史上最大のラジオ番組「ゴジラジオ」! in令和
2019年・11月2日、18時30分。
兵庫県・阪急西宮ガーデンズ、フェスティバルガーデン・・・
さくら「と、と言うわけで始まりました!史上最大のラジオ番組『ゴジラジオ』!司会はわ、わたし嵯峨野さくらと!」
真「麻野道、真と。」
お梅『「飛梅伝説」の梅の精こと、お梅がお送りするどすえ。』
さくら「れ、令和初となる今回は・・・『ゴジラ誕生祭2019in京都』の様子を、生中継でお送りしようと思いますっ!」
真「でも、その前にせっかくだから関西で大々的に開催されている、ここ西宮ガーデンズのゴジライベントを先に中継しようと思います。」
お梅『ちなみに、「バラガミ」様ことバランはんも来はる予定やねんけど・・・遅いわぁ。ここ摂津に住んどる筈やのにねぇ?やっぱしうちらと違って、徒歩で来はるから・・・』
バラン(バラガミ)『徒歩では何か問題か?時間には間に合ったぞ?』
さくら「あっ、バラン様!」
お梅『あれま、噂をすれば来はったわ。これから弄り倒すつもりやったのに、おもろないわぁ~。』
バラン『私を弄りの出汁(ダシ)に使うな。其れ拠りウメよ、今回はニンゲンの大きさで来たのだな?』
お梅『別にうちは元の大きさでかまへんけど、変に騒ぎになるんは忍びないしねぇ。それに一回、さくらはん達と同じ大きさで遊んでみたかったんよ♪』
さくら「わたしと同じ大きさのお梅さん、素敵です!」
真「一応、今日は遊びじゃないんだけど・・・まっ、素のままでやって欲しいって言われてるし、だからさくらも緊張しないでやればいいよ。」
さくら「そう・・・だね。ありがとう、真ちゃん。バラン様も、今日来て下さってありがとうございます。」
バラン『れ、礼を言われる迄も無い。ドウシンの元に集結せしマツ・ウメ・サクラと、ドウシンの転生体が一同に会しただけの事だ・・・』
お梅『ほんま、バランはんはさくらはんには甘いんやねぇ~?うちらの中では素直に敬ってくれはるからやろけど、神様の悪い癖やわぁ~。』
バラン『五月蝿い!良いから早く始めるぞ!』
真「おれも一応、バラガミ様の事は敬ってはいるんだけど・・・あまり出す機会が無いってだけで。」
さくら「皆さんもこのゴジラジオで、バラン様をもっと好きになって下さいね♪」
真「じゃあ、メインの展示コーナーは後に取っておくとして・・・まず、何処から行く?おれは物販コーナー。」
さくら「ちびゴジラちゃんのスタンプラリー!」
お梅『バァニングなゴジラはんの像やろ?』
バラン『ニシカワ・シンジの流れ絵画(ドローイングイラスト)。』
真「・・・あの、全員バラバラなんだけど。」
さくら「じ、じゃあスタンプラリーは最後にするね。だから真ちゃんとお梅さんとバラン様で決めて下さい。」
バラン『其れ成ら、流れ絵画だな。此の催しは絵画の展示が中心だろう?』
お梅『・・・あのなぁ、バランはん?あんさん、ほんま女心っちゅうんが分かっとらんわ。うちはバァニングなゴジラはんも催し事の中心やから言うてみたけど、今時の娘やったら可愛ええちびゴジラはんに行きたい、って言うに決まっとるやないの?それを虫拳も無しに勝手に決めはるなんて・・・』
真「えっと、ちなみに『虫拳』って言うのは簡単に言うと、平安時代のじゃんけん・・・だったかな?詳しくは各自で検索。」
バラン『中心事を欠いて、何が催し事の宣伝だ?支離滅裂な様を晒して、何になる?』
真「うーん、今まさに支離滅裂な状況になりそうなんだけど・・・」
さくら「ケ、ケンカはダメです!お梅さんも、バラン様も!もしこのままケンカするなら、わたし・・・あそこでもうすぐ受付が終わるって言ってる、開田裕治先生のサイン会に行っちゃいますよ!」
バラン『・・・何!?カイダ・ユウジが未だ此処に居ると言うのか!何故其れを早く言わ無い!早く行くぞ!』
お梅『あらまぁ・・・さくらはんも中々やるやないの~。バランはんの好みと、バァニングなゴジラはんが近くにおるこの催しを選ぶやなんて、一挙両得どす♪』
さくら「えっ?わたしは勢いで言っただけなんですけど・・・そうなんですか?」
真「そうみたい。でも良かったよ、さくらのお陰で支離滅裂にならなかったし・・・はい、これが参加に必要な画集。おれが買うから、早く行こうか。」
さくら「あ、ありがと~!!真ちゃ~ん!!」
真「ちょ!?ちょっと、さくら!?ひっ、人前で抱き付いちゃ・・・」
お梅『おや、まぁ?さくらはんったら・・・♪ほんま、おもろいお人やわぁ~。』
18時52分、会場裏・サイン会会場・・・
さくら「ま、真ちゃん・・・!本当に、開田先生からサインを頂きました・・・!」
真「大丈夫。ちゃんと見てたし、写メもしたから。良かったね、さくら。」
お梅『ほんまええ事尽くしどすねぇ、さくらはん♪思い切って言うてみた甲斐があったやないの~。』
バラン『私が敬意を示す稀有なニンゲン、カイジュウ絵師のカイダ・ユウジに会う機会を与えて来れて感謝掏るぞ。サクラ。』
さくら「えへへ・・・」
お梅『うちもバァニングなゴジラはんが見れたし、男らしくて素敵やったわぁ・・・』
真「多分、『キング・オブ・モンスターズ』が公開した頃に劇場に飾ってあったドハゴジ像の色変えだけど・・・やっぱりかっこいい。」
さくら「大迫力だったね~!あの時のゴジラさんの怒りが伝わって来たよ、わたし。」
バラン『其うだな・・・所で、サクラのカイダ・ユウジからの署名(サイン)を見て居た時、疑問に思った事が有るのだが・・・』
お梅『あれの事?うちも気になったくらいや、バランはんが気にならんわけないって思うとったわ。』
真「えっ?それって、さくらの前に並んでいた人の・・・」
さくら「わたしの前・・・?あっ!」
「「『『あの人(ニンゲン)のパーカー(衣服)に、どうしてバラン(様・はん)が描いてあったんだろう(どす)・・・?』』」」
19時01分、物販コーナー・・・
バラン『ニシカワ・シンジも中々の画を書くニンゲンだな・・・度の流れ絵画も迫力が有ったが、特にシン・ゴジラは格別だな。』
お梅『男らしい平成のゴジラはんや、うちと同じ感じのするビオランテはんの絵が素敵やったわぁ。』
真「でも、こう言うSD絵も得意なのが凄いよな・・・コースターの絵柄、どれにしようか。うーん、でもSDカレンダーもいい感じだし・・・」
さくら「このSDイラストって、小美人さんやX星人の女の人もいるのが面白いね。あっ、アニゴジのミアナちゃんとマイナちゃんもいる!可愛い~♪」
お梅『これ、さくらはんも真はんも時間かかりそうやねぇ。うちはあのポスタァでも買いましょか?』
バラン『金は有るのか?』
お梅『あらへんよ?やからバランはん、草かなんかを金に出来ひん?って言おか思っとってんけど・・・』
バラン『私をキツネ扱い掏るな!私を揶揄(からか)うのも大概にしろ!』
お梅『もう、冗談やって♪太宰府天満宮から金はもろとるから、さくらはんと真はんの買い物代を払えるくらいは持っとるどすえ?』
バラン『ダザイフ・・・?待て、ウメよ。其の金は正か・・・!』
お梅『・・・さくらはんと真はんと、これ見てる人らには内緒やで?』
真「あの、お梅さん・・・全部聞こえてるんだけど。買い物代は自分で払うから、そのお金は何かトラブルが起こった時まで、なるべく使わないで。」
お梅『あら、まぁ!なんや、聞こえとったんかいな~!真はんも隅に置けへんわぁ~。』
さくら「?」
19時20分、西宮ガーデンズ隣・阪急西宮1階エスカレーター・・・
真「それにしても、イラストの展示・・・全部凄かったなぁ。撮影禁止で皆さんに見せられないのが、ほんとに残念・・・」
バラン『仕方無い。彼の絵画の数々は、其の目で見なければ本当の凄みは伝わら無いからな・・・ニンゲン乍(ながら)、良い腕前だ。』
さくら「バラン様の絵もありましたね♪良かったですね、バラン様!」
バラン『い、一枚だけだ。気に擦る程でも無い・・・』
お梅『あらあら、まぁまぁ?』
バラン『ウメ、何だ其の含み笑いは?』
お梅『なんもあらへんよ♪うちはあそこで見た、薔薇みたいなビオランテはんの造り物の事を思い出しとっただけどす~。』
バラン『ふん、舌に巻き寄ってからに・・・だが、紅(くれない)のラドンは確かに良きモノだったな。』
真「イラストだけじゃなくて、映画の撮影で使ってたものが展示されてたのも良かった。スーパーX2に90式メーサー戦車、それにブラックホール砲はかっこ良かったな・・・」
さくら「メガニューラさんはちょっと怖かったけど、ゴジラザウルスさんはちっちゃくて可愛かった~。あっ、皆さんが好きな絵師は誰ですか?わたしは西川先生!いっぱい小さなゴジラちゃんがいた絵とか、ミアナちゃんとマイナちゃんがいた絵が可愛かったです♪」
真「おれも西川先生かな。さくらとは逆になるけど、かっこいいゴジラの絵も多かったし。この後観るミレゴジとか、最高だったな・・・」
バラン『私は矢張りカイダ・ユウジだな。彼が描くカイジュウは、全てが様になって居る。キグルミでは無いゴジラ・アースやレジェンダリーゴジラも素晴らしいの一言だ。』
お梅『うちは、生頼範義はんやなぁ・・・あの人の絵は芸術品みたいで、見ててうっとりするわぁ。平成ゴジラ映画の絵画なんか、最高級の芸術品やと思わへん?』
さくら「うんうん!全部凄かったですよね・・・!わたし、西川先生も開田先生も生頼先生も尊敬します!」
お梅『その気持ち、西川はんにも開田はんにも、道真(みちまさ)はんと同じ雲の上におる生頼はんにも届いとるはずや・・・あっ、さくらはん?四階に着いたで?』
さくら「ありがとうございます、お梅さん。じゃあここに・・・あ~っ!ちびゴジラちゃんがいる~!かわいい~♪」
ちびゴジラ『~!』
真「あれ?ちびゴジラの撮影会って、もう終わってたはずだけど・・・?」
お梅『そうなん?よう分からへんけど、良かったやん?さくらはん、ちびゴジラはんに会いたかったみたいやし・・・』
バラン『・・・ウメ、此れも御前の仕業か?』
お梅『・・・やったらどうするん?バランはんはあそこで幸せそうにしてるさくらはんの邪魔をしてまで、ほんまの事を言う気どす?』
バラン『・・・「嘘も方便」と言う事にして遣る。私も其処まで冷淡では無いのでな。』
お梅『それは、よろしゅうに♪まっ、ついさっきまでおったバランパァカァの殿方と連れの母親はんには、悪い事したかもしれへんわぁ。』
真「・・・とりあえず、最後のスタンプを押しておこっと・・・あっ、全部集めたらステッカーくれるんですか?ありがとうございます。」