夏の日の君に・・・in真地町




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遥「真地町、か・・・『怪獣と共に生きている町』らしいけど、そんな町を志真さんが知らないわけが無いから、本当に異世界なのかな?さくらちゃんはどう?」
さくら「わたし、ここが異世界でもとても素敵な町だと思います!ここならきっとバラン様も、もっと人間の事を好きになって下さいますよね・・・!」



遥「そうね。私もそう思・・・あっ、紀子ちゃん!穂野香!ジュリアちゃん!樹君!」
樹「は、遥さん!?」
穂野香「あら、遥じゃない!」
ジュリア『はるかだ~!』
紀子「遥さん、こんにちは。やはり、貴女も招待されていたんですね。それで、隣にいるのは遥さんの京都友達の・・・」
さくら「はい!わたし、嵯峨野さくらです!宜しくお願いします!」
穂野香「私は初之穂野香よ。遥から話は聞いてるわ。宜しくね、さくら!」
ジュリア『わたしはジュリア!ジュリア・R・グレイスだよ!よろしく~。』
樹「ボ、ボクは逸見樹。宜しく。」
紀子「それで、私は守田紀子。『今は』私と同い年だから、敬語はいらないわ。宜しくね。」
さくら「は・・・う、うん。宜しくね、紀子ちゃん。ジュリアちゃん。穂野香さん。それと、樹・・・ちゃん?でも自分の事、『ボク』って言ってたような?」
樹「えっと、ボクは体は女だけど心は男の、性同一性障害・・・今は『LGBTQ』って言った方がいいのかな?とにかくボクは一応は男で、紀子と同い年だから。」
さくら「そうなんだ・・・じゃあ、年下の女の子じゃなくて同い年の男の子、なんだね。うん!わたし、気を付けるよ!改めて宜しくね、樹君!」
樹「うん。宜しく、さくら。それと、こ、こんにちは。遥さん・・・」
遥「こんにちは。樹君と海水浴するのって、初めてね。今日は楽しもっか♪」
樹「は、はい。」


ーー・・・シャツは着てるけど、それでも遥さんが水着を着てるって考えるだけで、何だか、は、恥ずかしいなぁ・・・


穂野香「ふふっ、樹ったらやっぱ遥の水着姿に夢中ね~♪」
ジュリア『らぶらぶだね~。』
紀子「上からシャツを着る事で健全なイメージを保ちつつ、腹チラスタイルでかつシャツの中はどうなっているのか、と言う想像力も掻き立てる・・・流石ですね、遥さん。」
さくら「樹君、遥さんの事が好きなんだ・・・本当に男の子なんだね。わたし、応援しよっと!」
遥「そうだ、樹君の水着と言うかスイミングウェア、クールな感じでかっこいいね。」
樹「ありがとうございます。ちなみにこのウェア、ギャオスに選んで貰ったんです。女用の水着に囲まれて恥ずかしがってたボクに、これなら女の体で着ても問題無い、男っぽい水着だろ?って言ってくれて。」
遥「確かにそうだね。じゃあこの水着は、ギャオスの樹君のママとしての思いやりが詰まった水着なのね。」
樹「ま、まぁそんな感じです。」
穂野香「ギャオスも中々、良いセンスしてるじゃない♪」
ジュリア『いつきによくにあってるよね~。ほんとに男みたい!』
さくら「ギャオスさん?樹君のお母さん、外国人なの?」
樹「いや、ボクと心と体で繋がってる『四神』って言う、伝説の怪獣みたいな存在の一体さ。ボクにはお母さんがいないから、ギャオスがお母さんの代わりをしてくれてるんだ。まっ、たまに迷惑掛けて来る時もあるけど、ボクにとってもお母さんみたいな存在かな。」
さくら「そうなんだ~!わたしで言うバラン様みたいな、身近な存在の怪獣なんだね♪わたし、会ってみたいな~。」
穂野香「ちなみに私も紀子もジュリアも『四神』と繋がってる『巫子』って言う存在で、私はアンバーって言う雌のバランと繋がってるの!」
さくら「女バラン様、ですか!?わたし、是非会いたいですっ!きっとお梅さんみたいな、綺麗な大和撫子なんだろうな~♪」
穂野香「じゃあ、またどっかで会う機会を作らないとね♪」
さくら「お願いしますっ♪それにしても、ジュリアちゃんはハーフなのかな?黒い髪と白い肌と青い目がかわいいな~。スクール水着を着てるから、よりハーフっぽさが目立つね~。」
ジュリア『えへへ、ありがと♪』
紀子「・・・私、GJ。」
樹「いやいや、主犯がこっそり何言ってるのさ。」
遥「やっぱり、紀子ちゃんの仕業なんだね・・・」
さくら「紀子ちゃんはハイビスカス柄のトップスと短パンがちょっと大人っぽいし、穂野香さんは綺麗なおみ足に緑のビキニがとっても似合ってて・・・いいな~♪」
穂野香「でしょでしょ☆でも、お兄ちゃんもアークもこれぐらいで『露出し過ぎです!』とか『スケベな男共に狙われまくるぞ!』とか、すっごく言って来たのよねぇ・・・別に出して減るもんじゃないし、その辺の男なら返り討ちに出来るのにな~。」
紀子「私もレンから『胸元は絶対に隠して!』って言われて、この水着にしたの。それでもレンにとっては私がビキニを着てるってだけで、鼻血出すくらいのドキドキモノだったのよね。私としてはさくらみたいに、ボーイフレンドとして私の水着姿を褒めて欲しかったわね。」
樹「うん、隼薙さんやレンなら絶対そう言うと思った。」
さくら「紀子ちゃんには、もうボーイフレンドがいるんだね~♪そうそう、ボーイフレンドって言えば真ちゃんもバラン様もこの水着を着たわたしを見て、恥ずかしがってたな~。男の人って、水着を着るだけで恥ずかしくなっちゃうのかな?」
ジュリア『そうなの?じゃあ、こんどこの「スク水」でつるぎをびっくりさせちゃおっと!』
樹「むしろ紀子込みで怒られそうだから、それは止めといた方がいいと思う・・・多分周りに水着姿に耐性の少ない人が多い、それだけな気はするかな?まぁボクも、その1人なんだけど・・・」
紀子「『水着は魅せるものなの?それとも隠すものなの?』って言葉、思い出すわね。」
遥「さくらちゃんの水着、とても可愛くて私はお気に入りなんだけどな。」
ジュリア『さくらのみずぎ、フリフリがいっぱい付いててかわいい♪わたしも着てみたいな~。』
さくら「みんなありがとう♪えへへっ。」
穂野香「・・・んっ?さくらの水着、私がアンバーに選んだのと同じじゃない?色は違うけど・・・さくら、その水着ってスカート外せる?」
さくら「はい。わたしはスカートを外した方が好きなので、こうしましたけど・・・アンバーさんも、この水着を持っているんですか?」
穂野香「そうよ。スカート外せる所も一緒ね。でも、アンバーはスカートが付いてる方が好みだったわ。」
樹「これでもしアンバーがここにいたら、ちょっとややこしくなってたかも。」
遥「私も前に、モスラに似合う水着を一緒に選びに行ったの。私としてはちょっと攻めた感じかな?って思ったけど・・・あの水着、着てくれているかなぁ?」
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好釦