「Twelve Beast」第0話「ようこそっ、真地町へ!」
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それから、僕はひなたさんと一緒に人々の前から去ったゴジラの後を追う形で、人があまりいないこの第十二地区に向かった。
第十二地区・・・さっきまでいた第十一地区の南にある、一言で言えばまさに田舎と言う感じの地区。
ビルどころか民家もあまり無い、田園がずっと先まで広がるのどかな場所で、ひなたさんが言うには昔の真地町の姿が一番残っている所らしく、ひなたさんの家もここにあるらしい。
「・・・よっ、と。ありがとな、ひなた。章造も、ここまで付き合わせてすまねぇな。」
古びた商店街の近くに生えた大樹に隠れながらゴジラはまた光の粉になって、ひなたさんの「十二使盤」に半分以上の光の粉が戻って、残りは人の形になって・・・斗真さんになった。
斗真さんがゴジラである事は基本的に誰にも秘密だから、こうして隠れて元に戻っているとの事だけど、なんか本当に変身ヒーローみたいだ・・・
(い、いえ、僕達を守る為に戦ってくれたんですから・・・それにしても、本当にまた斗真さんに戻るなんて・・・びっくりです。)
「わたしも最初はびっくりしましたが、ゴジラさんが斗真さんとして、ずっと昔からこの町を見守って下さっていると思うと・・・とても愛おしくなりましたっ。」
「俺もひなたと出会うまで、この大樹の辺りでひっそりと暮らしてたんだけど、ひなたが俺を家に迎えてくれたんだ。だから、今はひなたの家で暮らしてる。」
(ひなたさんの家・・・えっ、それって同棲じゃないですか!?)
「お恥ずかしながら・・・ですが、斗真さんと一緒に暮らすようになってから、毎日がもっと楽しくなったんですよっ。」
「なぁ、章造。せっかくだから、今からひなたと俺の家に来ないか?バーガーギドラはまた後で連れてくからさ。」
「わたしからも、お願いしますっ。この町を好きになって下さった章造さんだからこそ、わたし達の事をもっと知って、見て頂きたいです。」
(・・・分かりました。僕も気になりますし、是非見せて下さい!)
「そっか!ありがとな!章造!」
「章造さん、本当にありがとうございますっ!では、参りましょう♪」
こうして、ひなたさんと斗真さんの家に行く事になった僕は、古びた商店街・・・「俟ち商店街」に入った。
商店街には都会暮らしの僕が見た事も無い、いかにも僕が生まれる前からここでやっていると言う雰囲気を漂わせたお店・・・昭和に発売された物だとはっきり分かる品物ばかりのおもちゃ屋、通路から少しはみ出して野菜が置かれている八百屋、瓶に入ったラムネやコーヒーが売られていそうな銭湯、一目で「CD屋」じゃないのが分かるレコード店、そして「映画館」じゃなくて「名画座」・・・があって、生まれてもいないのに昭和時代にタイムスリップしたみたいな気分になった。
これは外の風景と合わせて、昔の町の姿が残っている・・・と言うひなたさんの言葉に、説得力しか感じなくなる・・・
「わたし、子供の頃からこの商店街に毎日通っていまして・・・」
「おお、ひなたちゃん!斗真くん!お帰り!」
「あっ、薩摩さんっ!こんにちは!」
「おっさん、こんちは!」
「・・・このように、商店街の皆さんとは家族みたいに仲良しなんですっ。わたしの家がこの先にあるのもあって、今も通学の時に・・・」
「おっ、ひなたちゃんお帰り!今日も斗真君とラブラブだねぇ!」
「こんちは!俺は今日もひなたとラブラブだったぜ!」
「もうっ、斗真さんも喜多川さんも恥ずかしいですっ・・・あっ、喜多川さんこんにちは。それで、今も通学の時に通ったりしますし、お買い物もいつもここでしていますので、昔と変わらず仲良くさせて頂いていますっ。」
「・・・ひなた、斗真、お帰り。」
「マーさん、こんにちはっ。」
「おばさん、こんちは!」
十一地区に行く前の時みたいに、商店街の人々とも笑顔で仲良く話すひなたさん。
斗真さんもだけど、本当にこの町の人達から愛されているんだなぁ・・・
でも、僕も近所にひなたさんみたいなお姉さんがいたら、絶対に仲良くしちゃうだろうし・・・