？？？「そこまで！」
ゴゴゴゴゴ・・・！



ヤマト『ブルトン！』
茉姫「ブルトン？と言うか光線が全部、ブラックホールみたいなのに吸われてるっ！？」
ゴモラ『あいつ、ただの怪獣じゃねぇな・・・「四神」か、それ以上のやつだ・・・！』
アベル「ヤダっ、ブルトンじゃない！？」
デアボリック「またこいつか・・・」
サデス「君ねぇ、いい加減僕らの邪魔をしないでくれないか！折角本気同士の心を燃やせる勝負をしてるってのに、分かって無いなぁ！！」
ブルトン「そう言うわけにはいかないよ。キミ達は僕の監視対象・・・僕の『箱庭』の共存の輪を乱す存在だから。でも、なるべくなら存在そのものを消したくは無い・・・だから、今は住処に帰るんだ。」
ゴゴゴゴゴ・・・！



アベル「あらヤダ、このウルトラやばい感じ・・・兄貴、デアボリックちゃん！悔しいけどこうなったら撤退よぉ！！」
デアボリック「いや、もう手遅れのようじゃな・・・儂は先に帰っておるぞ。」
アベル「あぁ、マイフレ～ンド！！と言うかアタシも、のみ込まれてくううううぅ～！！お、覚えてなさあああああぁいっ！！」
サデス「さよならは言わないよぉ！！この勝負の決着は、絶対付けるからねぇ！！銀河を超えて、夢を追い掛けながら待っててくれよヤマトくうううううううぅん！！」






ブルトン「・・・はぁ。全力を出すのは結構だけど、関係の無い者の命まで奪うのは止めて欲しいな。」
ヤマト『・・・剣の結晶化が解けた？彼らがいなくなったからか。ありがとう、助かったよ。ブルトン。』
ブルトン「礼には及ばないよ。折角呼んだゲストを、死なせたくなんてないからね。」
茉姫「えっ？この子は一体？ヤマトさんのお知り合いのブル・・・あっ！そう言えば、『嶺門家』の事を教えてくれたのって・・・！」
ヤマト『そう。彼こそが俺と君をこの世界に「招待」した、ブルトンその人だ。こう見えて、彼も怪獣のようだけど。』
ブルトン「僕は四次元怪獣ブルトン。この世界、人呼んで『獣人界』・・・僕の『箱庭』の監視者さ。来てくれて嬉しいよ、オオウス・ヤマト。美弥津茉姫。」
茉姫「よ、宜しくお願いします！ブルトン・・・さん？でいいのかな？それにしても、四次元・・・？ポケット？あっ、だからあの物凄い光線を吸い込めたんだ！」
ブルトン「そう言う事さ。僕の力は、四次元念力・・・四次元からの力を自在に操る力を持っているんだ。」
ヤマト『いきなり俺の元に現れた時から思っていたが、四次元・・・つまり、「時空」に等しい力を持っているのは本当のようだな・・・確かに、「四神」以上だとゴモラが言うわけだ。』
ゴモラ『・・・！』
ブルトン「それから、妙に警戒されているけど・・・元の世界に戻ればまた怪獣の姿に戻れるから、安心していいよ。古代怪獣ゴモラ。」
茉姫「えっ、戻っちゃうんだ・・・人間になったゴモラ、意外と可愛いのに・・・♪」
ゴモラ『や、やめろマキ！頭を撫でるな！』
茉姫「だって、いつもは見下ろされてるけど今は私と同じくらいになってくれて、なんかいい感じなんだ～♪あの角もちゃんと付いてるし、よしよしっ♪」
ゴモラ『だから、余計にやめろって！ヤマト、こいつ何とかしろよ！』
ヤマト『はははっ、いつもは人々や茉姫を立派に守っているゴモラも、今は形無しだな。まぁ、こんな時くらい茉姫の好きにさせてあげようじゃないか。それにこれから会いに行くレイも俺と同じゴモラ使いだから、このまま連れて行くか・・・そうだ、ブルトン。「嶺門家」はあと、どれくらいの場所にあるんだ？』
ブルトン「ここから710メートル先、道なりに直進すればいいよ。」
茉姫「ナビ、細かっ！」
ブルトン「僕は『監視者』だから、これくらいはね。それより、早く行かないとガピヤブラザーズと本当にまた会う事になるかもしれないよ？彼らの本当の目的は、レイモン・・・レイを始末する事だからね。」
ヤマト『確かに。それなら、早く行かなければ・・・もしかしたら、彼の護衛と言うもう一つの目的が出来るかもしれない。ありがとう、ブルトン。行こう、茉姫。ゴモラ。』
茉姫「は、はい！改めて、私達を助けて下さってありがとうございました！では、そろそろ私達は失礼しますね・・・さようなら、ブルトンさん。」
ゴモラ『・・・オレは「四神」を、「神」を超える「守護神」になってやる！だからブルトン、オレはお前みたいな怪獣だって負ける気は無いからな！』






ブルトン「・・・さようなら、ウルトラマン。いや・・・『オーブ』。また、この世界に来てくれると嬉しいな。」










ガピヤブラザーズの小屋(アジト)・・・



アベル「あぁん、もー！ブルトンの奴ぅ！いつもいつもアタシ達の邪魔してくれちゃってぇ！！このままじゃ、依頼主のブラウニーとか言うウルトラ胡散臭い予知脳ボウヤに怒られるし、いつまで経ってもゴジラ一族に挑む野望が叶わないじゃないのぉ！！」
サデス「やっぱり、ミッション前の追い込み筋トレが足りなかったんじゃないのかなぁ？よーし、これから筋トレの続きをするぞぉ！！」
アベル「あらヤダ、筋トレはきっと関係無いわよ兄貴！だから勘弁してっ！」
デアボリック「ふん、儂とサデスより未熟者の若造はせいぜい好きなだけふて寝しておるがいい。儂はサデスと何処までも着いて行く、自信も実力も十二分にあるがな。」
アベル「な・・・っ！だから、若造呼びは止めろって言ってんでしょうがぁ！！こうなったら、アンタよりハードな筋トレでもエクササイズでもやったるっつーの！！」
デアボリック「その意気だ・・・ふふん、これで良いのじゃろう？サデス。」
サデス「アベルのやる気スイッチを押してくれるなんて、デアボリックはやっぱサイコーッ！！よーし、それじゃあまずはスクワット！スクワット！スクワット！」










JJ(自称)「フフッ・・・暇潰しに新しい世界に来てみたら、中々面白いものが見れたな。ストレイジの前の就職先にいた、暑苦しい同僚が弟と一緒に復活していたかと思えば、『あいつ』に似ているようで違う『オーブ』までいたとは・・・これからが色々と楽しみだなぁ？
お前にも、見せてやりたかったぜ？なぁ、ガイ・・・」










嶺門家、玄関・・・



ピンポーン・・・



レイ「はい、どちら様・・・」
ヤマト『君が、「怪獣使い」のレイだね？』
レイ「あぁ、そうだが・・・お前は？」
ヤマト『俺の名はヤマト。「怪獣使い」さ。』






To be continued・・・？