答えは決まってるよな、レン君!」
憐太郎「はい!ここで諦めないのが、真のファンなんです・・・!行きましょう!劇場へ!」
チハル「その答えを待っていましたわ、お2人共!では・・・参りましょう!スクリーンへ!」
志真「よっしゃあ!いざ・・・決戦の地、銀幕へ!!
ってわけで、俺達は今から『ゴジラvsコング』を観て来るぜ!みんなも近くの劇場でまだ上映してたら、応援がてら劇場へGOだ!」
憐太郎「映画館への応援も兼ねて、皆さんも映画館へ行きましょう!僕達がモンスターバースの、怪獣映画の未来を支えるんですから!」
チハル「緊急事態宣言もありますが・・・だからこそ、私達が救いましょう!やむを得ない事情がある方は、いずれ発売される映像ソフトや、各種商品の購入と言う形もあります!これからも、ゴジラ映画や怪獣映画の新作が見れる日々が続きますように・・・何卒!」
志真、憐太郎、チハル「「「それでは皆さん、さようなら!」」」










コンドウ「えっ、ほんまに行ってもうたぞ!?あの3人!?
・・・コホン、失礼致しました。と、言う事で今回の『ボクらの「G」代』は、ここまでとさせて頂きます。皆様も是非、無理の無い範囲でスクリーンで『ゴジラvsコング』を応援して頂ければ・・・と、思います。
以上、色々訳あって結局一回しか『ゴジラvsコング』を観れていないコンドウがお送りしました・・・やから、俺もどうか一緒に連れてってぇ!!」










次回の、「ボクらの「G」代」は・・・
妃羽菜遥さん、麻生春華さん、典零寺ハルカさんをお迎えして、先月生誕50周年を迎えたモスラについて語って頂きます。
モスラへの愛に満ち満ちた、平行同位体同士によるドッペルゲンガートークを、どうかお楽しみ下さい。
それでは、楽しい一日を!

[フウナ「ちなみにー、次回の放送はまだ未定だよっ☆」]
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