蛍「12の地区に分かれた町・・・都会みたいな地区もあれば、ここみたいに自然に囲まれた地区もあって、まさに『まちまち』な感じで面白い場所ね。引田もそう思・・・あら？紀子ちゃんに、巫子のみんなじゃない！それに遥ちゃんまで。」








引田「パレッタさんの事だから、守田さん達は確実に招待していると思っていたけれど、確かに妃羽菜さんとも接点があったわね。」



紀子「こんにちは。やっぱり、蛍姉ちゃんと引田さんも招待されてたのね。」
穂野香「光さんに引田さん、こんにちは！」
ジュリア『こんにちは～！』
樹「ひ、引田さんに、光さんの水着姿か・・・こ、こんにちは。」
遥「お久しぶりです。光さん。引田さん。」
蛍「みんな、こんにちは。それとお久しぶりね、遥ちゃん。」
引田「こんにちは。」
蛍「それで、遥ちゃんの隣にいるのがお友達の嵯峨野さくらちゃん？」
さくら「は、はい！わたし、嵯峨野さくらです！宜しくお願いします！でもわたし、貴女とお会いした事ありませんが・・・？」
蛍「遥ちゃんが出てた『ゴジラジオ』、私もチェックしてたの。ほら、岸田月彦って男の人もお邪魔してたでしょ？彼、私と引田の同僚なのよ。」
さくら「えっ、お2人共岸田さんのお知り合いなんですか！？」
引田「そうなの。あの時は岸田さんが迷惑を掛けてしまって、ごめんなさいね。」
さくら「いえ、わたしは特に迷惑には・・・どちらかと言えば、遥さんの方に色々あったみたいですが・・・」
遥「私も、岸田さんが迷惑だったとは全く思っていません。お梅さんとバラガミ様が、何故か一方的に警戒していただけで・・・」
引田「そう？それなら良かったわ。あの人、無意識に他人に迷惑を掛ける癖があるから・・・悪い人では無いのだけれど。」
蛍「迷惑じゃなかったなら、私達も安心したわ。妙な縁が出来ちゃったけど、改めて宜しくね。」
さくら「はい！それにしても、光さんも引田さんも素敵なレディ、って感じの水着ですね～♪光さんは黒いビキニと白いパレオの組み合わせがとっても素晴らしいですし、引田さんは大きなジャケットと麦わら帽子がまさにオトナ、って印象で憧れます♪」
蛍「あ、ありがとうさくらちゃん。何だか、突然テレビ番組でファッションチェックを受けた気分ね。」
引田「この帽子は日差しと紫外線防止、ジャケットは体温調節の為に持って来たの。真夏の海水浴は暑さは勿論、海から上がった後に海水と外との気温差で、体調を崩す可能性があるから。光さんのバイザーも、わたしの帽子と同じ役割よ。」
遥「さ、流石は凄腕のドクター・・・そこまで考えてのコーデをして来るなんて・・・」
穂野香「それでいて、どっちもとってもオシャレなのがイケてるわね♪」
樹「そう言えば引田さん、いつも掛けてる眼鏡を掛けてないですね？引田さんと言えばあの眼鏡ってイメージですから、何と言うか斬新な感じです。」
引田「眼鏡は海水浴に邪魔だから、コンタクトにしたの。まぁ、コンタクトも気を付けないと目の裏側に入る可能性があるから、注意しないといけないわね。」
ジュリア『め、コンタクトって目のうらに入っちゃうの！？いたそう・・・』
紀子「あまり激しい動きをしなければ大丈夫よ、ジュリア。引田さんはそんながむしゃらに動き回る人じゃないし、医師だからその辺りは一番分かってるし。それ以上に・・・眼鏡キャラが眼鏡を外した時のギャップ萌えは、今も昔も効果抜群。そこが問題ね。」
穂野香「それ、問題にするような事？」
樹「『普段眼鏡をかけてる奴が眼鏡を外すとなんかもの足りない パーツが一個足りない気がする』、って言葉もあるよ。あっ、ボクは別に今の引田さんにはパーツが一個足りない、とか思ってませんので・・・」
引田「そこは分かっているから大丈夫よ、樹さん。わたしも特にがむしゃらに動く予定は無いけれど、何かトラブルが起こってもいいよう、ジャケットの下は普通の競泳水着にしたわ。競泳水着は、最も水泳に適している水着だから。スクール水着を着ているジュリアさんと、一応同じね。」
蛍「それは多分、紀子ちゃんの趣味な気はするけどね・・・でも、ハーフのジュリアちゃんはどうしても目立つから、スクール水着はある意味正解かもしれないわ。私達も本当は真っ先にこのカフェに着いて、他のみんなを待つ予定だったの。でも、男の人達から何度も声を掛けられちゃって、到着が遅れてしまったのよ・・・」
穂野香「それ、つまりはナンパじゃないですか！私がいたら、すぐ撃退したのにな～！」
遥「お2人共に美人ですから、大変ですね・・・」
引田「水着って、言ってしまえばただの水泳用の布なのだけれど、それでも肌の露出やボディラインが結果的に強調されるから、下心のある人の目や興味を惹いてしまうのよね。ただ、『夏の日の1993』と言う曲の歌詞のように、そこから恋愛感情に繋がる事例もあるし、女性にとっては引き締まった筋肉や健康的に日焼けした肌の男性も魅力的に見える事が多いみたいだから、一概にデメリットだけとは言えないと思うわ。」