「Twelve Beast」第0話「ようこそっ、真地町へ!」
主人公名変更
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「さぁ、章造さんっ。商店街を出たら、いよいよわたしと斗真さんのお家ですよっ♪」
(・・・えっ?)
商店街を出て、僕の目に見えたのは・・・少し大きめな古い神社だった。
中には様々な動物のお面を被った仏像が、本堂を囲うように時計回りで何体も並んでいて、本堂には何故かバラの絵や教会にありそうな女性の絵が彫られていて・・・古い神社なのに、今時っぽい感じがした。
動物のお面はネズミ、牛、虎・・・じゃあ、あの像は十二支と言うか・・・十二使獣?
神社のすぐ隣には民家があって、ひなたさんと斗真さんはあそこで暮らしているんだろうけど・・・巫女服を着て本堂の前に佇むひなたさんの姿を想像して、 全然おかしくないと思った。
「あれが、俟臨(まりん)神社・・・わたしと、斗真さんのお家ですっ。」
(お家・・・って、神社!?)
「あぁ。あの神社は、ひなたの一族が先祖代々神主をやってるんだ。俺もひなたと一緒に住む前から、結構ここに来てたな。」
(そうですか・・・何となく、ひなたさんが昔の町の事に詳しい理由が、分かった気がしました。)
「はいっ♪では、章造さんも参拝して行きませんか?ここは恋愛・健康祈願で有名で、それ以外でもお願い事があれば参拝して下さって構いませんし、おみくじを引いてみるのも・・・」
「とりあえずやってみようぜ、章造。五円が無いなら俺のをやるしさ。」
(は、はい。僕も参拝します。あっ、五円はあるので大丈夫です。)
「本当ですか!?章造さん、ありがとうございますっ♪それでは、参拝を始めましょうっ。
まずは、鳥居の前で一礼・・・」
ひなたさんの指示の通りに、参拝開始。
正直、ちゃんとやり方を覚えているか不安だったから、ひなたさんが自然とレクチャーしてくれて良かった・・・
黒い鳥居の前で、まず一礼。
「参道は神様が通られる道なので、左右に避けて歩きましょう・・・」
(はい・・・あれ?斗真さんも避けるんですか?)
「あくまで十二使獣は『神の使い』だからな。俺は海神(わだつみ)とは言われてるけど・・・『四大』様がいるし。」
「『四大』様は十二使獣さん達が使える、この世界をお作りになられた四柱の神様なんですよっ。」
(本物の神様、ですか・・・)
十二使獣、と言うか怪獣だけでもスケールが違うのに、その上を行く存在が本当にいるなんて・・・想像出来ない。
どんな神様なんだろう・・・?神話に出てくるような巨人?それとも、もっと巨大な怪獣?
「手水舎で、手と口を清めましょうっ。」
右手でひしゃくを持って、水を汲んで左手を洗う。
ひしゃくを左手に持ち替えて、右手を洗う。
またひしゃくを右手に持ち替えて、左の手のひらに水を受けて、ひしゃくに口を付けないようにしながら口をすすぐ。
ひしゃくを立てて、残った水が持ち手に流れるようにして柄を洗って・・・元の場所に伏せて戻す。
やっぱり、この辺りはちゃんと覚えてなかったな・・・ありがとう、ひなたさん。
「鈴を鳴らして、お賽銭を入れてから『二礼二拍手一礼』、ですよっ。」
賽銭箱の上にある銀色の鈴を、ウロコみたいな感じのヒモを揺らして鳴らして、賽銭箱に五円玉をゆっくり投げ入れて・・・
二礼、二拍手、一礼。
二拍手と一礼の間に、お願い事をしてみる。恋愛でも、健康でも無いけど・・・