混ざってみました! in福江島編
この短編を見ている皆様・・・本当に、本当にお久しぶりです。ジャバンテレビアナウンサーのホニャララです。
2019年11月の「ゴジラジオin令和」での特例を除けば、前回の「in『RuRi』編」以来、約7年5ヶ月振りの登場となりますが・・・その辺りの事は、お互い触れない方が良いかと思いますので、ここでの発言は控えさせて頂き・・・今はただ、こうしてようやく再び皆様とこの場でお会い出来た事を喜びたいと思います・・・!
気を取り直しまして、私は現在2017年9月の「「G」chronicle」世界、福岡県・五島列島の福江島に来ています。
いやぁ、この壮大な自然は見ているだけでいつでもオーガニックな気分になれます・・・
今回私は、この島に住んでいるあの「朱雀の巫子」のご自宅訪問及び、ついでに「あの質問」をしてみようと思うのですが・・・前回の短編をご覧になった方はお分かりの通り、私は桧垣菜奈美さんの「時間」の力によって約半年前の3月からここに何故か行かさ、来ていまして・・・色々ありつつもこの島で半年暮らして、「朱雀の巫子」を含めた島民の方々と馴染んだ事が今回の取材に繋がっていますので、そう言う意味では「怪我の功名」と言えるでしょう・・・
それから実は私、先月のエアロ・ボット暴走事件にも巻き込まれてしまいまして・・・避難の場面で「そうだ、ガメラだ!あの鳥も、きっとガメラの仲間なんだ!」と言っているのが私です。
「G」クロ超全集や以前の取材でガメラやギャオスについて知っていた分、ついついネタバラシをしそうになってしまいまして・・・そう言うわけで、皆様も探してみて頂ければと思います。
閑話休題・・・では、これから取材に移らせて頂きますが、今までと同じくここからはプライバシー保護の為、音声のみとさせて頂きます。
「こんにちは~。」
「あっ、ホニャララさん。こんにちは。」
「あの~、樹さん。本日は少し、本業の取材をさせて頂こうと思うのですが、宜しいでしょうか?」
「取材、ですか?ボクは大丈夫ですし、じいちゃんも多分大丈夫だと思います。ただ今日はしばらくしたら、父さんが帰って来る予定ですけど、それでもいいですか?」
「あっ、あの逸見亨平さんが来られるのですか・・・ちゃんと会う機会はまだですが、色々と厳しい方だと言う話はよく聞きますね・・・」
「まぁ、もしもの時はボクが父さんを止めますから、あまり心配しないでいいですよ。今の父さんは基本、ボクには逆らえないんで。とりあえず、家に上がって下さい。今日も暑いですから。」
「あ、ありがとうございます・・・」
「じいちゃーん!ホニャララさん、取材したいみたいだから家に入れていいー?」
「お~、ホニャララくんか~?ワシはええぞ~?」
「分かったー!ありがとうー!」
「すみませ~ん!お邪魔致しま~す!」
「・・・と、言うわけで樹さんの部屋に来ましたが・・・SF映画のポスターが貼られていたり、スタイリッシュさを感じる数々の家具は、まさに男子の部屋と言う雰囲気です。ただ、本棚には幾つか料理本が・・・」
「どうぞ、飲み物持って来ました。いつも麦茶しか無くて、すみません。」
「いえいえ、ありがとうございます。ありがたく、飲ませて頂きます・・・ぷはぁ!!麦茶は負け組の飲み物などと言う人もいますが・・・暑さで乾いた喉に一番効くのは、キンキンに冷えた氷入りの麦茶。私はこの福江島で半年暮らして、それを悟りました・・・」
「そんな大層な物じゃ、ありませんよ。まぁボクも、キンキンに冷えた麦茶は好きですけどね。」
「いやはや、しかし・・・貴方が『朱雀の巫子』だと知って家の辺りを見ていたら、アナウンサーながら根掘り葉掘り色々と問い詰められた、数ヵ月前の初対面が懐かしいですねぇ・・・」
「え、えっと、昔の話ですからあんまり言わないで下さいって。ボクだって今は、すごく気にしてるんですから。」
「それはすみません・・・ですが、私情が入っているのを抜きにしても、今の樹さんが素晴らしい変化をしている証拠ですよ。さて、そんな樹さんに今日は質問がありまして・・・」
『無人島に一つ、持って行くとしたら何を持っていきますか?』
「・・・えっ?この質問って、前にもしませんでした?」
「はい。ただ、以前と今とでは回答が違うかな?と思いまして・・・ちなみに参考のまでに、以前の回答ですが・・・」
・逸見樹(before)さんの回答
「ナイフ。無人島なんだから色々、切るのに必要でしょ?木の実とか、野生の生き物とか、あんたみたいな不審者とか。」
「・・・うっ。これじゃあボクが、ナイフみたいじゃないか・・・」
「あの時はどうしてもこのような回答になってしまったのだと思いますが、今の樹さんならまた違う回答になる・・・と言うより、樹さんとしても訂正したくは無いですか?このままだと、この回答で放送する事になってしまいますが・・・」
「そ、そうですね。確かにこのままなのは、ボクとしても不本意です。それじゃあ・・・」
・逸見樹(after)さんの回答
「・・・やっぱり、ナイフで。切る作業で必要になったり、野生動物を狩るのにも必要なのは変わりありませんけど、そうやって大切な何かを助けたり守ったり出来る武器にもなる、と思います。」
「成る程・・・同じナイフでも、まるで受ける印象が違いますね。これは劇的なビフォーアフターです・・・!」
「それだとどっかの、バラエティ番組みたいですよ?けどそれくらい、ボクも変われたって事・・・かな。」
「私もそう思います。まさに、なんということで・・・」
「いつき~?ホニャララく~ん?うまい『五島ルビー』を持って来たんじゃが、おジャマしてもええかのう?」
「うん、いいよ。」
「私も大丈夫です。」
「なら、パジャマでおジャマっとな・・・ほれ、ワシが水洗いして切っといたからの、早くお食べなさい。」
「ありがとう、じいちゃん。」
「ありがとうございます。では、ありがたく頂き・・・あっ、ちなみに『五島ルビー』とだけ聞くと何か分からない方もいると思いますので説明しますと、『五島ルビー』とは五島列島の特産品の一つであるトマトの事です。」
「今年の1月に五島市と、大阪の泉佐野市が特産品の相互取扱協定を結んでから、更に有名になったんですよ。五島市と泉佐野市って、500年くらい前から縁があったそうで。」
「泉佐野・・・懐かしいのう。ワシも高度経済成長期の頃に出稼ぎに行った事があってな、そこで後のワイフになる・・・」
「はい、じいちゃんストップ。その昔話をしだしたら、日が暮れちゃうよ?」
「私としては気になる所ですが、それはまたの機会と言う事で・・・そうだ、せっかくお祖父さんも来られたと言う事で、ついでに質問させて頂きましょう!無人島で・・・」
・逸見元治さんの回答
「えっ?むじんくんに、かの?ラララむじんくん、ラララむじんくん・・・」
「いや、ちょっとじいちゃん?それ、わざとボケてるんだよね?そのネタ、ボク世代は多分ほぼ分からないよ?」
「懐かCMネタで来るとは・・・やはり、元治さんは只者ではありませんね・・・」