クイズ アンバーの100のコト







志真「さて、次が最後の問題です!」
遥「泣いても笑っても、これで終わりです!」
「‐」バラン『漸(ようや)くか・・・』
ヒジュラス『最後に正解して、逆転してやる・・・!』
マイン『疲れはピークですが・・・私も、負けるつもりはありませんよ?』
蓮浦「これでバランとマインがミスをして、自分が正解すればサドンデスに持ち込める・・・筈!」
志真、遥「「それでは、問題をどうぞ!」」






Q.100 アンバーが、今恋している人の名前は?



志真、遥「「解答、オープン!」」



「‐」バラン『・・・』
ヒジュラス『我、きっとそうだろう・・・そうだと言ってくれぇ!!』
マイン『瞬庚、どう回答するかはアンバーさん次第ですよ・・・?』
蓮浦「バラン、何処か認めたくない自分がいるが・・・一番確率が高いのもまた事実・・・!」



志真「あれ?バランさんだけ解答してませんが・・・どうしました?」
「‐」バラン『・・・私は解答を拒否擦る。』
蓮浦「なっ!?」
マイン『ほう・・・第一問の時の私と同じ解答をするとは、貴方もフェミニズムが理解出来て来たようですね?』
「‐」バラン『其んな陳腐な思想等では無い・・・単純に、解答が出て来なかっただけだ。』
ヒジュラス『ふっ・・・ははははは!これでバランの不正解は決定したぁ!やはり自分に自信の無いだけの奴に、我は負けん!!』
「‐」バラン『好きなだけ喚け・・・』


ーー・・・アンバーが恋心を抱く者が居る事も、其れが私で無い事も知って居る・・・
なら、私は自分の名前を書く事も・・・白地(あからさま)な嘘を書く事も・・・無難な結論を書く事もしない。
其れこそが私が彼奴に出来る配慮と・・・私の、微かな意地だ・・・!


遥「この様子だと、バランさんは解答を変えるつもりは無さそうですが・・・私個人としては、バランの考えを尊重したいです・・・!」
志真「『結晶』を使うまでも無く分かる、バランの固い意思に敬意を表して・・・この解答で行かせて頂きます!」
志真、遥「「では、正解の発表です!」」






「‐」モスラ『これが最後の問題ですわ・・・アンバー、貴女が好きな殿方のお名前を言いなさい!』
アンバー『えっ!?』
ラピス『もうこれ見てる人にはバレてるんだから、いっそ言っちゃいましょ♪』
ラズリー『すなおに「ハクション」した方が、楽になれるよ~?』
ラピス『「白状」ね、ラズリー。確かにクシャミが出そうで出ない時は楽になれるけど。』
アンバー『で、ですが、それはわたくしの口からは絶対に言わないと決心していますので・・・』
「‐」モスラ『そんな事では、いつまで経っても恋人にはなれませんわよ!今は女こそが、男の先を行く世の中なのです!』
ラピス『あたしの予想する「彼」って、多分言われないと一生気付かないと思うんだけどな~?』
ラズリー『なんせ妹にぞっこんのシスコ・・・おうっ!?』
ラピス『はい、口を滑らせる前にお口チャックね♪ラズリー?』
アンバー『わ、わたくしは回答を拒否します!』
「‐」モスラ『この期に及んで、まだ黙秘する気ですの?ですが貴女が答えない限り、いつまでもわたくし達も皆さんも、貴女自身もここから帰れないんですのよ?』
アンバー『そ、そんな・・・』
ラピス『さっ、日付変更線が変わる前に早く白状しちゃいなさい?』
ラズリー『んー!ん~!!』
アンバー『・・・』
「‐」モスラ、ラピス『『さぁ、さぁっ!』』
ラズリー『ん~!!ん~っ!!』
アンバー『・・・わ、わたくしが好きな方は・・・』
「‐」モスラ、ラピス『『わたくしが好きなのは?』』
アンバー『・・・は・・・!』
「‐」モスラ、ラピス『『はー??』』






アンバー『・・・ハッピー♪』






「‐」モスラ、ラピス『『・・・はい?』』
ラズリー『ぶはあっ!!はぁ、はぁ・・・もう、おねえちゃん!「ミヨのくに」が見えたから!』
ラピス『あっ、ごめんねラズリー。でも、それを言うなら「黄泉の国」・・・』
アンバー『今です!わたくしが好きなのは・・・貴方達の回答全てが正解、つまり全員正解です!』
「‐」モスラ『しまった!?別の回答を言われてしまいましたわ!』
ラピス『もう、ラズリーに構っちゃったせいで・・・』
ラズリー『ええっ!?それひどくない、おねえちゃん!?わたし、ヨミに行っちゃうとこだったのに!だから、おねえちゃんのバカぢからのせいじゃん!』
ラピス『ちょっと、ラズリー!馬鹿力って言わないでって言ったでしょ!』
「‐」モスラ『・・・姉妹だからこその隙、でしょうか?』


アンバーーー・・・申し訳ありませんが、「嘘も方便」と言う事にしておいて下さい。皆様。
やはり・・・わたくしからは言えませんし、言いたくありません。
それでも、貴方に恋焦がれ続けるのは良いですよね・・・?
わたくしはいつまでも、心から愛していますよ・・・隼薙。



A.解答全てが正解。



志真、遥「「と、言うわけで・・・全員正解です!!」」
ヒジュラス『・・・我が?』
蓮浦「・・・自分が?」
マイン『・・・ふっ、まだまだアンバーさんには敵いませんね・・・』
ヒジュラス、蓮浦『「や、やった・・・ばたんきゅー。」』
遥「あれ?蓮浦さん?ヒジュラスさん?」
志真「どうやら疲れのあまり、失神してしまったようです・・・!」
マイン『全員正解の場合、蓮浦さんが正しいなら正解数が一番多いバランさんの優勝ですよね?』
遥「は、はい。ヒジュラスさんが4点、蓮浦さんとマインさんが5点、バランさんが6点なのでバランさんの優勝ですね・・・」
マイン『それなら、私の出番はおしまいですね。そこの2人は気絶、優勝した筈のバランさんは答えを聞く前に会場裏に行きましたし・・・』
志真「えっ?バランさんが・・・ああっ!いねぇ!」
遥「ほんとだ!?モスラ、そっちはどうなったの?」
「‐」モスラ『残念ながら、アンバーはバランに拐われてしまいましたわ・・・「アンバーを無理に尋問するなど許さん!」と叫んだ一瞬の間に・・・』
遥「さ、拐った・・・」
志真「つまり、バランはとんでもないものを盗んで行きました・・・アンバーの心です!みたいな?」
マイン『心どころか、体ごと拐われていますけど・・・ですが、これは私はバランさんにも一歩及ばなかったと言う事ですね・・・オー、マイ。』
ラズリー『そーゆーわけで、わたし達のお仕事もおしまいだから・・・!』
ラピス『ここからは、あたし達だけの尋問タイムにしましょっか♪』
「‐」モスラ『この悪趣味なヤタガラスもどきには、まだまだお聞きしないといけない事がありますから・・・』






「‐」モスラ、ラピス、ラズリー『『『わたくし(あたし・わたし)が「俗物女」かどうか、ね?』』』
ヒジュラス『・・・んっ?なっ!?何をする!離せ!この俗物お・・・
ぎゃ、ぎゃああああああああああああああああああ~!!』






遥「つ、連れて行かれてしまいましたけど・・・」
志真「じ、自業自得!皆さんも、軽はずみな発言には気を付けましょうと言う事で!」
遥「あ、あはは・・・」
志真「さて、優勝者にはアンバーさんとの一日デート権が与えられる筈でしたが・・・優勝したバランさんがアンバーさんを拐ってしまった以上、このままお開きにしようと思います!」
遥「ある意味、デートにはなっていますからね・・・バランさんもアンバーさんも、良い時間を!」
志真、遥「「また来年、何処かでお会いしましょう!それでは皆さん、さようなら!!」」










蓮浦「・・・あれ?自分の出番、これで終わり?」
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好釦