史上最大のラジオ番組「ゴジラジオ」! in令和
20時58分、京都府。
JR京都駅・八条口出口前・・・
さくら「嵯峨野さくらです。
実は今、ここでとある人と待ち合わせを・・・あっ、遥さ~ん!こんばんは~!」
遥「こんばんは、さくらちゃん。真君とお梅さんも。」
真「こんばんは、遥さん。」
お梅『ごきげんよう、遥はん。』
遥「それから、貴方がバラガミ様ですね?本当に私の知ってるバランの人間の姿にそっくり・・・あっ、初めまして。妃羽菜遥です。」
バラン『話は聞いて要る。サクラとマコトが良く世話に為って要る様だな。宜しく頼む。然し、ウメとも面識が有るのだな?』
遥「一度、お梅さんがさくらちゃんと真君に会いに一人で京都に来た時、私も一緒にいたんです。」
バラン『全く、土地神で有り乍勝手にダザイフを抜け出し拠って・・・』
お梅『悪影響が出えへん内に帰ってんから、かまへんかまへん。それにうちらって元々はここ、平安に住んどってんで?』
遥「だから大丈夫なのかもしれませんし、お梅さんは絵に書いたような京美人ですから、私と同じ大きさだと全然違和感がありませんよね。」
お梅『せやろ~?』
さくら「と、言うわけでここからはわたしと真ちゃんと同じ、京都在住の遥さんも同行します。もちろん、遥さんもゴジラ誕生祭に参加しますよ!」
遥「ゴジラジオをご覧の皆さんと、ゴジラ誕生祭2019の京都会場に参加する皆さん。突然になりますが、宜しくお願いします。」
真「ちなみに誕生祭の開場は11時なんですけど、10分前までには京都みなみ会館に着くとして・・・10時半まで、どうします?」
遥「とりあえず、駅の中の店に入ろっか。10時まで開いてる店も結構あるし、駅からみなみ会館まで歩いて15分くらいだから、10時半までには確実にみなみ会館に着けるわ。」
真「さ、流石は生まれてずっと京都一筋の遥さん・・・分かりました。じゃあ、遥さんのプランで行きましょう。」
さくら「わたしはあまりこの辺りって来ないから、すぐにプランが浮かぶ遥さんってやっぱりすごいです!」
お梅『うちも今の平安は全然知らんから、遥はんにくっついて行くわな~。』
バラン『私も異論は無い。』
遥「皆さん、ありがとうございます。それじゃあ・・・」
21時11分、ミスタードーナツ店内・・・
さくら「ミスドのドーナッツってやっぱりおいしいね、真ちゃん♪」
真「うん。久々に食べるとうまい。おれは飲茶も結構好きだけど。」
バラン『ふむ・・・此れが砂糖天麩羅(ドーナツ)か。悪くは無いな。』
お梅『遥はん、ほんまにええ店知っとるなぁ~。ドォナッツ、どれも美味しいわぁ♪』
遥「ふふっ、ありがとうございます。」
真「そうだ、せっかく時間があるから今の内にこれもやっとこう・・・」
「発見!今年のケー!念日!」
さくら、お梅、バラン「『『・・・「ケー?」』』」
真「おれも何でこのタイトルなのか、よくは知らないですけど・・・今年○周年の特撮作品を、10年単位で祝う企画みたいです。」
バラン『詰まり、周年祝いか。卦っ体な題名だな。』
お梅『うち・・・な~んかこの題名、やな感じやわぁ。この「ケェ」って言っとる人、絶対花や草木の敵っぽい感じするどすなぁ?』
さくら「前世が桜のわたしも、そう思います・・・だからタイトル考えた人、ごめんなさい!」
遥「うーん・・・確か漫画版96モスラのデスギドラの台詞らしいから、あながち間違ってないかも・・・」
真「あっ、ちなみに特撮ヒーロー系は除外だって。だからシンケンジャーとか仮面ライダーディケイドにダブルとかウルトラマンゼロとか期待してた人は、ごめんなさい。」
遥「さりげなく10周年の特撮ヒーローの名前を出したわね、真君・・・」
真「そう言うわけで、これからゴジラ誕生祭で観る『ゴジラ2000』と『オール怪獣大進撃』は観てからにするとして、20周年を迎えたのは・・・『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』。」
さくら「それって、この京都駅の辺りでガメラさんが戦った映画だよね?」
真「そう。ここにイリスが入ったのか・・・」
遥「ちょっと、京都駅が大きいような気がするけど・・・私は結構好きな映画かな。マナ、易経、四神みたいな風水や伝承、古代の力が話の中心になってるのがいい感じ。」
真「おれも好きです。おれはどちらかと言うと、バトルシーンの凄さの半端無さですけど。特にCG技術は正直、『ゴジラ2000』以上かな。」
お梅『うち、龍成はんの綾奈はんへの恋心に惹かれたわぁ。邪神相手にも剣を持って立ち向かう龍成はんの想いが、綾奈はんを正気に戻す・・・愛の力のなせる、いとうつくしの技どすなぁ。』
バラン『アヤナか・・・勘違いからガメラを憎悪擦る余り、邪神イリスを生み出して仕舞う・・・私も似た経験をしたからこそ、彼奴の心情を察すると共に、憎悪からは善き結果等決して生まれ無い事も分かる。』
さくら「綾奈ちゃん、どうか幸せになって欲しいです・・・ガメラさんもきっと、ギャオスをみんな倒して帰って来るよね?」
真「自主製作作品の『駕暝羅(ガメラ)4 真実』って作品はあるらしいけど、詳細は分からないし・・・でも、おれは帰って来たって思う。」
お梅『あえて結のとこを、見た人の想像に任せるからええんよ。この映画は。』
バラン『ガメラは此の地球の守護神だ。守護神が失われる等、有っては成ら無い。』
遥「『来るよ、ガメラはきっと来るよ。』、私もこの言葉を信じて・・・あっ、そういえばこの映画って他にも東寺辺りが火の海になるんだけど、もしかしたらみなみ会館も・・・」
真「そ、それはちょっと物騒なので次に行きましょう・・・30周年の作品は『ゴジラVSビオランテ』と、『ガンヘッド』です。」
お梅『作ってる人らはほとんど一緒やのに、全然真逆やんなぁ・・・植物の比率。』
バラン『其処を気に掏るのか?』
さくら「どっちもお話が難しかったけど・・・ビオランテさんもガンヘッドさんも心が宿ってて、ただの怪獣やロボットに見えなかったな、わたし。」
遥「そっか・・・この二作品ってお梅さんが言ったみたいに真逆だけど、人じゃない存在に心が宿ってて、それが見る人の心に響くのは一緒なのね。」
バラン『私はニンゲンの愚かさがしっぺ返しとなる点が一緒だと思ったが。ゴジラにしろビオランテにしろカイロン5にしろ、ニンゲンが生み出しニンゲンに反旗を翻して要る。ニンゲンは良い加減、身の上に収まらぬ事を止めろと言う警鐘だ。』
真「やっぱり、そう言う難しい話になるんですね・・・おれはどっちも平成元年に出来た記念碑的な作品、って感じです。『VSビオランテ』は平成最初のゴジラ映画にして「VS」シリーズの第一弾で、『ガンヘッド』は無国籍邦画作品と邦画実写ロボ映画の極地。どっちも凄い。」
さくら「わたしも真ちゃんに賛成!わたしや真ちゃんが生まれる前に、こんなに考えさせられて迫力満点の特撮映画があったって、素敵ですよね!」
バラン『活動写真は娯楽だ。楽しめたの成ら、其れで良い。自分の思惑や意見に束縛去れ、楽しむ事を忘却したり自分の意見を他人に押し付ける者に比べれば、健全な見方だ。』
遥「ちゃんと批評はされていいと思うけど・・・純粋に楽しんで肯定している人の事まで否定するのは、違うと思う。否定する人だって自分が好きな他の作品を否定されたら、嫌なわけがないのに・・・あっ、堅苦しい話をしてごめんなさい。私もどっちも好き。他人の気がしない三枝さんに、ジョークが効いたブルックリンさんとガンヘッドのやり取りとか。」
お梅『あと、うちとしたらどっちもええ言の葉が頭に残る映画どすなぁ・・・「薬は注射より飲むんに限るでぇ、ゴジラはぁん!」とか「アマエントチャウ!」とか・・・』
遥「あの、お梅さん?台詞にアレンジがかかっているんですが・・・?」
真「なんか、極道の妻の台詞みたいになってる。お梅さんが言うと、余計に・・・」
バラン『勝手に言葉を湾曲掏るな。』
さくら「じゃあ、わたしは『アーメン!』と『ジェロニモーッ!!』で!」
バラン『御前は話を肥大させるな!』