拍手短編集











ある秋の日の夕暮れ、能登沢家・・・



憐太郎「は、はわっ!?」
紀子「どうしたの、レン?」
憐太郎「い、いや・・・今、お姉ちゃんからメール来たんだけど・・・」
紀子「亜衣琉お姉さんから?またハーレクインみたいな文章でも来たの?ちょっと見せて貰うわね・・・」



To:お姉ちゃん
Sub:聞いて~‼レンく~ん‼
📎(添付):Oneichan-hizougazou.jpg


ねぇ、お姉ちゃん😘・・・「食欲の秋🌾」って言うからちょっと食べ過ぎたら、太っちゃったみたいなの😭⤵⤵⤵
このまま他の人に言われるの恥ずかしいから😒、お姉ちゃんのカラダを知り尽くしてるレン君が太ったかどうか、確かめて❗🙇💦
写真送るから・・・絶対見て、お姉ちゃんに返事ちょうだいね❔😚😚


P.S.余計なお世話かもだけど、紀子ちゃんもレン君に同じ事してみたらっ♥
design






紀子「・・・なるほど、そう来たわけね。」
憐太郎「な、なんかごめん。気分悪くしちゃったかな・・・」
紀子「ううん。相手が相手だから、全部分かってるわ。気にしないで、レン。」


ーー・・・それにしても、私が家にいるタイミングとレンが絶対ああ言う反応をするのを分かってて、今送って来るなんて・・・相変わらずやるわね、亜衣琉お姉さん。
なら・・・私も・・・!










翌日の夜、能登沢家・レンの部屋・・・



憐太郎「紀子、風呂入っちゃったからそれまでコンドウさんのサイトにでも・・・あれ、紀子からメール?」



To:紀子
Sub:いきなりだけど・・・
📎(添付):black-history.jpg


レン・・・添付した画像見たら、すぐに消して。






・・・お願いよ?
design






憐太郎「の・・・!?の、の、紀子が・・・昨日のお姉ちゃんと、お、同じ服、着て・・・はううっ。」










紀子ーー・・・お風呂に入るふりして見に来たら・・・レン、やっぱり気絶してる・・・
亜衣琉お姉さんがいきなり来た夏の日に、レンに隠れてお姉さんの提案で撮ったあの写真・・・
一緒に撮った昨日のお姉さんの画像をレンに送ったタイミングで、私もあの写真を送るって約束をしてたけど・・・まだレンは慣れないみたいです、お姉さん・・・
でも、いつか・・・笑って許してね。レン。

[その日が来るまでガンバよ、紀子ちゃん♪レン君♪]
29/44ページ
好釦