‐GREATEST‐応の超獣と七体の大怪獣




グァアアア・・・



熱線に全力を込め、最後まで抵抗を続けたゴジラだったが、底知れぬ黄龍の力の前に遂に押し負け、爆発によって弾き飛ばされてしまった。
ゴジラの巨体は宙に舞い、後方に建つビルに叩き付けられんとしていた。



「ゴジラ!!」



・・・が、その時。
何者かがゴジラの体を後ろから受け止め、ビルへの激突は避けられた。
そのまま道路に着地し、ゴジラは振り向いて自分を助けた存在の姿を確認する。



ヴォウァァァァォォオン・・・



そう、それは復活を果たしたガメラだった。
足からのジェット噴射で飛び上がり、すんでの所でゴジラを助けたガメラもまたゴジラの隣に着陸し、二体は互いに顔を見合う。



グルルルル・・・



「ガメラ!って事は、憐太郎君!紀子ちゃん!」
「お待たせしました、志真さん!」
「おかげでみんな、無事に復活しましたよ。」



カクィォォォォォォオン・・・


グウィゥゥゥゥゥゥゥゥウウン・・・



モスラとバランもゴジラと合流し、更にその横に三体の怪獣が並び立つ。



グウィウォォォォォウン・・・


――遂にお会い出来ましたね。
わたくしと同じ、バラノポーダ・・・バラン。
わたくしの名はアンバー。どうか、よしなに。



「Wバランが実現しましたね、瞬さん!って言うわけで、私達も一緒に戦いますよ!」
「お前は恐らく、言っても聞かないだろうからな・・・分かった。」



ギャァオォォォォ・・・



「樹君、ギャオス。貴方達が来てくれて、とても頼もしいわ。だけど、無理だけはしないでね。」
「はい。もう妃羽菜さんを、悲しませるつもりはありませんよ。」



ヌゥガァゥゥゥ・・・



『しまおにぃちゃん!わたしとマンダがいれば、ひゃくにんりきだよ!もう黄龍なんて、けちょんけちょんだね!』
「ああ!ジュリアちゃん達が来てくれたならもう無敵だ!さぁ、七人の侍ならぬ・・・」
『「七体の大怪獣」の、踏み揃いだよっ☆』
「って、ちょっと!ファンロンさん!」



そう、ここに森羅万象の化身・「応」の超獣に立ち向かう、獣達が揃った。



ヴォウァァァァォォオン・・・


ギャァオォォォォ・・・


ヌゥガァゥゥゥ・・・


グウィウォォォォォウン・・・



東西南北を司る太古の獣、四神。



ディガァァァァァァァァオオン・・・


グウィゥゥゥゥゥゥゥゥウウン・・・


カクィォォォォォォオン・・・



現代の日本を守り続ける獣、三大怪獣。
運命に選ばれた巫子と、結晶を託された者達の思いが、怪獣達が一堂に会すこの時を作ったのだ。



「す、すっげぇ!!これを撮らずして、何を撮るんだよぉ!!」
「これこそ奇跡!自分達は今、奇跡を目の当たりにしているんだ・・・!」
「夢・・・やないよな、これ?俺、ちゃんと起きてるよな?」
「間違い無く現実よ。それとも、頬でもつねって確認する?」
「おおおおおっ!これはまさに、ダイゴロウとゴリアスがタッグを組んで戦った時以来の衝撃だぞ!」
「そんなもんじゃないよ、兄者!例えるならアベンジャーズだよ!」
『う~ん!これぞまさに、ドリームストライカー!見てるだけでインスピレーションが湧いてくる~!!』



ギャァヴォァァァァオォォン・・・



「流石の黄龍も、これにはたじたじの様子ね。それでも向かって来るみたいだけど!」
「もうてめぇの三日天下なんて終わりって事を、レン達が教えてやる!頼んだぜ、レン!紀子!お前達!怪獣総進撃の始まりだ!」
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好釦