ーー・・・なぁ、しま！
「シンカリオン」って、どんなロボットなんだ？知ってるなら、教えてくれよ！


「何だよ、ゴジラ・・・って、シンカリオン？そりゃ、新幹線って言う乗り物が変型した、カッコいいロボットの名前だけど。」


ーーそっか、分かった！だからシンカリオンはいっぱいいたんだな！
ありがとな、しま！じゃっ！


「お、おいゴジラ？そもそも何でシンカリオンを・・・切れちまった。」






「「シンカリオン・・・」」
「・・・って、何ですか？」
「聞いた事が無いな・・・」
「がくっ！やっぱ女子と、やっと情報の視野が広くなり始めた堅物は知らないかぁ・・・新幹線がカッコいいロボットに変型して侵略者と戦う王道の子供向けアニメにして、戦いの中で戦わずに共存の道を探して行く深いテーマに、オタク万歳！な大人にも刺さる良いアニメだったのに・・・」
「そうなんですか・・・子供も大人も、楽しみながら考えさせられる・・・何だか、ニチアサのような感じの内容なんですね。」
「普遍的な番組なのは分かったが、オタク万歳？どう言う事だ？」
「いやな、主人公の速杉ハヤト君が生粋の電車好き、つまり鉄オタなのを皮切りにシンカリオンに乗る子供達は何かしらのオタクでさ、その何かを『好き』でいる事を貫く気持ちがもう一つのテーマになってるんだよ。それにリアルオタクが食い付くコラボやパロディもかなりあって、さっき出た初音ミクちゃんもシンカリオンに乗ってたりするし、ちゃんと碇シンジが乗ってるエヴァみたいなシンカリオンも一回だけ・・・はっ！？」
「えっ？どうしました、志真さん？」
「話が読めん・・・何か気付いた事でもあるのか？」
「そっか・・・あいつ、雪のゴジラになって来たんだな・・・！」
「「雪の、ゴジラ？」」






『だから！ほんとうにおれは見たんだよ！』
『お気持ちは分かりますが・・・わたくしには、たとえ夢だとしてもにわかに信じにくい話ですわね・・・本当に、そんな光景を見たんですの？』
『虚言癖でも身に付いたのか？其れとも、妄想癖か？』
『んだと、バラン！おれがうそ付いてるってのか！』
『ばらんさんも、もすらさんも、とうちゃんのいうこと、しんじてよ～！』



その頃、ようやくと言っていい程に訪れた大寒波の影響で到る所に雪が降り積もる鍵島の砂浜に、ゴジラ達が集まっていた・・・が、ゴジラがバランとモスラに対して必死に何かを訴えるも、何故か二体からは信じて貰えない様子であり、父の話を信じないバランとモスラに対し、チャイルドも子供なりのフォローを入れていた。



『ですが、貴方と共演してもおかしくなさそうなエヴァンゲリオンはともかく、初音ミクがロボットに乗って戦っているなんて、ありえませんわ。そもそも、何故貴方が初音ミクをご存じなのです？』
『別の動画絵(アニメ)の登場人物と、混同したのでは無いのか？』
『ちがうって！たしかにミクとエヴァがいたんだ！まぁ、おれが見たって言うよりはいっしょに見た、ってかんじだけど・・・』
『『一緒に見た？』』
『そうだよ！とうちゃんはね、しろいきらきらのなかで「ゆきのごじら」さんといっしょになって、みくさんとえう゛ぁさんと、それからしんかりおんさんとわるいろぼっとをやっつけたんだよ！』
『「ユキノゴジラ」？』
『シンカリオン？微かに聞いた事があるような・・・・・・
あっ、そうですわ！確か、初音ミクとエヴァが出た事があると言うアニメでは無いですか！』
『何？「ハツネミク」と「エヴァンゲリオン」は、別々の動画絵なのだろう？彼奴らが其の「シンカリオン」と言う動画絵で共演して居たならば、ゴジラの話と一致してしまうぞ？』
『まぁ、初音ミクは正しくはアニメでは無いのですが・・・もしや、ゴジラが言っている事は本当なのですか・・・？』
『だから、そうだって言ってんだろ！なのに、はなっからうたがいやがって！』
『では、「ユキノゴジラ」とは何だ？今まで「招待」で出会った異世界のゴジラ族に、其の様なゴジラは居なかったと思うが・・・』
『そうですわね・・・ラゴス、Jr.パパ、レッドにレジェンド・・・他にも色んなゴジラ族を知っていますが、全員が雪とは無縁そうな人達ですわね？』
『近似して要るのはスペースゴジラ達だが・・・彼奴らは、宇宙と氷の力を使役掏る者達だ。埜々(やや)異なるな。』
『当たり前だろ？あいつは、まだおれたちが知らないせかいにいるゴジラなんだ！また会えるのが楽しみだぜ！』
『つぎは、ぼくもいきた～いっ！！』
『寧ろ、私はゴジラの意識を「ユキノゴジラ」と融合させた「シロイキラキラ」為るモノが気掛かりだな。「招待」の際に天拠り現れるヒカリに近いモノを感じるが・・・』
『異世界同士を繋ぐ「光」・・・では、これは招待主の仕業だと言う事なのですか？それとも、また別の意志が・・・？』
『えっとな、そこんとこは・・・
げきじょうで、確かめてくれよな！』

[ガンガンズダンダン！僕ら遮二無二進化中！]