クイズ アンバーの100のコト












2019年、10月13日夜・・・



「‐」バラン『・・・然し、彼の時は驚愕したな。未だ私達の知らぬ同志が居たとは。』
アンバー『しかも、「同志の集い」のメンバーともご対面済みでしたからね。』
「‐」バラン『詰まりは、「人間界の同志」とも会って居た訳か・・・私達に取っては二度と会え無い身で有る分、羨ましい限りだな・・・扠(さて)、到着だ。』
アンバー『・・・「神域」。貴方が、岩屋の民の「神」として座していた場所・・・去年は涙を流してしまいましたが、今年は万感の思いです・・・』
「‐」バラン『私もだ・・・今年も、御前と来れて良かった。』
アンバー『わたくしもです。素晴らしき機会を再び与えて下さり、ありがとうございます。バラン。』
「‐」バラン『礼を言われる迄も無い。其うだ、時間は?』
アンバー『えっと、あと10秒を切りましたね・・・
5、4、3、2、1・・・』
「‐」バラン『・・・』






アンバー『・・・ハッピー♪バースデー。お誕生日おめでとうございます、バラン。』
「‐」バラン『・・・こ、今年も、可愛い子振るのか・・・』
アンバー『駄目でしたか?』
「‐」バラン『お、御前が遣りたいのなら・・・好きにしろ。』
アンバー『はい、心得ています♪』


ーー・・・バラン、わたくしに顔は見せないように必死ですが、きっと笑顔であるのですよね?
やはり、わたくしはここにいる貴方が笑顔であって欲しいと思います。
これからも・・・永遠(とわ)に。


「‐」バラン『・・・其れ拠り、此れから何を話す?同志の事でも話すか?』
アンバー『そうですね。では・・・』
朱雀「・・・その話、混ぜさせて貰おう。」
「‐」バラン『なっ、宙(から)に裂目が・・・正か、御前は!?』
アンバー『す、朱雀様!?』
朱雀「久しぶりだな。どうやら、今回は時も場所も最良だったようだ。」
アンバー『お久しぶりです。ちょうど、一年振りですね。貴方も、バランの誕生日をお祝いに来たのですか?』
朱雀「まぁ、そうなるな。我が颯霊(そうれい)剣の導きだが・・・ただ、今回は俺と言うより『俺達』と言うべきか。」
「‐」バラン『俺達?』
朱雀「そうだ。今回来たのは、俺だけではないのでな。」






異世界バラン「久しいな、同族よ。今日はお前の生まれた日と聞き、『我ら』が来たぞ。」
「おお、琥珀の君!同志といい感じではないか!拙僧も、お邪魔させて貰おう!」
「ごめん、『招待』でも無いのにいきなり来て・・・でも僕は、こんなサプライズならあっていいと思って。」
「これだけ「同志」が集うなら、私とて高揚が抑えられねね(無いよ)・・・!」
「ほ、本当に私と酷似した者がもう一人居る・・・!?此れがウメが言って居た、『ドッペルゲンガァ』なのか?」
「ここが、わたしの親の生まれ故郷か・・・!これぞ、俗に言う『聖地巡礼』だな!あっ、わたしでーす!あんたの娘の電柱組の原滝、じゃなかったバラダギ大佐でーす!!」
「・・・また、会えたな。アンバー。そして、『同志』よ。」






アンバー『・・・み、皆様・・・それに・・・!』
「‐」バラン『・・・また、御前に再会出来るとはな・・・!本当に感謝擦るぞ、御前達・・・!!』






・・・今や、わたくし達怪獣は異世界に向かって、新しい歴史の頁(ページ)を紐解こうとしています。
近い将来、わたくし達の夢であった異世界旅行も気軽になるでしょう。
ですが、今何気なく住んでいるこの地球(セカイ)にも、数えきれない謎が残されている事を、忘れてはいけません。



この物語も、その残された地球の謎の一つから始まったのですから・・・






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好釦