「Twelve Beast」第0話「ようこそっ、真地町へ!」
主人公名変更
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「あっ!!ゴジラだ!」
「本当だ!ゴジラ~!」
「モノホンのゴジラじゃん!一枚だけでも写メ写メっと・・・!」
「いけー!!デストロイアを倒してくれー!!」
『ゴー!ゴー!ゴジラー!!』
「おお、わだつみ様・・・!どうかわしらを、お守り下さい・・・!」
町のみんなは逃げるのを止めて、斗真さん・・・ゴジラに声援を送る。
ゴジラもそれに応えるみたいに、体の芯にひびいて来そうな勇ましい咆哮を上げて、アスファルトを揺らしながら力強くダッシュして・・・
〈行くぞ!デストロイア!〉
ジャンプしたまま、デストロイアに勢い良く飛び蹴りした。
ゴジラのキックはデストロイアの顔に見事命中し、デストロイアがよろめいたスキに着地したゴジラは素早く体を回転させて尻尾をぶつけ、倒れたデストロイアの尻尾を掴んで僕達とは逆の方向の空き地に投げた。
デストロイアは空き地に叩き付けられながら、また向かって来るゴジラに口から紫色の光線を吐いて、ゴジラは横っ飛びしてよけた・・・けど、光線はそのまま後ろの建物に当たり、建物はドロドロと溶けてしまった。
あんなの当たったら、ゴジラでも・・・
「章造さん、大丈夫ですっ。ゴジラさんを・・・斗真さんを、信じましょう。ゴジラさんは、絶対に負けません。だって・・・」
(・・・神に使える怪獣の王で、この町の・・・僕達を守る為に戦っているから。そうですよね?ひなたさん!)
「はいっ!」
僕も学校の他のクラスメイトに比べれば、ゴジラの事は知っているつもりだ。
でも、こうしてゴジラの戦いを見つめるひなたさんの眼差しは・・・きっと世界で一番、ゴジラを・・・斗真さんの事を知って、信じて、愛していて。
もう、説得力しか感じなかった。
ゴジラも近付いた所をデストロイアのハサミで足を挟まれ、転ばされてデストロイアにマウントポジションを取られ、無数の足や背中のツメで何度も体を攻撃されながら・・・決して怯まずに、反撃のチャンスを待った。
「がんばれ~!!ゴジラ~!!」
「立って~!!まけないで~!!」
「負けちゃいかん!負けちゃいかんっ!!」
「そこだぁ!やれー!!」
〈ぐっ・・・
これくらいで、俺を倒せると・・・思うなっ!〉
そして、デストロイアが口から伸ばしたグロめなもう一つの口でゴジラを攻撃しようと、頭を上げた瞬間。
ゴジラはデストロイアの足を掴んで後ろへ投げ、デストロイアが攻撃を止めたスキに起き上がりながら前転し、デストロイアの尻尾を掴んでデストロイアを持ち上げては空き地に叩き付け、それを何度も食らわせた。
〈これでも・・・くらいやがれ!〉
グロッキーになったデストロイアはそのまままた投げられ、ゴジラは背ビレを青く光らせて・・・口から青い炎のような光線を発射した。
確か、名前は「放射熱線」。ゴジラの必殺技。
放射され続ける熱線はデストロイアの全身を焼いて行って・・・デストロイアは悲鳴を上げて、チリになって消えた。
ゴジラの、勝ちだ。
「いやった~!!」
「ゴジラが、かったー!!」
『イエ~イッ!!』
「流石はゴジラね!」
「ああ、わだつみ様や・・・ありがたや、ありがたや・・・!」
助かったみんなはゴジラに歓声を上げ、ゴジラも勝利の咆哮でそれに応えた。
怪獣と共に生きている、ってこの町のみんなが言っている理由は、きっとここにあるんだろうなぁ・・・